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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

干し野菜の正解は?

2014-06-25 07:55:35 | 干し野菜

このブログには何度も書いていることですが、

最近は、受講生さんからだけではなく、一般の方からも

干し野菜について質問されることが増えたので、

改めて、「基本の基本」について書いてみます。

   
    

干し野菜で、皆さんが悩まれるのは

「正解がわからない。」ということです。

例えば、切り干し大根や干し椎茸を作ろうという場合は、

目指す「お手本」が存在しています。

         

しかし、きゅうりやなすを干そうと思ったら、

商品として売られている「お手本」がない・・・。

そこで、「どこまで干したら正解なの?」という疑問が生まれます。

     
  

①これは1日干したきゅうりです。

Img_9394

これも正解。

   

②同じきゅうりをもう一日干しました。

Img_9396

これも正解。

   

ただ、①と②では水分量が違います。

①を料理に使う場合は、さっと水洗いすればOK。

   
  

でも②の方は、少し水で戻した方がいいでしょう。

Img_4065


   

この干しきゅりは、水気をしぼって

おかかとお醤油で和えたり、

ポテトサラダに加えたり、

マヨネーズで和えてサンドイッチの具に使ったりしています。

  
   

ただ、写真の干しきゅうりは、

静岡県袋井市の我が家の濡れ縁で

晴天が続いたここ数日干したもの。

同じように、同じ場所で干しても

乾き具合が違うこともあります。

ましてや、他のお家や他の地域で干したら

差が出るのは当然。

  
   

それは、お天気、気温、湿度、風の具合は

日によって異なるから仕方がないことなのです。

だから、どの状態を正解と見て、

どんな風にお料理するのかは、その人次第なのです。

   
    

こんなふうに説明すると、

不安な顔をされる方もいらっしゃいます。

  

わかります・・・。

「180℃に予熱したオーブンでで45分焼きます。」のように

「○時間干します。」「○日間干します。」といった

正確な数値が欲しいのでしょう。

  
   

でも、考えてみてください。

「180℃で45分焼く」と言われても、

45分経たないうちに、焦げ目が付いてきたら、

そこで加熱するのをやめたり、覆いをかぶせるなど

何か工夫をしませんか?

  

キッチンにある調理道具なら、

臨機応変に工夫してお使いになるのに、

干し野菜になると、急に頭が固くなる人が多いのです。

   

お日様を天然のオーブンだと思って

まずは、干してみませんか?

干し野菜の正解を決めるのは、あなたです。(^^)

 

コメント (4)
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