毎年の例にならって、去年読んだ心に残った本をランキング形式で列挙してみようと思います(再読は除きました)。
❶ 町田康「ホサナ」
❷ ブライアン・エヴンソン著 柴田元幸訳「ウィンド・アイ」
❸ 諏訪哲史「偏愛蔵書室」
❹ 諏訪哲史「岩塩の女王」
❺ 丸谷才一「エホバの顔を避けて」
❻ ジャック・ロンドン著 柴田元幸訳「火を熾す」
❼ フリオ・リャマサーレス著 木村榮一訳「黄色い雨」
❽ フランツ・カフカ著 池内紀 編・訳「カフカ短編集」
❾ 野呂邦暢「諫早菖蒲日記」
❿ イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳「さすらう者たち」
⓫ 三島由紀夫「花ざかりの森・憂国」
⓬ 奥泉光「石の来歴/浪漫的な行軍の記録」
⓭ 色川武大「生家へ」
⓮ 髙村薫「土の記」(上)(下)
⓯ 久生十蘭著 川崎賢子編「久生十蘭短編選」
⓰ アルフレッド・ジャリ著 澁澤龍彦訳「超男性」
⓱ イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳「黄金の少年・エメラルドの少女」
⓲ 丸谷才一「彼方へ」
⓳ 夢野久作「ドグラ・マグラ」(上)(下)
⓴ 山田太一「彌太郎さんの話」
㉑ 奥泉光「その言葉を/暴力の舟/三ツ目の鰻」
㉒ G・ガルシア・マルケス著 木村榮一訳「わが悲しき娼婦たちの思い出」
㉓ 山下澄人「壁抜けの谷」
㉔ イーブリン・ウォー著 吉田健一訳「ピンフォールドの試練」
㉕ 辻原登「Yの木」
とまぁこんな感じです。1位と2位は、なんの迷いもなく決まりました。6位あたりからもうすでにそんなに順番は関係なくなってます。
町田康、やっぱりこの作家はすごいです。新聞かなにかの評論で、町田康のことを「くだらなさを徹底的に追求する作家」と評していましたが、我が意を得たりと思わずひざをたたきましたね。「ホサナ」もその例にもれず、くだらなさもここまでくると、もはや哲学的ですらあります。
諏訪哲史の「偏愛蔵書室」、これもすごかった。本書のおかげでカフカの素晴らしさを知ることができたし、「ドグラ・マグラ」という奇書を読む気にもなりました。まぁ感想はともかくとして。
17年は特に特定の作家を集中して読むこともなかったのですが、それでも奥泉光、イーユン・リー等は2、3冊くらい続けて読んでそれなりに堪能することができました。
2017年 読んだ本 54冊(前年比 68%)
買った本 38冊(前年比 73%)
借りた本 28冊(前年比 187%)
さてさて、今年はどんな本が待っているでしょうか。店の方が極端な人手不足で、年末年始とまともな営業ができませんでした。明日以降もそんな状態が続きます。今までのようなペースでの読書もままならないかも知れません。とにかく、アルバイトを募集をかけて、体制を作らないことには、のんきに本など読んでいられません。
頑張ります!
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