今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

A級戦犯合祀問題から

2006年07月20日 | 時事
昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀に不快感をもち、それ以降参拝しなかった、というメモが公開された。
これで戦犯分祀について、素直に受け入れるには抵抗ある「中国の意向」とは別の根拠ができたといえる。
日本人はいいかげん、第二次大戦についての日本の問題を自分自身で客観的に(連合軍の立場でもない)論じる必要がある。あの戦争を現在の繁栄のもととなったという無理な意味づけは断じてできないが(軍国主義体制を倒したという意味では繁栄の元だが、戦場に駆出された人はそれを守らせるためだったでしょ)、かといって、極東軍事裁判による戦犯の決めつけに無批判になるのもいけない。
ムッソリーニを倒したイタリア国民のように、日本国民自らの判断をすべきだ。それができないからマッカーサーに「日本人は12歳」とバカにされた。
あの戦争は侵略戦争であったと同時に植民地解放戦争の面も確かにあったし、残虐であったと同時に虐殺されもした(沖縄戦では米軍に火炎放射器で焼き殺された)。原爆だけでなく米軍の空襲やソ連のシベリア抑留も戦争犯罪として問題にすべき。
もっとも私自身は、日本の帝国主義化の遠因である「明治維新」から問い直したいんだけどね。