博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

妄想力が開いた中国古史学?

2010年12月21日 | 雑記
昨晩のツイートより。

satoshin257 さとうしん
大学院聴講生の方から「この本面白いですね」と平勢御大の本を見せられ、orzな気分になった今日の午後……

satoshin257 さとうしん
ああいう本を読むと、古代史に溢れているのは浪漫(ロマン)ではなく妄想(ファンタジー)ではないかという気がしてきてしようがない。

satoshin257 さとうしん
@mas096 ぶっちゃけ中国古代史って、言ったもん勝ちの世界ですよね……

satoshin257 さとうしん
@kizury 「網野史学って妄想(ファンタジー)だよね」とツッコミ入れた本郷先生はとても偉いと思いますw でも中国古代史にはこのレベルの妄想家(ファンタジスタ)が何人もおりましてね……

satoshin257 さとうしん
興が乗ったついでにもう一つぶっちゃけておくか。白川静は世界で勝負できる妄想家(ファンタジスタ)。

satoshin257 さとうしん
@tak_weijin でももう、そういう妄想力に溢れる研究にはウンザリなんです。もっと地に足が着いた研究がしたいです…… 

satoshin257 さとうしん
『妄想力が開いた中国古史学』というタイトルで本が書けそうな気がしてきたお……

……と、大体このようなやりとりをしていたわけですが、その後寝る前になって唐突に『妄想力が開いた中国古史学』の章立てが頭に浮かびました(^^;)

序章 「信古」の時代
第一章 康有為 妄想家(ファンタジスタ)たちの始祖
第二章 疑古派 自由な古史の妄想(クリエイション)
第三章 王国維 二重証拠法の功罪
第四章 鄭振鐸・楊寛等 文化人類学が切り開いた新たな妄想(ファンタジー)
第五章 郭沫若 唯物史観で古史を妄想(クリエイト)する
第六章 新中国建設から文革まで 妄想家(ファンタジスタ)冬の時代
第七章 白川静 世界に通用する妄想家(ファンタジスタ)
第八章 『走出疑古時代』と夏商周断代工程 妄想(ファンタジー)の極みへ
第九章 日本における妄想家(ファンタジスタ)たち
終章 妄想(ファンタジー)なき全き古史学の建設をめざして


(本当に書くとすれば)民国期あたりから現代までの古史学者の業績を追うことで研究史を概観し、ついでにその流れの中で白川静の学問も位置づけ、白川学に対してこれまでとは違った評価を下すという野心的な試みになるはずですが、並んでいる字面を眺めるととてもそんな風には見えませんね(^^;)
コメント (2)
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