博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『孔子』

2010年05月20日 | 映画
周潤発(チョウ・ユンファ)が主演、『雍正王朝』・『漢武大帝』などで知られる胡玟が監督ということで注目された本作。『レッドクリフ』の出演を蹴ってこっちを選んだ周潤発の心意気を見てやるぜ!ということで鑑賞。

で、内容ですが、『論語』などに見える孔子様のお言葉やエピソードを散りばめただけの環境ビデオでした\(^o^)/ 

まあ、孔子に息子だけではなく娘がいたり、嫁さんに逃げられてなかったり、孔子が夾谷の会とかで諸葛孔明ばりの計略を用いたり、顏回が何だかよく分からない死に方をしたり(孔子様御一行が凍結した湖面を車馬で渡っている時に氷が割れて孔子様のお言葉を記した竹簡が水没し、その竹簡をすくい上げるために顏回が湖に潜って凍死……)と、多少オリジナル要素も盛り込まれてはいるんですけどね。

日本人の孔子物だと孔子のライバル的存在として陽虎がクローズアップされるというパターンが多いのですが、本作では陽虎は名前のみの登場。替わりに季孫斯(季桓子)がなぜかライバルとしての役割を担うことに……

周迅(ジョウ・シュン)演じる南子は、従来言われているような妖艶な女性ではな、普通に頭のいい女性として描かれており、それに周迅の雰囲気や演技がぴったりハマっていたと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする