厚生労働省が、1月7日に
「2025年には、認知症の人が約700万人に達する」
との推測を発表しました。
そして、1月9日には大阪市立大学の研究チームが
アルツハイマー改善物質を開発したと発表されました。
そんな中、良いタイミングで
「認知症予防と高齢者の食事」について
学ぶ機会をいただきました。
●「加齢によるもの忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い
年をとれば誰でも、すぐに思い出せなくなったりしますが、
認知症は、それとは違います。
例えば、朝ご飯を例に挙げると
加齢による物忘れ
・朝ご飯を食べたことは覚えている。
・朝ご飯のメニューが思い出せない。
認知症による物忘れ
・朝ご飯を食べたこと自体覚えていない。
(だから、「うちの嫁はメシも食わせてくれん!」となるわけです)
●認知症の予防につながる習慣
食生活に気をつけましょう。
・塩分控えめ
・甘いものの摂り過ぎに注意
・野菜を食べる
・お酒はほどほどに
適度な運動をしましょう。
・有酸素運動と無酸素運動をうまく組み合わせる
・「ながら運動」を生活の中に取り入れる
生活を楽しみましょう。
人と積極的に交流しましょう。
認知症の原因には、脳血管障害もありますから、
生活習慣を改善することは大切ですね。
そして、いくつになっても生きがいを持つこと、
地域の中で知り合いを増やすことも大事なことです。
さらに付け加えるとするならば、
認知症の発症から受診まで時間がかかっていることも問題です。
「まさか、あのしっかり者の父が!?」と
認めたくないのは、家族としては当然のことだと思いますが、
疑いを持ったら、早めに受診しましょう。
●高齢者の食事
調理実習は、高齢者のための「やわらか食」。
・豆腐グラタン
・白菜あんかけの茶わん蒸し
・ブロッコリーのチーズクリームスープ
・すりおろしりんごゼリー
やわらかい食事というのは
どうしてもたんぱく質や食物繊維が少なくなってしまうのですが、
その欠点をしっかりカバーしたお料理ばかりでした。
さらに、片栗粉でとろみをつけたり、
ゼラチンを使って、喉ごしを良くしたり、
飲みこみやすくする工夫もされています。
さあ、これを地域でしっかり伝えていかなきゃ!!