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無意識日記
宇多田光 word:i_
 



さてその最愛主題歌だが、TBS系ドラマであることと、最近のシングル曲(という言い方でいいのかよくわかんないよね最近は)の曲調のバリエーションからしてバラードが来るのではと予想はしている。シンプルに、番組側からそういう指名/指定もあったりするだろうし。周りの期待もそっちに行くだろう。

一方で、ここで『Can You Keep A Secret?』みたいな曲調が来ても面白いのかなとも思っている。同曲は20年前、フジテレビ系ドラマ「HERO」でエンディング・テーマ曲となり見事2001年のオリコン年間1位曲に輝いた。未だにヒカルの年間1位曲はこれのみだ。(『Automatic』は「だんご三兄弟」の後塵を拝したし『traveling』は浜崎あゆみのトリプル・A面シングル「H」に及ばなかった) 何しろ「HERO」が初回から最終回まで総て視聴率30%超を記録した掛け値無しのモンスター番組だったもんでその恩恵に与った形というか相乗効果というか。中にはあたしのようにヒカルが主題歌だから観始めたという人も在ったろうから。

ただ、度々触れてきたが、曲調自体はドラマと合っていたかというと疑問があった。勿論、ドラマの内容が刑事ものならぬ“検事”もので、検察側を中心とした謎解きドラマであったから『暗号を君はまだ解読できてない』とか『迷宮入りさせたくないなら』とかの歌詞はしっかりバッチリフィットしているのだが、如何せん服部隆之による明る過ぎる劇伴音楽との作風が違い過ぎてな。50分間あの派手派手なラッパ隊を聴かされた後にしっとりした『Can You Keep A Secret?』が流れてくるとのは空気が違った。年間1位曲で今更評価も変わらないだろうから気楽に言うてますよ今。

そんなだったので、今回殺人事件を扱うサスペンスものということで、ああいうしっとりしたミステリアスな曲調で来てくれてもいいのかな、なんて。他で言えば『Letters』とかね。ベン・パーカーJr.がアコースティックとエレクトリックの両方でギターを弾いていてくれるのを期待したくなるヤツ。

で、ドラマには津田健次郎も出てんのね。ついこの間まで「不滅のあなたへ」で「あの黒いヤツ」の役をやっていた彼、ミステリアスな役柄がハマり役というイメージを持っているんだが、そのツダケンの語り口に導かれてヒカルの曲が流れ出してくるというのならそれこそ『Can You Keep A Secret?』みたいなイントロや曲調がハマるっしょ。嗚呼、実現しねーかなこういうの。

勿論流石にもう提供曲は完成しているだろうからこんな妄想は益体が無いんだが……って言おうとしたんだけどそういや過去には例えば「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」に出来たてホヤホヤ、完パケしてから24時間経っていない『Wait & See 〜リスク』のプロモーション・ビデオを納品即日オンエアしたことなんかもあったので、実はまだ出来てない可能性も……あったりする? ドラマの出演者や関係者のコメントで「もう歌聴いてるなこいつは……」と思わせる発言した人は居たのかな? ちゃんとチェックできてねーなそこ……。

まぁ兎に角、ヒカルはラブストーリー側へのバラード曲を書ける一方で、サスペンス側にミステリアスな楽曲も書けるんだよという話なんですよ。なので、バラード曲という大方の予想を外してくるならそういう『Can You Keep A Secret?』みたいな曲調に期待したいなという話でしたとさ。

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「最愛」第1回放送日まであと4日。それ即ち宇多田ヒカル新曲解禁まであと4日である。後世の人たちに「宇多田の新曲リアルタイムで遭遇できてんだぞー」とマウントをとって差し上げたい。誰も見とらんか。そうか。

しかし妙なことになりそうだ。今日が最終日の名古屋でのエキジビションでは結局『Find Love』試聴の報告は聞けずじまい。やはり、当たり前だが、正式な配信が始まってからのハイレゾ披露になるんだろうな。結局我々は公式からのWebでの発信を待つことになる。で、このままだと次の最愛主題歌が先にお目見えする訳で。勿論即日配信は確約されてはいないので、『Find Love』と同じ状況の曲、即ちタイアップ状態の、他の音声が混ざりあったものを延々聴き続けるケースがもう一個増えることになるかもしれない、ということだ。

そういう音ばっか聴いてると、いざ本格配信を受け取った時に「あれ?音が足りないぞ?」ってなるんだよねぇ本末転倒なことに。入ってくるはずのナレーションが聞こえてこない、ここで被さる主人公のセリフがインサートされない。なんだか寂しい。あれだけ邪魔だ邪魔だと思っていたのに……。

そうなるのは昔からで、配信の始まる前まではラジオオンエアが最速だったりしたからCDが出るまではラジオの録音を何度も聴き直すのが常だった。その為、「あれ?ここでフェイドアウトしてDJさんが曲紹介をするはずじゃ……?」っていう謎の肩透かしをCD購入時に食らうことになったりしてね。あの頃はCDを買う頃には新曲を聴き慣れているというよくわからないリズムであったな。ストリーミングが始まる前は「発売日が新曲プロモ最終日」みたいな雰囲気すらあった。「初動が全て」みたいなね。今は様変わりしたね。チャートには2020年の曲がまだまだ居座っていたり。昔の全米チャートみたいになっとる。

配信文化の先駆けともなった着うた時代には、例えば2007年の『Flavor Of Life』はドラマ開始日当日から配信が始まっていた筈だ。筈だというのは、確か自分はニュースだけ受け取って結局聴けたのはその日の夜のドラマ放送時だったからなんだが、今は配信タイミングのノウハウも周知されているからドラマが始まる前の配信はほぼ無いだろうと思われる。そりゃま、プレミア公開を放送時に設定した方が視聴率取れるもんね。問題は、そのあとどのタイミングで配信を始めるか、だわな。

そこらへんは主題歌の歌詞とドラマでの使われ方が関わってくるから何とも言えないが、ひとまず、ヒカルの場合は暫く待ってからの配信になるかと思うので、先程述べた通り、「『Find Love』状態の曲がまた増える」のが今週末になるかなと。そうならないとすると、それに合わせる形で『Find Love』の配信を始める事になるんだが流石にそんな情報の錯綜しそうなプロモーションはしないだろう。現時点でさえ、新情報が最愛主題歌の話なのか『Find Love』の話なのか俄には判別できてないというのに、これ以上こんぐらがることをされてもねぇ。

そうであってもやはり『Find Love』の配信が万が一始まったとしたらそれはそれで嬉しいのでやってくだすって全然構わなくってよ☆ 今週はこういうテンションからのスタートですわね。

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おやおや、『One Last Kiss』のアナログレコードリリース第3弾、EU盤の発売日が10月22日から11月26日に変更になったのか。これはあれか、リリース直後の10月23日から札幌でエキジビションがあるからそこの試聴コーナーでお披露目しようと画策していたらアテが外れたカタチかな? 11月26日というとエキジビションでいえばちょうど大阪の最中か。そちらでのお披露目なら間に合うかな? やっぱりこのエキジビション、日々どんどん動的に情勢が動いて変化していくねぇ。

そういえば『One Last Kiss』EPって、日本盤とUS盤とEU盤でサウンド違うのかなぁ? 盤の色が違うのが果たして音に影響するのかしないのか……。

いやね、結構なくはないようなのですよ、製造場所による音質の違い。ミックスもマスタリングも同一のはずなのに音が違うという。有名なのがそれこそヒカルの『First Love』アルバムで、1999年当時余りにもCDが売れすぎて東芝EMIの御殿場工場だけではプレスしきれなくてビクターに依頼したという嘘のような本当の話。いわば、お客さんが来過ぎたからってすき家が近所の吉野家の厨房を借りて牛丼作って売るようなもん。そんなことあるのかと言われても本当にビクタープレス盤が存在しているんだから仕方が無い。詳しくは宇多田共和国のディスコグラフィに分析記事がですね……ってあのページもう見れないんだったなクソッ!

で。その『First Love』のEMIプレス盤とビクタープレス盤で音質が違うらしい。あたしは持ってないので比較は出来ないが、昔洋楽の輸入盤と日本国内盤の両方を買って聴き比べてみたら結構音が違っていて吃驚した事があるので眉唾とか気の所為だとかは思わない。実際に音が違うのだろうて。なので、今回の『One Last Kiss』のアナログ盤も日本盤とUS盤とEU盤で、つまりシンジとレイとアスカで全部音が違うかもしれないねぇ。


今回の発売日変更は「現地工場での生産の遅れ」が理由らしい。『One Last Kiss』の絶対プレス数が大きくて間に合わなかった、というセンもある一方、これまたそれこそ1999年の『First Love』のように(こちらはCDだけどね)、同時期にビッグタイトルがあって後回しにされてしまったセンもある。

いや、そういうケースも有り得るんですよ。その昔マイケル・ジャクソンの「This is it !」のDVD/Blu-rayが売れ過ぎて他の映像作品の製造が間に合わず、あわや発売延期になりかけたことがあった。その時は結局何とか間に合ったのだけど、やはり儲かる商品が優先になるのは仕方が無いのさ。もし万が一仮にそんな理由だったとしたら「なんでそんなんのせいで『One Last Kiss』を我慢せなあかんねん!」と憤る方も出てくるかもしれないけれど、上記の通り宇多田ヒカル自身が1999年に『First Love』で他の商品を押し退けてプレスしまくっていたのだから、まぁそういうもの、因果応報だと思って諦めるしかないのではないかな……って、いや仮の話でしかないんだが……。

そういったエピソードについて当時の証言はないかな?と思って検索してみたら、東芝EMIで社長やってた斉藤 正明 氏のインタビューが出てきた。以下のように仰ってます。

「当時、御殿場に工場があったんですが、品切れ、品切れでとにかく他のラインを止めても間に合わないんですよ。最初は「200万枚いったぞ!」という感じだったんですが、人間というのはだんだん麻痺するもので(笑)、500万枚から上はもう完全に麻痺していました。」
https://www.musicman.co.jp/interview/19620

とのことです。「他のライン止めても」って言っちゃってら。これ当時ウラで発売延期になっちゃったタイトルがホントにあるんでないか? もしそうなら、その節は申し訳ありませんでしたと謝っておくか。いや、あたし全然関係ないんだけども……w

斎藤氏のインタビューは他にも面白い発言あるなぁ。

「当時、EMIの国際会議に行きましても900万枚なんて商品、アメリカ以外ないわけですし、しかも島国の日本でですから、私がプレゼンしますとみなさんスタンディングオベーションでした。それはそうで、当時、世界のEMIのトータル利益の6、7割が日本から行ったんですよ。」

グローバル企業のEMIのトータル利益の何割かを当時16歳の少女が稼いだんだねぇ。もうほんと意味がわかりませんなぁ。という取り留めのない金曜夜の日記でしたとさ。

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昨夜は千葉県北西部を震源としたマグニチュード6.1、最大震度5強の地震があった。東京二十三区内で震度5強を記録したのは10年前の東日本大震災以来だそうな。

関東以外で震度5強を記録してもこんなに報道量は多くない。キー局や首都機能が関東に密集しているからだが、関東以外の人にとっては差程重要なニュースでもないだろう。取引先との交通の便はどうかとかそんな感じだろうか。

こういう時、どれくらいのツイートなら不謹慎にならないかなぁ、とどうでもいいことを考えてしまう。怪我人は出ているが死者はいなそうだし、少しぐらいの冗談なら許されるだろうかと……

……そう、「なんだ、震度6弱の地震じゃなかったのか」とついつい呟いてしまいそうになるのよ、こういう時。「震度6弱の地震」とは「ヒカルが好きな語呂ワード」なのだ。ヒカルからしたらあクマで「シンドロクジャクノジシン」という音声の並びが面白いというだけのことで、現実に起こる震度6弱の地震が好きな訳では決してない。なので、こっちが勝手にただの音声の話を現実の出来事と関係させて話をするのは不適切になるのだが、人間の連想力、どうしたってヒカルの好む音声だと頭に浮かんでしまうのだった。我慢しましたけれども。


でも、ある意味、それが歌詞の極意でもある。メロディやリズムを先行させて曲を作る時、仮につける歌詞は往々にして文章として見た場合は支離滅裂なものになりがちだ。単に音として適切なものを当て嵌めていっただけだからね。しかし、それらを何とか意味の通る文章に仕立てあげようとしているうちに最初は思いもよらなかったストーリーが浮かび上がってくる事がある。

ヒカルが具体的にそういう事例に言及したことはないが、私は例えば『The Workout』なんか怪しいと思っている。リズムに乗せた数え歌を当て嵌めてるうちに人種や宗教にまで言及した歌詞に発展してしまったように感じられる。『Dirty Brond Texan』とか如何にもそれっぽい。制作から時間の経った楽曲に対しては、そういった創作過程での「身も蓋もないやり方」について暴露していってくれても面白いのになと思ったりもするのでありました。


あらためて、この度の地震で被害に遭われました方々には、謹んでお見舞い申し上げますね……ってこの流れで書いてもまるで心がないなやっぱ!?

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ゲーム音楽について書いていたらすぎやまこういちの訃報が。享年90。また偉大な音楽家が旅立ったか。

もう少し上の世代の人たちにとっては彼はグループ・サウンズの名曲群の作曲者なんだろうが、自分の世代にとってはインパクトが抜群な「ゲームのサントラでオリコン1位を獲得した音楽家」である。ゲームミュージックが!? インストゥルメンタルが!!??と本当に衝撃だった。それだけドラクエが売れたということもあったが、勿論彼の書いた楽曲が素晴らしかったのがいちばんである。

ドラクエはRPG「夢幻の心臓」をモデルにゲームシステムが構築されているが、三十数年前にそんなニッチなスタイルがあそこまでヒットしたのは、何よりも鳥山明によるヴィジュアル・イメージと、そしてすぎやまこういちによるバック・グラウンド・ミュージックのキャッチーさ故だった。ゲームをやっていない人間ですら彼の書いたメロディが流れてくるとあのファンタジーの世界を思い描いた。いやほんとに見事なものだったよ。


さて。先日の「キンハのソラがスマブラ参戦」のニュースと共に、『光』のオーケストラ・ヴァージョンもまた多くの人々の耳に届いたようで。流石に自分は『光』のメロディに慣れ親しみ過ぎているし、ゲームも(頑なに)やっていないのでその旋律をキングダムハーツの情景と結び付けるような事にはならないが、ゲームから入った人たちにとっては『光』のメロディがゲーム内の感動的なエピソードと分かち難く結びついている筈だ。そんな人達からしたら、宇多田ヒカルも、すぎやまこういち同様「ゲームミュージックの作曲家」という認識を持っているのかもしれないのよね。

YouTubeが走り始めた2005年、ヒカルの音源が真っ先に全世界的なブレイクを果たしたのはキングダムハーツのゲームミュージック/バックグラウンドミュージックとして、だった。『Passion』をフィーチャーした動画は再生回数400万回を超え、当時ですら結構話題になった。まだスマートフォンのスの字も無い頃だ。

それ以来、海外での宇多田ヒカルの人気を最も鼓舞し続けてきたのが「キングダムハーツ・シリーズ」だった訳で、そこでまずヒカルの音楽に触れてきた人々からしたら、宇多田ヒカルの名前はそれこそ冨田勲や喜多郎や坂本龍一や川井憲次などのインスト音楽の大家たちや、すぎやまこういちや植松伸夫などのゲーム音楽の大御所たちと同じ路線の許に轟いているのかもしれない。

いや勿論、いちばん有名なのは「J-Popアーティストの頂点のひとり」という側面だろうとは思うが、ポップ・ミュージック・リスナーとゲームミュージック・リスナーってかなり離れた位置に居そうな気がする。なので、いちどヒカルも海外でアニメやゲームのコンベンションに参加してどんなリアクションが得られるか見てみて欲しいという気もしなくもないんだけど、そんな暇あったらフル尺のライブコンサートしてくれよってのが、偽らざる本音ではありますわね。

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前回キンハ企画盤について「実現する見込みは殆ど無い」と日記を締め括ったけど、理由は単純で、宇多田ヒカル所属のレコード会社とキングダムハーツのサウンドトラックをリリースしているレコード会社が異なるからだ。こればっかりはもうねぇ。庵野秀明も随分その点では苦労した、というツイートが昨日流れてきてたな。
https://twitter.com/hitasuraeiga/status/1445420861515702272
なんだかんだで競合他社なので、こういった越境企画はそう簡単にはいかないようだ。

なので、前回並べ立てたトラックのうち、現実的にEPICSONYから企画盤を出すならオーケストラ等を差し引いた全20曲になる、のかな?

しかし、その中でも、前回チラッと触れた通り、『Passion ~opening version~』の扱いが注目となる。もともとただの『Passion』として『ULTRA BLUE』に収録されていたのはシングル発売時には『Passion ~single version~』として発表されたトラックだった。opening versionはそのsingle versionから最後のヴォーカルパート(『ずっと前に好きだった人〜』以降)を削って、中間部に『I need more affection than you know』の逆回転させたパートを挟み込んだトラックとなっている。

そのopening versionは今もって宇多田ヒカルの所属レコード会社、つまりEMI〜Universal〜EPICSONYからリリースされたことがない。「キングダムハーツ1」のオリジナル・サウンドトラック・アルバムに収録されたっきりだ。なかなかそれだけの為に2枚組CDを買う気にならない、そもそもどこにも見当たらない、という人も多いだろうなぁ。

なので来年EPICSONY側からキングダムハーツ20周年を御祝いする企画盤をリリースするなら晴れてこの『Passion ~opening version~』をフィーチャーして欲しい、というファンは多いかもしれない。何しろ、スタジオ・バージョンのリリースはそんな感じなのに、ライブコンサートDVD/BluRay&ストリーミング配信で見られる『Passion』には尽くそのopening versionの『I need more affection than you know』逆回転パートが演奏されるから、部分的には結構もう慣れ親しんじゃってるのだ。ライブでの『Passion』というのは変幻自在千変万化で、『UTADA UNITED 2006』での曲の始まり方は『Passion ~after the battle~』に近いアレンジだし(こちらは『Passion』のシングル盤とキンハサントラに収録されているゲームにとっての“ending version"にあたる)、『In The Flesh 2010』ではその『I need〜』パートをフィーチャーした上『Passion』の英語版である『Sanctuary』とワンコーラスずつ分け合っている。なので、opening versionに関しては途切れ途切れになら知っているけれどちゃんと聴いたことはない、という人が少なからずなのだ。そういう人たちに気持ちの区切りを付けるためにも(?)、なんとか宇多田ヒカル名義での発表を期待したい訳なのでしたとさ。

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さて、では前回提案した「宇多田ヒカル・キングダムハーツ・シリーズ提供曲全曲集」をリリースするとなると具体的にはどんな選曲になるのだろうか。ずずずぃっと、みてみよう。

最もミニマムな選曲は次の5曲になるだろう。


Passion ~ opening version ~
Passion ~ after the battle ~
Face My Fears (Japanese Version)
誓い

それぞれ、「キングダムハーツ1」のテーマソング、「2」のオープニング&エンディング、「3」のオープニング&エンディングである。これがいちばんわかりやすい。5曲ということでEP、即ちミニアルバムとしてリリースできますわね。

そして、海外では次の5曲でリリースすればいい。

Simple And Clean
Sanctuary (Opening)
Sanctuary (Ending)
Face My Fears (English Version)
Don't Think Twice

先に書いた日本語曲5曲の英語版5曲ですね。こちらを海外でリリースし、『One Last Kiss』のUS盤&EU盤のようにレコード会社が輸入盤として仕入れて流通させる。勿論同じようにジャケ違いでね。今はアメリカでフィジカルを売るならCDよりアナログ盤になるので、日米でそれぞれリリースして互いに輸入し合おうと。


まぁそこらへんが妥当なのだが、これだと既発曲だらけで余り旨みがない。いやま、『Passion ~opening version~』を持ってる宇多田ヒカルファンはそう多くないだろうから、それ目当てに購入する人は結構いるだろうけどね。

そこで。じゃあ、他にもリミックス・バージョンとかオーケストラ・バージョンとか、キングダムハーツ関連曲には様々なバージョンがあるじゃないか、ということで、それら全部網羅したら豪華なことになるんじゃね?と目に止まったオフィシャル音源、即ち、宇多田ヒカル&UTADA名義でEMI〜Universal〜EPIC SONYでリリースされたものと、キングダムハーツのオフィシャル・サウンドトラック・アルバムに収録されたものをありったけ列挙してみよう。それが以下だ。


***** ***** *****



光 - PLANITb Remix -
光 - PLANITb Remix - (Short Edit)
光 - Godson Mix -
光 - Ray Of Hope MIX -
光 - P’s CLUB MIX -
光 [Original Karaoke]
光 - KINGDOM Orchestra Instrumental Version-
光 - KINGDOM Tres Orchestra Instrumental Version -
HIKARI - KINGDOM HEARTS Instrumental Version -

Simple And Clean
Simple And Clean - PLANITb Remix
Simple And Clean - PLANITb Remix - (Short Edit)
Simple And Clean - Ray Of Hope MIX -

Passion ~ single version ~
Passion ~ after the battle ~
Passion ~ opening version ~
Passion - KINGDOM Orchestra Instrumental Version -

Sanctuary (Opening)
Sanctuary (Ending)

Face My Fears (Japanese Version)
Face My Fears - KINGDOM Orchestra Instrumental Version -

Face My Fears (English Version)

誓い
誓い - KINGDOM Orchestra Instrumental Version -

Don't Think Twice


***** ***** *****


……正直、「こんなにあんの!?」というのが率直な感想だ。全26曲。ミニアルバムどころかCDなら2枚組の大作になるほどあるんだな。中には、『光 - Godson Mix』とか『光 [Original Karake]』とかの「それ最早キンハ関係なくない!?」と言いたくなるものも混じってはいるが、それにしたって多いよね。

特に『光』が10種類に及ぶとは、油断してたわー。『EXODUS '04』みたいに1曲のバリエーションだけでフルアルバム相当のランニング・タイムを費すとは。元々のヒカルのシングル盤にリミックスがカップリングされていた事に加え、2017年に更にリミックスシングル『光 - Ray Of Hope Mix』がリリースされて、その上オーケストラ・バージョンが二種類あり、ゲーム用のインスト・トラックまであるとかもうね。塵も積もれば山となるじゃないけれど、集めるとこんなになるんだね。

そうそう、各曲にオーケストラ・バージョンがある訳だけど、当然というべきか何というか、歌詞が登場しないので日本語曲と英語曲の区別がない。その為、総て日本語曲側のタイトルで統一してあります。いやでもさー、『光』と『Simple And Clean』のオーケストラバージョンって本来それぞれでメロディ変わるはずだろと思うのだが、『Simple And Clean』のオーケストラ・バージョンは存在しないみたいなのでね。海外版の「キングダムハーツ1」をプレイした人は『光』のオーケストラ聴いてどう感じたのかな?まぁそんなことも感じつつ。

公式音源は(私が見落としていなければ)上記の26曲だが、個人的にはDVD収録の各曲のライブ・バージョンもCD化してくれたら嬉しいね。以下の9トラックだ。


【ライブ・バージョン】
光(ヒカルの5 2004)
光(UTADA UNITED 2006)
光(WILD LIFE 2010)
光(Laughter In The Dark Tour 2018)
Simple And Clean (In The Flesh 2010)
Passion(UTADA UNITED 2006)
Passion(WILD LIFE 2010)
Passion/Sanctuary(In The Flesh 2010)
誓い(Laughter In The Dark Tour 2018)


特に『In The Flesh 2010』の『Passion/Sanctuary』は、日本語と英語両方をネイティブ・レベルで歌えるヒカルにとって象徴的なトラックなので、こいつの音源化は待望中の待望なのですよっと。

なお、キングダムハーツのコンサートでヒカルの曲のオーケストラ・バージョンも演奏されているのだが、どうやら1曲も公式音源化はされていないみたいで。それらの初お蔵出しというのも、いいかもしれないね。


という訳で、私の個人的な願望も含めれば全35曲。CDにして3枚組、アナログ盤だと5枚組くらいになるかな? どうせならBOXセットにして各曲各盤毎にアートワーク描き下ろしてくれたら至高の作品になるだろう。20年一緒に伴走してきた宇多田ヒカルとキングダムハーツの強靭なコラボレーションの尊い歴史を存分に味わえる壮大な企画盤の完成だ。実現する見込みは、殆どないけどね☆

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「スマブラにソラ参戦!」というニュースが瞬く間にTwitterトレンド世界第一位に躍り出た。日付が変わってすぐ?のニュースに世界中が食いついた。

ゲームをしない身からしたら「20年以上の歴史を誇る任天堂の対戦型アクションゲーム《大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ》の最近作NintendoSwitchの〈大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL〉に最終追加キャラクターとしてこれまた20年近い歴史を誇る《キングダムハーツシリーズ》から主人公の一人である“ソラ”の参戦が発表された」と噛み砕いて言って貰わないと凄みがよくわからなかったが、兎に角凄い事らしい。特にキングダムハーツシリーズはディズニーが絡むだけに任天堂制作のゲームにキャラを登場させるのはハードルが高かったことだろう、と。

今回、そのビッグニュースの余波を受けて『宇多田ヒカル』の名前までトレンド入りしている。キングダムハーツシリーズのナンバリング、正史タイトルの総てのオープニング&エンディング・テーマ曲を手掛けてきたビッグネームという認識か。楽曲として「キングダムハーツ1」の『光』がよく取り上げられているようだ。

ゲームのキャラクターと楽曲では事情も法律も異なるかもしれないが、ディズニーの壁の高さはUTADAファンとして痛感してきたからその快挙ぶりは何となく推察できる。「キングダムハーツ」の「2」のOP&ED曲である『Sanctuary』の正式な音源が手に入るまで一体何年を要したか最早よく覚えていない。2005年のゲームの曲なのに2009年まで掛かった。4年か。ちゃんと覚えてんじゃん。

そんな歴史があるし、任天堂にはNintendoDS発売時のCMにUTADAとして参画したりもあってこちらも付き合いが長い。折しも今日はその時のCMソングであった『Easy Breazy』のDVDシングル発売記念日だったりもするし、なんというかこれはヒカルも何かこういったお祭り騒ぎに一枚噛んでくる予感がしないでもない。

先程触れた通り、来年でキングダムハーツシリーズは20周年を迎える。『光』からも20周年になる訳だ。もうヒカルの人生の半分より長い時間付き合ってきたことになる。基本、新曲を提供するのは1、2、3、、、の正史ナンバリングシリーズで、外伝などのエクストラなゲームにはリミックスなどで対応することになっているから来年新曲でお祝いとまではいかないかもしれないが、ならば歴代のオープニング&エンディングテーマ曲を総て網羅した「宇多田ヒカル・キングダムハーツシリーズ提供曲全曲集」をリリースするのもいいかもしれない。ちょうど今年『One Last Kiss』EPで歴代の「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの全楽曲を網羅したようにね。

流石に新曲無しで既発曲のみだと企画として物足りないので、新しいリミックスを投入したり、或いは、フィジカルならゲーム映像をフィーチャーした新たなミュージック・ビデオBluRayを同梱したりしてもいいかな。ちと手間がかかるか。(*ちっとどころではない) 「3」への提供曲『Face My Fears』ではアナログ盤でのリリースもあったので、次もまた宇多田ヒカルを戯画化したアートワークで来てくれたらファンとしては嬉しいところ。

そういやその「キングダムハーツ」シリーズのメインキャラクターのひとりであるカイリは、その髪型が宇多田ヒカルリスペクトからきていたそうで、そんなとこまで影響与えてんのかいなと当時話題になってたな。だったら二人、ジャケットで共演しちゃえよとか言ってしまうとゲームのファンから反感買われてしまうのかな。まぁそこらへんはわからないけれど、来年のキンハ20周年については、うちらも他人事でなく注目しといて損は無いかもしれないね。

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『EXODUS』全米発売記念日。もう17年になるのか。日本発売から1ヶ月遅れての発売だった。更にジャケ違いの英国盤がそこから一年後にリリースされている。2009年の『This Is The One』も、日本盤発売日、デジタルリリース、全米発売日がそれぞれバラバラだった。各国市場の事情があったのだろうが、これをされるとどれを記念日にしたものやらと戸惑う。まぁ、結局全部祝うんだけどね。


『EXODUS』はUSとUKで全くアートワークが異なるが、『This Is The One』の方は国毎に曲順が異なる。国によっては『Come Back To Me』をオープニング・トラックにした流れに差し替えられている。単純に、この曲がヒットしたからだろう。

過去の英語アルバムではそういったことがあった。では、宇多田ヒカル名義ではそういうことがありえるのか。今までならありそうもなかったのだけれど、今回『Find Love』が英語詞曲だと判明している。もしかしたらまだ更に英語詞曲があるかもしれない。そういった楽曲が、他の国でヒットしたりしたら、各国のレコード会社から「『Find Love』を一曲目にしたバージョンでリリースさせてくれ」とか、或いは「『Find Love』のヴィジュアル・イメージに沿ったジャケットでリリースさせてくれ」みたいな要望が来たりしないのかな、と。『EXODUS』のUK盤は、その数ヶ月前にリリースされた『You Make Me Want To Be A Man』のプロモーション・ビデオに準じたアートワークになっている。その時の、その国での目玉に合わせたヴィジュアルが要求されても不思議ではないのかもしれない。

17年前や12年前とは色々事情が違っている。ストリーミングが主体になっているから、そもそも、日本以外ではCDがリリースされるかどうかから問題になるだろう。

寧ろ、『One Last Kiss』EPの成功を受けて、「アナログだったら出そうじゃないか」となるかもしれない。その時に、各国盤で、その『One Last Kiss』EPのアートワークがシンジ/レイ/アスカと三通りあったように、次の宇多田ヒカル名義のオリジナル・フル・アルバムも、アナログ盤のアートワークに国毎のバリエーションを持たせてくるかもしれない。そうなったら、コレクターの皆さんの腕が鳴るでしょうな。なかなか、楽しいことになりそうだ。UTADAの二枚のアルバムを思い出すと、全くの荒唐無稽なアイデアとも言えないのでありました。

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あらまぁ昨夜からFacebookが落ちてるのね。関連サービスのInstagramやWhatsAppも巻き込まれてる模様。なかなかデッカイとこをいわしてしまいましたな。

殆どプラットフォームとかポータルとか言われるとこが機能不全になると社会が回らなくなる危険性がある訳だがインターネットなんて普及してまだ四半世紀だからね。ひと世代経ってないくらいなのでこういうことはままあるだろうな。

なんて言ってるけどこれもしヒカルがInstagram更新したタイミングで落ちてたら「見れないだろーがーっ!」って怒ってたんかな(笑)。速報性がなきゃいいか。そもそも、インスタの写真投稿のタイミングなんて有名人なら時間と場所を変えてからだろうし。

でも、時々思うよねー。こういうWebサービスがある日突然終了しちゃったら、とかってのは。ヒカルも昔はずっと自前のサーバを使ってたけど、今はTwitterとInstagramのお世話になっている。実際、Twitter初期はまだ画像投稿が出来なくて、一旦Twitpicを画像保管庫に使ってたんだけど後にサービス終了してしまってね。それで途中からInstagramに画像を置くようになった。まさか当時はInstagramがここまでSNS化するとは予想してなかったわ。なおTwitpicはサービス修了してる割に画像ファイル自体にはアクセス出来たりする状況がずっと続いてたな。どういうことやねん。

なので、Twitter本体だっていつサービス終了するかわかったもんじゃなく。一方で、Twilogという偉大なサブアプリが機能し続けてくれているのは感謝しかない。@utadahikaru/@u3music/@hikki_staffが稼動し始めた時に皆で寄って集ってTwilog登録を急かした気がする。まぁちょっと遅れちゃって照實さんの最初期のツイートは遡れないんだっけか……ああいや、そうか、今は何の事故か鍵つきアカウントになっちゃっててTwilog自体使えないのか。やるせねーな!

例えばうちの無意識日記はgooをメインに使ってるが途中からhatenaをミラーリング代わりに導入している。どちらかのサイトが落ちてたとしてももう片方で直近の更新は読めるようになっている。hatenaには記事一括ダウンロード機能もあるし、いざとなったら引き上げる事も可能だ。備えあれば嬉しいなである。いや、"憂いなし"ですね。

ヒカルのTwitter&Instagramは今や長大かつ貴重な発言集、アウトプットだ。前回触れた2009年の『点』と『線』はそれぞれ「10年間のインタビュー集」と「1000回を超えるMessage from Hikki」から成っていたが、もし次に「線2」を出すとしたらその大半がTwitterとInstagramの投稿を取り上げることになるだろう。そういう書籍化があるかないかはわからないけれど、Webサービスの栄枯盛衰を考えた上でも、やはり書籍のような形態でアーカイブしておけるのも安心感が増してよいのかもしれない。とはいっても、果たしてこれからの時代、書籍とWebサービスとどちらが長持ちするかなんて結構分からないからね。現実として『点』と『線』はもう絶版扱いで、今は古本を漁れば手に入るかなというターンにある。いつかまた復刻することもあるかもしれないけれど、やはりこれは電子書籍版をリリースしていればもっと継続的に取り扱えたかなと思わずにはいられない。

この12年でこんなに新規ファンが増えていくってのは、事前に想像するのは難しかった。恐らく次の12年の挙動だって今からはとても予測出来ない。でもいずれにしても、今までの活動の数々については出来るだけアクセス可能であって欲しいと願わずにはいられない。人に歴史ありなのですよ。ヒカルももちろん、そうなのです。

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最近どころかずっともうそうなのだが、ヒカルがインタビューで何と答えたのかがサッパリ覚えられない。記憶力が皆無というのもあるのだが、普段から「ヒカルならこのテーマについてならこう考えているだろう」というのをシミュレートし過ぎていて、どこまでが実際のヒカルの発言でどこまでが自分の妄想に過ぎないのかよくわからなくなっているのが原因だ。同人誌を読み過ぎて公式のストーリーと二次創作のストーリーの境目が曖昧になるのと似ているかもしれない。飛影と蔵馬はそんな関係じゃないよっ!?(また古風なとこ持ってくるねアナタ)

なので、ウェブで逐一ヒカルの発言が確認できる状況というのは本当に有難い。言ってる内容はもうなんというか常に頷くしかないというか異論を唱える気など全く起こらないケースが99%な為(残りの1%にはここで沢山食いついてきましたが)実を言うと内容については読みながらほとんどスルーしている。まぁだから記憶に残らないのだけど、なのでここで肝心なのは、「実際にそう言った事があるかどうか」になる訳だ。

新規な発想、思いもよらない着眼点、といった所はやはり天才ならではのものがあり、そういうのは事前には全くシミュレートできない。『神様ひとりぼっち だから救える』とかよくそんなフレーズ出てくるなとかね。だが、ひとたびこうやって現実にカタチにしてくれれば、その内容に異論を唱える気は全く起こらない。謙る気は全く無いが「仰る通りで御座います」と平伏すしかないのです。毎度々々。


昨夜、『PINK BLOOD』リリース時のインタビューを担当されたつやちゃんさんがこの日記を読んでくれたということで私ウキウキ喜んでいたのだけど、ああいうインタビューがいいんですよ。何って、長い。沢山喋っている。ヒカルが。それだけ「実際に言った事」が増えるのだ。当たり前過ぎる程に当たり前だが、宇多田ヒカルは何喋っても面白いんだから量ってのは価値が高い。その為には、ヒカルがそれだけ喋りたくなるほど引き出せるのインタビューアの手腕が必要なわけだ。そこをクリアしてくれるってな相当手練なインタビューアさんなのですよ。

そしてそれがこうやってずっとウェブでアクセスできるというのが本当に有難い。まぁあたしゃ頻繁に読み返すんで結局ローカルに保存しちゃいましたけども。

インタビューというのは、どうしても各媒体に散らばってしまうので、公式側で纏めるというのも難しいかもしれない。が、もう最初の10年間のインタビューを網羅した『点』のリリースから12年が経っている。いや勿論その間に6年半のインターバルはあるのだけれど。でも、少しづつ『点2』のリリースも考え始めていいんじゃないかなと。そして出来るなら、次こそは電子書籍版で出して欲しいなと。『線』の方は今でも公式の『Message from Hikki』の方で内容は確認できるのであちらの醍醐味は「紙の本で読める事」の方にあったのだが、『点』の方は紙の本で読む楽しさと共に、電子書籍版でアクセシビリティを高めて貰えたらいいなぁと常々思っていた。『点』『線』共に流通が特殊だった為再版は難しいかもしれないが、次はもひとつ工夫して、長く利用できる形態を検討して欲しいものだ。

そしてそれが実現する為にはこれからもう数年、良質なインタビューが連なっていくことがやっぱり必要。つやちゃんさんをはじめとしたインタビューアの皆さんにかけたい期待はとても高いのでした。

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『宇多田ヒカル・エキジビション2021・イン・ソニーストア』、無事に土曜日から名古屋でスタートした模様。展示された衣装は資生堂CMで着用してた白、女神スタイルの白、森の中の白と3点白づくし。ふむ、黒ラバーが間に合わなかったのね。素材がナマモノということか。

そしてやっぱりというべきか何なのか、ソニーストアサイトに

「オーディオコーナーでは、最新のウォークマン及びヘッドホンにて「PINK BLOOD」及び「Find Love」をハイレゾ音源で試聴いただけます。」
https://www.sony.jp/store/retail/event/utadahikaru-sonystore-2021/

ときっちり明記してある『Find Love』のハイレゾ音源は、見当たらないようだ。配信自体が始まっていないのにいきなりハイレゾ音源公開は無茶だと思ってはいたが案の定。

しかし、先週触れたようにこれが今回のイベントの特徴だ。時間が進むにつれ各地で展示内容が少しずつマイナーチェンジしていくのを眺めるのが吉だろう。それぞれ各地のファンの皆様からの現地リポートを頼りにしとりますよっと。

こうなるといつ配信が始まるかね。名古屋近辺の皆さんからすりゃおいちょっと待てと言いたくなるところだが、ひとまず今週いっぱいは開催中なのであと一週間は待ってみる事になる……のかな。この7日間のうちに『Find Love』の配信が始まればソニーストア店頭にもハイレゾ音源が配置されるだろう。

それが叶わなかった場合、次の札幌が10月23日からだから2週間のインターバルがあり、そして皆さんご存知の通りその間に10月15日の最愛主題歌が来る。今までのパターンだとドラマの主題歌は即日配信とはいかないところだが、そこで果たしてどうなるか、だわね。

テレビ放映のみかもしれないとはいえ、ソニーストアの店頭で宇多田ヒカルの看板を構えている所に、ゴールデンタイムの地上波で一時間ドラマの第一回エンディングに堂々と流れた目下の最新曲について何も触れないというのも不自然にはなりはしないか。そこらへんはドラマ最愛の視聴率次第というのもあるのでなかなか予測は難しいが、ワンコーラス分の試聴音源とか、或いはミュージック・ビデオ・スポットを6秒だけ流すとか、何かやり方があるかもしれない。

『Find Love』の配信開始は、そちらとの兼ね合いになるだろう。名古屋のファンからすれば何ヤキモキさせてくれてんのというのが本音だろうけど、こういうご時世だし、プロモーション日程がややこしい事になっているのも致し方ないというのはほんのり斟酌してあげて欲しいかな。


しかし、ここまで来たら「最愛主題歌が『Find Love』のバラード・ヴァージョン」という例のウルトラCも考慮に入れなきゃならなくなってくる? もしそうなら色々万事解決だもんな。いずれにせよ、こちらがやることは変わらない。公式からのメルマガが来るまでのんびり待っていましょうか。

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あれ? まだスタッフからもソニーストアからも追加情報ないの? 今夜『Find Love』の配信は始まらないの? てこたぁ明日ふらっとソニーストア名古屋に赴いたらぬるっと『Find Love』のハイレゾ音源が世界最速で聴けちゃうの? まぢ?

まぁまだ今日は3時間あるからわからないか。取り敢えずエキジビションの方はふらっと赴いたらぬるっと観られるんだろうな。パーティションで区切られずにストアにそのまま展示するのかしらん。でもいくら何でもフォトブースは密室でないとなぁ。ポーズとって撮影するんだし。てことで明日行く人のレポ待ちでやんすね。


……って、こんな風に最新情報にがっつくのもファンの在り方としてもう違うのかもしれんなぁ、とさっき梶さんの対談記事を読んで思ったですよ。

https://markezine.jp/article/detail/37278

小見出しにある「マーケティングは狩猟から農耕へ」は新しい名言だなと。昔は発売日近辺に集中して顧客を狩り尽くしていく狩猟型の売り方だったが、今は幾つも種を撒いて育ってくるのを待つ時代になったとな。つまり、狩られる&刈られる我々ファンの方も、焦燥感に駆られず、ひとつひとつじっくり味わっていく音楽の楽しみ方がメインになってきているのかなとな。

「狩猟から農耕へ」──梶さんの理解が深く、それと共に広い視野も持ってはるから、こういうシンプルな対比で物事を捉えた言葉で表現できるんだろうな。つくづく、ヒカルは素晴らしいA&Rに巡り会えたなと。彼が部長さんやってくれてる間は宇多田ヒカルは売れ続けるだろう。

どれだけ才能のある音楽家でも、売り出す人が居なければ日の目を見ない。音楽の才能とマーケティングの才能は大体別だからね。勿論、小袋成彬くんのようにレーベル経営してプロデュースして自分でも歌えてしまう鬼才は居るには居るんだけれども。

こうやって『宇多田ヒカル・エキジビション2021』を絶妙なタイミングで仕掛けてきているのも、レーベルのマーケティング・センスの賜物なのでして。時期とか、開催内容とか、ファン層とそのニーズをよく把握しているなぁと。願わくば、梶さんが定年を迎える前にしっかりとした後継者さんが育ってほしいんだけど……いやもう定年後に独立して続けてくれるんならそれでいいんですが。


今日から日本全国で緊急事態宣言と蔓延防止措置が解除になりまして。それに合わせるように展示会が始まるこのリズムのよさよな。ある程度は予測できていたとはいえ、ビジネスにおいては確度が高いだけなのと確定の間には恐ろしい程の隔たりがあるわけで、いやまぁ、運がいい、もってるな、何より胆力があったんだなと評させてうただきたい。

前にも述べたように、この展示会行脚は、スタートしてから状況が動的に変わっていくのと随伴して各地で開催されていくので、そのダイナミズムを堪能するのが楽しい楽しみ方になるだろう。ヒカルのレコーディングも終盤に入ってきたと思われる訳だし、明日からのマーケティングの動きは、ファンならずともそれ自体がエンターテインメントとして機能していくんじゃないかな。勿論いちばんはヒカルの作り出す歌なんだけど、その周りで起こっていく事も一緒に楽しんじゃいましょうぜ。

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Annさんからタレコミがあって(どうもありがとう)、レオ・テイラーという人のインスタグラムに投稿された写真に、ヒカルが写っているのだと。

https://www.instagram.com/p/CUcQCIljzkA/?hl=ja

……シャツが派手だな! 美術系のマーチャンだろうか?? どうやら先週のことのようだが。

どうやらFloating Pointsというアーティストと作業しているらしく。誰じゃらほいとWikipediaをみてみると、英国出身のレーベル経営者/音楽家であるサミュエル・シェパードさんのことらしい。T.M.Revolutionが西川貴教みたいなもんかな。

音を聴いてみると、伝統的な電子音楽を主軸にして、50年間くらいの音楽的流行が頭に入ってそうな知的且つ音楽マニアなサウンドを奏でていらっしゃる。第一印象は「スコアとトラックの両方で作曲できる人」という感じ。Wikipediaにはドビュッシー、メシアン、ビル・エヴァンスの影響が書かれていたが、あたしには「クセナキスとか好きそう」に思えた。まぁもっと色々聴けば印象は変わるかもだが、今んとこは。

取り敢えずここの読者的には『Gentle Beast Interlude』とか『忘却』みたいなトラックを作れる人、と捉えておけばいいかと思う。メロディセンスは久石譲や坂本龍一に通じるところもあるので日本語民にもウケそう。事前にヒカルとの相性の良さを見抜いていた人は慧眼ですなぁ。あたしゃ知らなかったよ。

あたしの第一印象が適切であれば、例えばEnsemble Foveとの仕事のようにストリングス・アレンジメントに関わってるかもしれないし、トラックメイキングのアドヴァイザリーとしての役割を期待しているかもしれないしで「予測がつかない」というのが正直な所だが、ひとつだけ言えるのは、ヒカルのアルバム・レコーディングがもう終盤に差し掛かってる可能性が高いということだ。

ヒカルは大概独力で作りたがる傾向があり、それは、最終的に独力で作った曲が『残り香』一曲のみとなったアルバム『初恋』においても変わらなかった。それがベースにあったから皆のアイデアを取り入れるまでに葛藤があった訳で……というのは、NHKスペシャルを観ていた人にはわかることかと思う。

なので、独力が息切れしてくる頃、アルバム制作の終盤にに名のあるプロデューサーを読んで新しい風を吹かせる。シングル曲ではなく、締切までに曲数を揃える必要のあるアルバム曲ならではの傾向とも言える。それで結局『EXODUS '04』みたいな名曲を生み出すんだから恐ろしいんだが……。

Floating Pointも結構名のあるミュージシャンということなので、スタジオ・ミュージシャンやエンジニアとしてより、コラボレーション相手としての接触なのではないかと思われる。アルバムリリース情報は数ヶ月単位で出てくる事になるのではと。期待していいんじゃないですかねぇ。


あと、毎度のことだけど、ヒカルはインスタグラムに近影投稿されるの大丈夫なのかな? 日本でのビッグ・アーティストぶりは、特にヒカル本人と会い接してる人には伝わってないだろうからな……余計な心配に終わる事を祈るぜ。

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