トシの読書日記

読書備忘録

コクーンを破って出ていく所

2010-06-11 16:01:27 | あ行の作家
井上荒野「学園のパーシモン」読了


3年ほど前に刊行された小説です。ということはあの直木賞受賞作「切り羽へ」の直前ということですかね。


井上荒野は大好きな作家の一人で、これを書店で見かけて、あ、これまだ読んでないやと買って読んだはいいものの、どうなんですかね、これ。


以前にもこのブログに書いたんですが、井上荒野という作家は、ひとつ間違えるとイタい小説を書いてしまう人で、そこのところが自分としてはいつもおっかなびっくりなんですが、これはちょっとやらかしてしまいましたねぇ。


いわゆる「学園もの」なんですが、登場人物に何のシンパシーも感じることなく読み終わってしまいました。で、何も心に残りませんでした。


この小説は、いいトシこいたおっさんが読むものではなかったっすねぇ。

まぁ、こんな読書もあるってことで。

コメントを投稿