8月に北海道を次々に襲った台風の被害が、
秋の食卓に影響している様子は、
毎日のようにテレビや新聞で伝えられています。
特に気になるのが、食事作りの強い味方である
玉ねぎ、じゃがいも、にんじんの価格高騰。
確かに、この3種類の野菜があれば、
買い物に行けなくても、何とかなりますからね。
この3種類の野菜が高騰している主な理由は、
大産地 北海道の農地が冠水したからです。
でも、それ以外の理由もあるので、
備忘録としてまとめてみたいと思います。
◆玉ねぎ
●北海道に次ぐ産地である佐賀県で病気が蔓延
・今季の暖冬や春先の長雨により「15〜20度で多湿」という
糸状菌(カビ)の増殖に適した条件が重なり、
ベト病が佐賀県内の産地全体に広がった。
・同じ農地で玉ねぎを作り続けたことで、土中の菌の密度が高くなった。
・土壌が回復するのには、1年以上かかるため、
来季分の苗を植えることができない。
◆じゃがいも
●種イモに被害
・種イモを保管してあったところが浸水し、来季分の種イモに被害が出た。
●ポテトチップスの発売延期
・台風の影響でじゃがいもの収穫が遅れる。(または、収穫できない。)
・製造工場が浸水
◆にんじん
選別場の中に泥が入り、機械を動かすことができない。
◆新そば
畑がぬかるんで、重機が入ることができない。
◆サンマ
・北海道への台風接近、上陸の影響で、漁船の出漁機会が激減。
・この夏、北海道周辺に長く高気圧が居座った影響で、
水温が下がらなかった。
↓
「おいしいサンマが獲れる目安」である水温15度以下の海域は
例年より北の遠い漁場にしかない。
・台湾と中国の漁船がサンマを爆獲りして、漁獲量が減少。
こうしてみると、この秋、冬だけ我慢すれば…
という問題ではなさそうですね。
例えば・・・。
じゃがいもが高ければ、さつまいもや南瓜で、
玉ねぎが高ければ、白ネギで、
にんじんが高ければ、冷凍食品で代用するなど
何とか工夫して乗り越えたいものです。