ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

擦過創処置

2016-06-23 21:57:17 | Weblog
 擦過創=擦過傷をちょっと格好つけた言い方で、まあ、擦り傷(すりきず)。
 外来の最後に、3歳の子供が路上で転んで膝をすりむいたとやってきた。
 お母さんが言うには、「傷に砂が入っている」
 膝頭に逆L字型に傷があり、血がにじんで、子供さんは泣いている。
 まず第一にすることは、その痛みを和らげること。
 キシロカインゼリーをひねりだし、血の出ている創部を覆う。
 表皮に麻酔薬を塗っても効きはは悪いが、傷の部分は粘膜が露出しているから、麻酔剤が浸み込むはず。
 数分待つと、傷に触れても痛がらない。
 創部をそっと押し開いて、砂の様なモノを探すが見つけにくく、若くて目のよい看護師さんに替わってもらうと見えてきた。
 先の細い鑷子(せっし)で、何とかつまみ出したり、すくい上げたり、もちろん、途中から拡大鏡(虫眼鏡)の手助けも借り、最後は微温湯で洗って終了できた。
 自分がガキの頃は、傷に砂が入っても、適当に洗ってお仕舞いで、運が悪いと、しばらくじゅくじゅくと膿んだりしたりだった。
 時代も変わり、傷を膿ませたら怒られそう。
 傷が乾きすぎにならないように、傷を覆うように軟膏をつけて、その上にやや広めのガーゼ付き絆創膏をあててほんとに終了。
 もし、明日悪化が見られたら、自分の負けです。
 判断は、母親さんの直感的眼力に任せた。

※ “A”首相、日米地位協定見直しに「成果あげたい」が本気度?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする