桐野夏生「アンボス・ムンドス」読了
表題作を含む7編が収められた短編集。
いつ読むかわからないようなこと言ったのに、気になってすぐ読んでしまいました(笑)
この作家は、女性の「悪意」とか、容姿に対する根深い「コンプレックス」とかいうものを、これでもかいうくらい執拗に書いている。ちょっとぞっとするくらいです(苦笑)
「浮島の森」というのだけ、ちょっと毛色の変わった話だったが、それ以外は楽しめました。
三崎亜記「バスジャック」読了
これも、7編からなる短編集。
「二階扉をつけてください」と「バスジャック」は、筒井康隆の初期のドタバタSFみたいで、なんだかなぁと(笑)筒井康隆のそれは、結構好きなんですが。
日常の中に、音もなくすべり込んでくる非日常とでもいうシチュエーションが多いのだが、上記2作以外は、なかなか楽しめました。「動物園」「送りの夏」がよかった。
重松清「きよしこ」読了
この作家は、以前「ビタミンF」を読んで、嫌悪感を持ったんですが、ブログのK氏が誉めてるので、気になって読んでみた次第。
吃音(どもり)の少年の小1から高3までの12年間を描いた物語。
作家の名前とタイトルが重なるように、自身のことを基に創作したのだと思われる。
すごくいい話なんです。すごく泣けます。でも、素直に「いい作品」とは言えないんです。私としては。前の川上弘美「真鶴」から一歩も進歩してませんね(笑)この小説の向こうに「あざとい感じ」が見え隠れするんです。
もっと素直にならなきゃなぁと思う晩秋の夕暮れでした(笑)
表題作を含む7編が収められた短編集。
いつ読むかわからないようなこと言ったのに、気になってすぐ読んでしまいました(笑)
この作家は、女性の「悪意」とか、容姿に対する根深い「コンプレックス」とかいうものを、これでもかいうくらい執拗に書いている。ちょっとぞっとするくらいです(苦笑)
「浮島の森」というのだけ、ちょっと毛色の変わった話だったが、それ以外は楽しめました。
三崎亜記「バスジャック」読了
これも、7編からなる短編集。
「二階扉をつけてください」と「バスジャック」は、筒井康隆の初期のドタバタSFみたいで、なんだかなぁと(笑)筒井康隆のそれは、結構好きなんですが。
日常の中に、音もなくすべり込んでくる非日常とでもいうシチュエーションが多いのだが、上記2作以外は、なかなか楽しめました。「動物園」「送りの夏」がよかった。
重松清「きよしこ」読了
この作家は、以前「ビタミンF」を読んで、嫌悪感を持ったんですが、ブログのK氏が誉めてるので、気になって読んでみた次第。
吃音(どもり)の少年の小1から高3までの12年間を描いた物語。
作家の名前とタイトルが重なるように、自身のことを基に創作したのだと思われる。
すごくいい話なんです。すごく泣けます。でも、素直に「いい作品」とは言えないんです。私としては。前の川上弘美「真鶴」から一歩も進歩してませんね(笑)この小説の向こうに「あざとい感じ」が見え隠れするんです。
もっと素直にならなきゃなぁと思う晩秋の夕暮れでした(笑)