無意識日記
宇多田光 word:i_
 



8つのクロニクルが発売になるが、そう、今回もというべきか、結局『UTADA IN THE FLESH 2010』は円盤化されなかった。前回の妄想が万が一当たってたりするのなら、もう今後円盤化される可能性は限りなくゼロに近い。どうしてこうなったのか。

まず考えられるのは、リリースの為の権利を獲得できなかったケースよね。ヒカルのレコード会社移籍の推移がややこしい上、このライブの仕切りはもともと「Live Nation」だったから、当時の関係者が散逸してどこから話を始めていいかもわからないのかもしれない。その上、当時UTADAのCDをリリースしていたユニバーサル・ミュージックの洋楽部門とはその昔『UTADA THE BEST』で険悪になっている。もし担当者がそのままなら連絡しづらいし、入れ替わってるなら話がわからない。どちらにしろ詰んでいる。これは話が進まないやね。

だが事態はもっと深刻かもしれない。権利を獲得できないだけではなく、そもそも『UTADA IN THE FLESH 2010』のマスター映像そのものがもうどこにもないのかもしれない。或いは、あっても誰も所在を把握出来ていないとかね。これは結構ありがちなことで、何しろ映像作品は権利者が多岐に渡る為、恒久的に安定したレコード会社が管理してないと途端に行方不明になってしまう。これはもっとシンプルな音源についてもよくあることなので、仮にこうなっているとすれば今後円盤化はおろか、Netflixや U-NEXTなどでの配信すら覚束ないかもしれない。

確かに、今でもこちらでは昔iTunes Storeで購入した映像をダウンロードして観れはするのだけど、これはあクマでiTunes Store(今ではApple TV)で配信する用にマスタリングされた映像でしかなく、大元のマスター映像とは違うものだ。故に、これをそのまま他所で使う未来はあんまりない。

うーむ、八方塞がり。


「クロニクルズから外れた」理由として考えられるもっと穏やかな理由は、「マスター映像の画質が低いから」。前々からなんでこのライブはSD画質でしか配信していないのかと言われてきたと思うのだけど、そもそもがHD画質&音質で撮られて&録られてないのかもしれない。今回のクロニクルズの目玉はやはり「Blu-ray化」なので、その為にラインナップに名を連ねられなかったというのは、大いにありそうなことだ。それだって、まぁ、DVDで出してくれてもよかったんだけどねぇ。今からでも遅くないから、『EXODUS』発売20周年記念盤の特典として『UTADA IN THE FLESH 2010』DVDをだな…もう遅いか。ならば5年後に来る『This Is The One』20周年で…いやだからもうその頃には円盤事業自体がだな…。


と、なんだかんだ理由はつけられるのだけど、いちばん大きいのは、現在のエピックソニーとユニバーサルのスタッフの皆さんに思い入れがないことだろうな。同ツアーに。エピックソニーの面々からすりゃ当時のUTADAの活動は「俺たちから宇多田ヒカルを奪いやがって」という感情に加え「稚拙なプロモーションしやがって」という至極真っ当な憤りを抱える案件だったはず。いや皆さんもっと穏やかな口調の方々ですけれども。本音のところはそんな感じだったんじゃあ、ないかなぁ? それがあるから、様々な困難を克服してまで円盤化に漕ぎ着ける気分じゃないの、というのが根底にあるのかもしれません、ね。


…はい、いつにも増して妄想満載でお送り致しましたm(_ _)m
全部が的外れで、ある日ひょっこり円盤化されたらいいなって、心底思ってます。いいライブなんだアレは!ホントに!!

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