実は今、東海テレビで平日の昼４時半からやっている「お金がない！」というドラマの再放送を、予約録画して見ている。１５年ほど前にヒットした織田裕二主演のドラマなのだが、私は今回見るのが初めてで、嫁さんに「面白いよ」と言われて興味を持ったのだ。
確かにこれは面白い。ドラマ自体も面白いのだが、それ以上に１９９４年当時の風潮や世相を感じることができる点が良い。携帯電話はやたらとでかく不便そうで、会社で使っているパソコンもゴツゴツしており、いかにも９０年代だ。仕事の進め方もまず人間関係ありきで、得意先の社長の個人的趣味を満足させることがビジネス成功の鍵だったりする。それから、車を運転中であっても平然と携帯電話で話をしており、そうして居酒屋にたどり着けば、当たり前のようにビールを勧められて飲んでたりするシーンもあった。（＾＾；） 考えてみれば、今よりはるかに大らかな時代であった。
それよりも私にとって最も印象的だったのは、主人公の姿を通じて「仕事は楽しいもの」という考えが強く伝わってきたことである。そういえば９０年代の途中までは、「仕事が楽しい」というフレーズをよく聞いていたような気がする。今となっては死語同然だが。どこに行ってもストレスだらけの今の日本で、「仕事が楽しい」なんて言ってる奴を私は見たことがない。１５年前に比べて携帯電話やパソコンは飛躍的に進化したが、逆に人間にとっては生きにくい世の中になったんじゃないのか。
サラリーマンでも成功している人間は仕事が楽しくて仕方ない。また、事業主も自分のやりたい仕事をしているので売れれば楽しいみたいだ。俺は、今は100年に一度の金融危機と同じでどん底。でも４月を過ぎれば上昇気流に乗るかもね。その時仕事の楽しさが見つかれば今の自分より少し成長しているかもしれない。