東アジア恠異学会編『亀卜―歴史の地層に秘められたうらないの技をほりおこす』(臨川書店、2006年6月)
亀甲による占いを多方面から検討した本です。第二章の中国・殷代の亀卜に関する論考と、第六章の灼甲の実験レポートをめあてに購入したのですが、日本で行われた亀卜の考察がメインです。
日本での亀卜なんてごく早い時期に廃れてしまったと何となく思ってましたが、中世の頃までは朝廷の中で重要な役割を担っていたんですね。灼甲の実験レポートでは、亀甲が糸ノコギリでは切断できないほど硬いとか、亀甲の表面を覆うタンパク質を除去しないまま火にくべると、まるでするめを焼くような感じで縮んでしまうといったような記述を楽しく読ませていただきました。
亀甲による占いを多方面から検討した本です。第二章の中国・殷代の亀卜に関する論考と、第六章の灼甲の実験レポートをめあてに購入したのですが、日本で行われた亀卜の考察がメインです。
日本での亀卜なんてごく早い時期に廃れてしまったと何となく思ってましたが、中世の頃までは朝廷の中で重要な役割を担っていたんですね。灼甲の実験レポートでは、亀甲が糸ノコギリでは切断できないほど硬いとか、亀甲の表面を覆うタンパク質を除去しないまま火にくべると、まるでするめを焼くような感じで縮んでしまうといったような記述を楽しく読ませていただきました。