今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

反・こどもの日

2008年05月05日 | 歳時
5月5日は、「こどもの日」という欺瞞的祝日であるべきでない。
なぜ欺瞞的かといえば、男の子を祝う日のみを祝日とし、女の子を祝う日は平日のままにしている現状を、男=人という性差別的論理で誤魔化しているからだ。
おっと、これでは左派の主張になってしまう。

右派としては、この日は古来より、「端午の節句」であって、こどもの日などという、やはり欺瞞的祝日ではない。
なぜ欺瞞的かといえば、端午の節句は本来は男の子の祝日などではなく、季節の変わり目に身を清めて国家的に祝う日であるからだ。
たまたま季節のアイテムとして使われる菖蒲が、”尚武”と語呂が通じるために、中世末期あたりから「男の子の祝日」に変貌していったにすぎない。
なので、鯉のぼりも鍾馗像も本来は無関係(菖蒲と粽が基本的アイテム)。

まぁ、儀式の内容が変遷するのは、時の流れとして可としよう。
しかし、五節句という古代からの重要な伝統行事を、明治政府が廃止したことが問題だ。
素直に5月5日を「端午の節句」とすべきだ。

ちなみに競馬の天皇賞がこの日近くに開催されるのも、端午の節句の儀式としての競馬の伝統を受けているのだろう。
この天皇賞レースを国民レベルで楽しむようにすれば、伝統的な端午の節句に近づくかな。