今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

アマノジャクにおすすめの本

2008年07月12日 | お仕事
世の流れって、いったん方向づけられるとマスコミでの喧伝や政府の法制化によって、その流れが既定事実化されてしまう。
だからこそ、それに異を唱える声を聞くのも大切だ。

7月6日のブログ記事(地球温暖化論に冷や水)で、地球温暖化へのCO2犯人説どころか地球温暖化そのものを否定する(温暖化はもう終りという意味)本として 丸山茂徳氏の『「地球温暖化」論に騙されるな!」 講談社を紹介した。
資源・エネルギー問題とからめるべき議論が「CO2の排出量」という単一事象に矮小化されていくのに危惧したから。

ついでに、6月5日の「紫外線恐怖症」で問題にした紫外線悪者説にも異を唱えたいので以下の本を紹介する。
高田明和 『健康神話にだまされるな』 角川書店
著者も言っているように紫外線を悪者扱いしているのは確かに皮膚科医と美容関係者であって、すなわち皮膚面だけの影響に関心ある立場にすぎない。
人間の生存にかかわる健康そのものの視点で紫外線の効果を論じるべきなのだ。

この書は20ページあまりを使って紫外線(によって効率的につくられるビタミンD)の効果を殺菌・免疫・抗癌作用など医学的に説明している。
私はそれらに、日光(紫外線というより可視光)の生体リズム調整効果も付け加えたい。
もちろん、CO2排出規制と同じく数値が独り歩きしているメタボリック検診についても批判している。
ただ、この本では、ラットの実験で効果があっても人体に効果があるとは限らないという主張をしておきながら、紫外線の効用の証拠としてラットでの実験を引用しているのはちょっとナンだが…。
そうはいっても、盛夏の晴天の日中の紫外線はもろに浴びない方がいいと思うよ(紫外線量を確認しよう)。