博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『宝蓮灯』その2

2008年03月10日 | 中国古典小説ドラマ
『宝蓮灯』第9~16話まで見ました。このドラマのエンディングテーマって、メロディが何となくタイムボカンシリーズのそれを思わせるんですが…… 山本正之作曲と言われてもさほど違和感がないと思います(^^;)

さて、玉帝は天上の神仙たちに沈香らを捕らえて地獄に落とすよう下命。沈香・小玉・八太子の三人は意気上がる哮天犬に追われているところを哪に助けられます。が、この哪、三人に対して何だか居丈高であります(^^;) おまけに八太子の三番目の兄がその昔哪に殺されたこともあって(『封神演義』などでお馴染みのエピソードですね)険悪な雰囲気になりかけますが、結局哪の案内で一行は華山に幽閉されている三聖母のもとへと向かうことに。そしてその華山で仙人志望の男装の美少女丁香が仲間に加わります。この丁香、実は沈香とは親が決めた許嫁同士なのですが……

沈香は三聖母と会うことができたものの、二郎神の張り巡らせた結界の力が強すぎて母を救出することができず、結界を解く方法を見つけるために再び小玉らと旅に出ることになります。

その後一行はたまたま猪八戒の寺院に足を踏み入れ、彼が哮天犬を追い返したのを見て弟子入りすることに。(哮天犬はああ見えても結構強いのです(^^;) ) 他の三人が修行に励む中、小玉は祖母から宝蓮灯を盗み出すように命じられ、思い悩みます。小玉の祖母は娘夫婦(すなわち小玉の両親)の仇である孫悟空を倒せるだけの力を得るため、以前から無尽蔵の法力を秘めた宝蓮灯を狙っていたのでした。小玉は思い余って宝蓮灯の灯芯を盗み出して祖母のもとに向かいますが、折りしもその祖母は二郎神の配下の梅山七聖(彼らも『西遊記』や『封神演義』で登場してますね)に襲われ、今わの際に小玉に灯芯を飲ませてしまいます。

小玉は灯芯の力によって一万年の修行に匹敵する法力を手に入れますが、それによって二郎神に対抗する唯一の手立てである宝蓮灯が力を失ってしまいます。おまけに宝蓮灯の本体も梅山七聖に奪われ、更に陰ひなたと無く沈香をフォローしてきた四公主が二郎神によって殺されてしまい、その弟の八太子は沈香を恨むようになり、沈香・小玉・八太子・丁香の四人の仲間は散り散りに。

猪八戒は沈香を兄弟子の闘戦勝仏こと孫悟空に弟子入りさせるために峨眉山へと連れて来ます。宝蓮灯が失われた以上、二郎神と対抗するにはかつて二郎神と互角に渡り合った悟空の力を借りるほかないというわけですが、当の孫悟空は玉帝から沈香を弟子にしないよう言い含められており、入門を拒否。で、下の画像は猪八戒と孫悟空のツーショットです(^^;) 二人ともここでは行者の衣装を身に付けております。



しかし沈香を捕らえるために二郎神らが乗り込んで来たことで孫悟空も「てめえら、俺のテリトリーに土足で入り込んで来やがって!」と激怒し、孫悟空VS二郎神の頂上決戦が繰り広げられることに……

ということで切れ目無しで話がドンドン展開していくので目が離せません。というか、元々全35話のものを40話に区切り直しているので、そもそも1話ごとの切れ目がおかしいのですが(^^;) しかし『西遊記』や『封神演義』など神怪物の設定を織り込んだうえで話を展開させてくれるのはファンにとっては嬉しいところです。

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2 コメント

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せめてブタは黒くしとけよ (飯香幻)
2008-03-10 23:49:24
>孫悟空VS二郎神の頂上決戦

じゃあそれまでのすったもんだは一体なに?
…て、言っちゃいけない約束なのね。
なんだか、むちゃくちゃバカっぽいドラマな気がしてきたよ(ほめてます)。
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Unknown (さとうしん)
2008-03-11 21:13:07
>飯香幻さま
さいです。展開はハチャメチャだけど勢いはあるということで、いい意味でのバカドラマに仕上がってます(^^;) 
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