博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『チャイニーズカルチャーレビュー vol.3』

2006年08月29日 | 中国学書籍
朱大可・張閎主編、高屋亜希・千田大介監訳『チャイニーズカルチャーレビュー -中国文化総覧 vol.3』(好文出版、2006年7月)

サブカルチャーも含めた中国文化事情の便覧の2004年版です。

このシリーズ、こんなとこばっかり注目しちゃいかんと思いつつ、ついつい武侠ドラマや映画の項目に目が行ってしまいます(^^;) ちなみに本書で取り上げられている武侠物は『LOVERS』、『キルビル』、『カンフー・ハッスル』、『天龍八部』、『連城訣』、『仙剣奇侠伝』、『中華一番』等です。『LOVERS』は予想通りボロクソに言われてます。ついでに金庸小説の修訂版もボロクソに言われてます(笑)

『天龍八部』、『連城訣』は向こうではまあまあ好評だったとのことです。特に『連城訣』はアクションシーンのリアルさが評価されているとのこと。

あとは、電子版万里の長城こと金盾工程の構築、敏感詞(ネット上の使用禁止用語)の増加など、中国政府によるネットの統制に関する項目とか、韓国が端午の節句を世界遺産に申請した件や中国が高句麗の遺跡を世界遺産に申請した件など、中韓間の歴史問題に関する項目が目に付きましたね。次巻2005年版では中国での反日デモが取り上げられるばすですが……
コメント
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