今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

安い線量計は危険に鈍感

2011年10月04日 | 東日本大震災関連
ブログの読者の方から、モバイルで使える数千円の線量計を購入したとメールをもらった。
あまりに安すぎるので、モニタリングポストの値とくらべて、誤差を確認した方がいいとアドバイスした。

さっそく数ヶ所との比較の結果をもらった。
ほぼ一貫して半分の値だった。
cpm値そのものが低すぎることから、放射線粒子に対する感度が低すぎるようだ。

その読者の方は、福島の人がこの線量計を使って”値が低い”と喜んで、安心してしまうことを危惧した。

五月に別の読者の方と飯舘村に行った時も、
その人が持っていた中国製の線量計は、私のアメリカ製より一貫して低い値を示していた。
ちなみに、私の線量計は、飯舘村のモニタリングポストと並べて測り、同じ値を確認した。

線量計は、人々の健康を守るため、良心的にあえて安価で提供されている場合がある。
だが、安い線量計は、感度が低いため、放射線を捕捉し損ない、値が低く出る可能性がある。
それによって、本来なら”危険”なのに、危険でない値を出すことになる。
これなら使わない方がましになってしまう。

せめて、正しい値との誤差の度合いを確認しておくことだ。