今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

七夕復活委員会

2006年07月07日 | 歳時
わが七夕復活委員会(正確には「五節句復活委員会」の下部組織)は、
「七夕」の盛り上りを願っている。

●パッとしない七夕
伝統的な節句の一つの七夕(しちせき)は、年中行事の中でいまいち振るわない。
実際、新暦だと梅雨のまっさかりで肝心の星が見れないので気分がでない。
本来なら旧暦でやるべきなのだが、せっかくの7月7日でなんとかしたい。

振るわない一番の理由は、天候よりも商業・イベントと結びついていないためだろう。
街には笹飾りがポツンとあるだけで、その他に何をしていいかわからない。
小学生だけの行事になってしまった。
それは七夕行事の知識がきちんとつたわっていないためにもよる。

●七夕で何をするか
1.七夕には、まず素麺を食べるのが伝統だ。
スーパーこれをアピールして七夕セットなるものを売り出せばいいのに、七夕の伝統風習を知らないので、何もしていない。ビジネスチャンスを逃している。
2.女性は織り姫に(裁縫を中心とした)技能の向上を願う(乞巧奠)。
願う相手は棚機(たなばた)織りの姫だからそれ以外の願い事は無意味。
虫のいい願い事ではなく、自分の努力・向上を誓うためのものだ。
でも「恋の成就」ならOKか。
そう、年に一度の恋人の逢瀬を祝うのだから、これを使えば、若者か参加でき、バレンタインなみに盛り上がれるはず。

今年は、七夕を記念して浴衣を着て授業に出る大学があるそうだ。和服業界が協賛して、「浴衣を着る日」にしてもいい。私もこの日(くらい)は浴衣を着て講義したい。
またここ数年、旧暦の日だが星を見るためライトダウンする街が出てきた。
七夕盛り上りの機運は高まりつつある。
恋人たちが、浴衣を着て、素麺を食べる。これが七夕の理想の風景…でも梅雨の末期の大雨の時期というのが気になる。

●五節句復活の主張
ついでに、わが「五節句復活委員会」は、明治政府の文化破壊政策によって廃止された奈良時代以来の日本(というより東アジア全体)の伝統な祝日「五節句」の以下のような復活を主張している(現行政府は明治政府の負の遺産をまだ後継している。靖国神社もその一つ)。

1月7日「人日の節句」の祝日にして、松の内は基本的に連休に。バカンスのない日本は、松の内・GW・盆の3期を休暇期間としよう!
3月3日を「桃の節句」(本当は「上巳の節句」)の祝日に。
5月5日を「子どもの日」ではなく本来の「端午の節句」に戻す。それによって、女の子の祝いと男の子の祝いが等しく祝日になる。
7月はとってつけたような「海の日」を廃止して、7月最大のイベント「七夕の節句」を祝日に。
9月は「敬老の日」を廃止して本来の「重陽の節句」(重陽は長寿祝う)に。