博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『覆雨翻雲』

2007年11月11日 | 武侠ドラマ
既にあちこちの武侠系ブログで紹介されてますが、黄易原作の武侠ドラマ『覆雨翻雲』がTBS BooBo BOXなど複数の動画サイトで配信開始されているとのこと。

舞台は明初、二人の達人の武功が秘められた二振りの神剣のうち「覆雨剣」が再び世に現れ、明の燕王のもとにもたらされるが、元朝の残党は覆雨剣を奪って王朝復興を果たそうとし…… というストーリーで、『倚天屠龍記』の続編というか、時代を少し後にずらしたような感じですね(^^;) ただ、主人公の1人が過去の記憶を失った元朝皇室の子弟ということで、モンゴル寄りのストーリーになるのかもしれませんが。

取り敢えず無料分の第1話を見てみましたが、前半20分の展開の唐突さが尋常ではありません。ダイジェスト版を見てるのかと思ったよ…… ラストでヒロインがとんだ食わせ者であることが発覚し、続きが気になるところですが……

しかし前に紹介した『聊斎』といい、動画サイトオリジナルの日本語版ドラマがちょこちょこと出て来るようになりましたね。
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『薛仁貴伝奇』その2

2007年11月11日 | 中国古典小説ドラマ
『薛仁貴伝奇』第3~8話まで鑑賞。

柳銀環は薛仁貴に思いを寄せるものの、父親の柳員外が二人の仲を認めず、二人は駆け落ちを決行。山里の洞窟を住処にして極貧ながら幸せな結婚生活を開始。折りしも太宗は渤遼国への親征を決意し、遠征軍の兵士募集が行われます。我らが薛仁貴も妻の勧めもあって募集に応じることに。

ところが薛仁貴は新兵募集を担当する先鋒官の張士貴に目の敵にされ、「名前が気に食わん」だの「白衣を着ているのが縁起が悪い」だのと因縁をつけられて追い返されてしまいます。実はこの張士貴、次女の婿の何宗憲を太宗が夢に見た若武者として売り出そうとしており、本物の薛仁貴が軍に入って功績を建てられると都合が悪いというわけです。友人で彼より一足先に入隊していた周青は、「兄貴は俺よりももっと凄い武功の持ち主なんです!」と必死にプッシュしますが「だからアカんのじゃーーッ!!」という張士貴の心の叫びが聞こえてきそうです(^^;)

それでもしつこく食い下がる薛仁貴に対して張士貴は入隊試験を課しますが、それは四方八方から矢や槍が雨あられと降ってくる仕掛けを突破して軍旗を奪うというハードなもの。一兵卒になるのも命がけです(^^;) あともう少しで竹製のギロチンの露と消えるというところで、以前に懇意となっていた李道宗の養子・李剣山(これを演じるのが釈小龍)に助け出され、彼の口利きで入隊を認められることに。

ただし身分は兵士ではなく炊事係。しかも張士貴から「実は皇帝陛下は薛仁貴という名の若者に皇位を簒奪される夢を見て、お前を探し出して処刑しようとしているんだ」とタチの悪い嘘を吹き込まれ、薛礼と改名させられてしまいます。しかし四人分の働きをし、三人前の飯を食う薛仁貴はただでさえ目立つ存在なのに、兵糧の輸送中に襲撃してきた山賊の親玉を打ち殺したり、おいしい汁かけご飯をつくって兵士に喜ばれたりと( あれ?)、順調に功績を挙げていきます。

で、いよいよ存在が邪魔になったと張士貴の手の者に陣の外に誘き出されて殺されそうになり、しかも行軍から置いてけぼりなるという目に遭いますが、周青に救われ、行軍に追いつく途中でトレードマークとなる方天画戟をゲットしたり、李慶紅ら屈強の山賊たちを軍に帰順させたりと、転んでもタダでは起き上がりません。

なお、このパートから呉越演じる羅通が登場しますが、秦叔宝の従兄弟・羅成の子という名門の生まれで、若くして軍の高官をつとめるなど、おおよそ呉越らしからぬ役柄です……
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