博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『琅琊榜』その6

2016年01月10日 | 中国歴史ドラマ
『琅琊榜』第31~36話まで見ました。

太皇太后の喪に服するため、梁帝は宮廷を離れて側近たちとともにしばらく陵墓に籠もりきりに。靖王も被災地の振恤のために都を離れます。その隙を突いて誉王側が暗躍を開始。まず梁帝に差し出すための薬草に毒草が含まれていたと言いがかりをつけ、皇后が静妃を拘禁。静妃は元々亡き宸妃に仕えていた医女で、後宮に入ってからも梁帝にマッサージとか薬草の処方などを行っていたんですね。

そして林殊(=梅長蘇)の副将で、梅長蘇と同じく崖から落ちて死んでいなかった衛崢が潜伏先から誘き出されて懸鏡司により捕縛・拘禁され、死罪を待つことに。おまけに秦般弱の仕掛けたハニトラが発動し、江左盟の諜報活動の拠点であった妙音坊が壊滅。このピンチに肝心の梅長蘇は重病で動けず……というか、かかりつけの晏大夫の意向によりピンチの情報すら知らされず。

そうこうしているうちに梁帝と靖王が帰還。静妃の一件を知った梁帝は、皇后を叱責して静妃を解放。しかし事の次第を知らされた靖王の気持ちは収まらず、母妃の危機に何もしなかったということで、梅長蘇に不信感を抱き始めます。そう、この一件は誉王側による手の込んだ離間策なわけですね。そして「赤焔軍」の一員であった衛崢を救おうと、まんまと夏江や誉王の口車に乗り、梁帝の面前で「赤焔案」の再審を求め、逆鱗に触れてしまいます。あの思慮深い母親のもとで、どうして靖王みたいなアホの子が育ってしまうのでしょうか……

なおも衛崢救出を図ろうとする靖王に対し、梅長蘇は病を押して決死の説得。「没脳子」(アホ)とか随分酷い言葉も投げつけたりしてますが、梅長蘇ではなく、「中の人」の林殊が親友に向けるような言葉で訴えかけたのが功を奏したのか、ようやく靖王も彼の言葉を聞き入れ、二人の友情が戻ります。やっぱりこれ、BLドラマなんじゃ……

この間にひっそり太子が廃されて献王となり、靖王はまた格が上がって七珠親王に。梁帝の靖王に対する評価はまだ下がっていなかった模様。実のところ、梁帝は「赤焔案」がきっかけで宸妃(祁王の母で林殊=梅長蘇の叔母)を死なせてしまったことを後悔すらしているようなんですね。

そして二年目の年越しを迎え、梅長蘇が衛崢救出作戦を決行。靖王を矢面に立たせず、あくまで無関係という体裁をとります。作戦の一環として梅長蘇の協力者となった言侯が、夏江の別れた妻子の消息がわかったということで別邸に夏江らを呼び寄せ、懸鏡司からの引き離しを図ります。もちろん夏江の方もそこはお見通しなのですが、考えあって敢えて敵の手に乗ることに。それで夏江の妻子の身の上が語られます。そもそも夏江の妻は同門の妹弟子だったのですが、夫婦で妹分として保護していた猾族の璇璣公主(すなわち秦般弱らの師匠)と不倫の中になり、怒った夫人が子供を連れて別離したという次第。なんやこのクズ(驚愕)


見てくれは渋いおっさんの夏江ですが、私生活は(察し)のありさまだった模様……

で、5年前に旧知の言侯に近況を知らせる手紙を送ったきりで、妻子とも病没してしまったとのこと。「5年前に女房から手紙が届いてるなら、なぜ今までワシに知らせなかった!」とブチ切れる夏江に対して、「手紙の宛先はてめーじゃなくてオレなんだよ!手紙にもてめーに消息を知らせろとは一言も書いてないだろ!」と逆ギレする言侯w

肝心の衛崢の救出はと言えば、夏江も彼の身柄を別の所に移すなどの処置をとっていたのですが、この言侯からの呼び出しも含めて梅長蘇が二重三重に仕掛けた心理トラップに引っかかり、江左盟側に隠し場所を知られたうえにむざむざと衛崢の身柄を奪われてしまいます。それで慌てて梁帝に靖王が衛崢救出の黒幕だと訴え出ますが……

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