山形県産のファーストレディというりんごを
送っていただきました。 (^'^)
私がこのりんごで一番注目した点は、
温暖化対策のために開発された品種だということ。
ここ20年間の平均気温は、その前の20年間に比べると、
平均よりも0.7℃ほど高くなったと言われており、
その影響はすべての農作物に及んでいます。
特に、果物は永年作物なので、
長期にわたって品質に影響を及ぼすことになります。
りんごに対する温暖化の影響としては、
次のことが挙げられています。
・着色不良
・果実の軟化
・粉質化
・貯蔵性の低下
・特に早生品種で日焼け、みつ症の発生
山形県では、早生の主要品種「つがる」に
次のような問題が起きていました。
・平坦地で着色が遅れる。
・果肉硬度の低下がはやい。
・日持ち性もやや劣る。
これらの問題を解決するために生まれたのが
このファーストレディなのです。
平成6年に「さんさ」に「つがる」を花粉親として交雑し、
その中から選抜されたものが、
平成21年に品種登録されました。
まず、皮の色がきれいなことに驚きました。
重さは、300gくらいになるとのことですが、
いただいたものは200gと小ぶり。
かなり甘味を感じました。
そして、噛んだ時に口の中に広がる香りも甘く、品があります。
このファーストレディという名称は、
上品で鮮やかな紅色と形の良さから、
貴婦人をイメージし、名付けられたそうです。
今後も温暖化が進んでいくことが予想される中、
貴婦人が毎年、優雅に実をつけることを願っています。