今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

大雨災害に遭わないために

2012年07月12日 | 防災・安全
地震災害に比べて、気象災害に対する防災意識は低い。
毎年、いや毎回(!)死者が出ているのにもかかわらず…。
”原発からの放射能”よりもはるかに確実に「死ぬかもしれない」現象に対して、
なぜこうも他人任せなのか。

気象現象については、詳細にしてすばやい更新の現況情報と、高精度の予想情報が公開されているのであるから、
実質予想困難な地震にくらべると、的確な対処は可能である。
すなわち、被害は絶対減らせる。
自分で危機を判断できる力をもてば。

まずは、事前に、自宅付近に「急傾斜地崩壊危険箇所」の有無をチェックする(ネットで可能)。
そして、自治体のサイトから、洪水ハザードマップを入手して、
自宅付近の浸水しやすい地域(地形)を把握する(洪水予想値はあてにしないこと)。

さて、大雨が来たら。
まずは、この大雨が停滞性かどうかを判断する(夕立のような短時間の通り雨なら心配無用)。
気象庁のレーダーナウキャストを予想を含めて動画にすればわかる。
おなじく、気象衛星画像で真っ白く円形か三角形の雲(=積乱雲)が同じ場所で発生しているかチェックする。
天気図で、停滞前線(梅雨と秋雨)が自宅のある地域よりやや北側にあったら雨が続く。

あと国交省のサイトから近くの河川情報のサイトを開き、雨量と河川の増水傾向を、”10分単位”でチェックする。
デフォルトは1時間単位(テレビのデータ欄も同じ)なので必ず10分単位に直すこと!
そのかわり、大雨の中、増水中の川の様子を決して見に行かないこと!

以上のサイトは、私のサイト(http://web.sugiyama-u.ac.jp/~yamane/)から「気象の世界」に行き、
「防災情報リンク」のページに行けば、リンクが貼ってある。

以上の情報チェックの結果、連続200ミリ以上の累積雨量となり、今後も時間当り50-80ミリ以上の雨が降りそうなら、
災害が起きる覚悟をする。
近くに「急傾斜地崩壊危険箇所」がないなら、階下ではなく2階に退避するか、
地域が浸水になる前に早めに避難する(避難途中に河川・用水路が無いルートを選ぶ)。

生き延びるためには、正しい知識と情報収集力が必須なのだ。