博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『狄仁傑之通天帝国』

2010年12月14日 | 映画
『狄仁傑之通天帝国』

則天武后は皇帝への即位式を間近に控え、自らを模した巨大な仏像を皇宮の附近に建設させていたが、その仏像の建設責任者が相次いで発火して焼死するという事件に見舞われていた。謎の国師の進言により、彼女は自らの即位に反対して天牢に幽閉されていた狄仁傑に事件の解決を委ねることに。狄仁傑は則天武后の寵臣上官静児・裴東来とともに調査を開始するが……

ということで、徐克(ツイ・ハーク)が監督、狄仁傑役に劉徳華(アンディ・ラウ)、則天武后役に劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、上官静児に李氷氷をキャスティングした本作。日本ではロバート・ファン・ヒューリックの『ディー判事』シリーズの映画版を期待した向きが多かったようですが、蓋を開けてみると、中国の人気ドラマシリーズ『神探狄仁傑』の映画版といった方がふさわしい作品に仕上がってました(^^;)

ドラマの方は狄仁傑が派手なアクションをするわけではありませんし、映像自体は映画の方が豪華なんですが、夜の場面が多かったり、ストーリー展開がトンデモチックで怪奇ミステリー調だったりと、雰囲気やノリが結構似通っているんですね。私が想像するに、ツイ・ハークはドラマの方を見て映画版の制作を思い立ったんじゃないかと…… 

今の中国人は、狄仁傑と言えば『神探狄仁傑』をイメージするでしょうし、そう言う意味では観客の期待に応え得る作品に仕上がっていると言えるかもしれません(^^;)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする