博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『少林寺木人拳』

2007年04月11日 | 映画
『少林寺木人拳』(原題:少林木人巷、羅維監督、ジャッキー・チェン主演、1977年、香港)

幼い頃、悪漢に父親を殺された青年は仇を討つべく少林寺で修行に励むが、一向に修行が進まない。そんなある日、青年は境内の洞窟に忍び込み、悪事をはたらいた武芸の達人が拘禁されているのを発見する。青年はこの達人から武芸を学び、少林寺の最終試練である木人の間に挑もうとするが……

というわけで久々に地上波深夜放映の香港映画を鑑賞。洞窟に拘禁されている達人が大声を発して相手を動けなくする「獅子吼」を修練していたり、幇会が話に絡んできたり、主人公が謎の尼僧に軽功の奥義を授けられたりと、カンフー映画というよりは武侠映画といった方がしっくりくる一片です。

ジャッキーはおなじみのコミカルな役柄ではなく、幼い頃に父親を殺害されてから誰とも口をきこうとしないという、どことなく悲壮感の漂うキャラクターを演じているのですが、この若い頃のジャッキーが実に初々しいです。

物語のハイライトとなる木人の間の修行というのは、機械仕掛けで技を繰り出す木製の人形が左右二列に分かれて何体も並んでいる通路を、その木人と戦いながら出口まで通り抜けていくというものなんですが、この木人が『クロマティ高校』に出て来るメカ沢君のような実に愛嬌のある造型をしており、思わず笑ってしまいました(^^;)
コメント (2)
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