トシの読書日記

読書備忘録

ルールとモラルと世間様

2009-06-12 11:52:06 | あ行の作家
岡本薫「世間様が許さない!」読了


こういった、いわゆる「日本人論」のような本は、あまり読まないんですが、姉が「なかなかおもしろいよ」と言って貸してくれたので読んでみました。

「さおだけ屋はなぜ潰れないか」とか「食い逃げされてもバイトは雇うな」とか、この手の新書は、まずタイトルで「お?」と思わせて買わせようという姑息な魂胆がみえみえなので全然か買う気がしないんですが、まぁ貸してくれたんでそれはいいです。

まず、何が気に入らないかというと、著者が言わんとすることは簡単に言ってしまえば、世の中のルール(規則、法律)に従って行動するのなら、その中で金儲けをしようが、会社で出世しようが、なんら非難される筋合いはないのに、世間は「それは人としてどうか」とか「「ルールさえ守ればなにをしても許されるってもんじゃない」とかいろいろ言うけど、それはおかしいと。だから日本人は西欧諸国からバカにされるんだと。じゃぁ、いっそのことルールよりモラルを優先させて「世間様制」にしたらどうなんですか、ということに要約されるんですが、まぁこれが、手を変え品を変えおんなじことをいろんな例を引き合いに出しながらだらだら語ること!これ、ぎゅっと要約したら3分の1くらいのページ数ですみます。でもそれじゃぁ本にならないんで、水増しするんですね(笑)


言ってることは、まぁ理解できるんですが、それだけでは世の中は潤滑的にいかないんじゃないかと思いますがね。


なんだか、タイトルと内容のだらだらさ加減で、すでにバイアスがかかってしまってまともに反論する気になれません。以上です(苦笑)

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