博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『琅琊榜』その3

2015年12月22日 | 中国歴史ドラマ
『琅琊榜』第13~18話まで見ました。

除夕(年越し)の祭礼を控えての皇后の急病は、毒を一服盛られたせいであることが判明。梅長蘇は、皇后の急病も、また少し前から懸案になっていた、闇取引の火薬が何者かに奪われた件も、犯人は蕭景睿の親友言豫津の父親言侯であると当たりを付け、当人と密談。

言侯は、梁帝・林燮(梅長蘇の亡父)の幼馴染みで、梁帝を皇帝に押し上げた功の一人臣なのですが、林燮が謀反の罪を着せられて族滅し、初恋の人で梁帝に嫁いだ宸妃や彼女の生んだ祁王も死に追い込まれたことで梁帝の暗愚っぷりに絶望し、年越しの儀式に用いる祭台に爆薬を仕掛けて梁帝の爆殺をはかり、その際に実妹の言皇后を爆殺から免れさせようと、儀式に出席できないように毒を盛ったという次第。しかし梅長蘇の説得を受け、爆殺を思いとどまります。

そして大晦日の晩。梁帝は各王侯の邸宅に儀式で用意された配膳を送付させますが、その使者が何者かに斬殺されるという事件が発生し、使者の護衛を担っていた禁軍大統領(近衛隊長)の蒙摯が責任を問われます。実はこれ、禁軍大統領の地位を狙い、蒙摯の失脚を図った寧国侯謝玉が、姻戚の天泉山荘の卓父子に命じておこさせた事件で、他にも内宮で放火事件をおこさせ、内宮を統括する言皇后の権威失墜を図ったり、新任の戸部尚書沈追の暗殺を図ったりと、事ごとに暗躍します。

これに胸を痛めたのが、寧国侯府・天泉山荘共同の子である蕭景睿。彼は、謝玉に嫁いだ母親の莅陽長公主が出産時に寺院に控えていたのが、たまたま卓家の妊婦と一緒になり、ともに男児を出産したところ、寺院に侵入した賊により片方の赤子が殺害され、更に生き残った方の蕭景睿が謝家・卓家どちらの赤子かわからなくなったので、梁帝の裁定により謝家・卓家共同の子となり、国姓と梁帝の皇子の輩行の「景」字が与えられたという複雑な生い立ちを背負っています。

当然謝玉は、自らが推す太子と対立する誉王派の排除も図り、誉王派の吏部尚書が、殺人罪で捕まった息子を助けるために、同じく誉王派の刑部尚書と結んで、容貌の似た別の囚人とすり替えて死罪を免れさせようとしたのを察し、(実はその情報を謝玉の身辺にリークしたのは梅長蘇なのですが…)それを明るみにして吏部・刑部尚書を失脚に追い込みます。一方の誉王の方も、太子が火薬の闇取引に手を出していたと知るや、太子派の火薬庫を爆破させ、事を大事にしてイヤでも父帝の耳に入るようにして太子を謹慎に追い込んだりと、負けてはいません。

しかし新任の刑部尚書に靖王が推薦した人物が抜擢され、政府高官にはじめて靖王派の人物が入ったというあたりで次回へ。

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