昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(38)歌詞を作る

2011-01-12 09:46:03 | エッセイ
 コーチング・ミニミニ講座で、今年の目標を<歌詞を書くこと>と大上段に振りかぶって引っ込みがつかなくなってしまった。
 目標が大きすぎて実感がわかない。ただプレッシャーを感じるのみ、とブログに書いたら、コーチのタテさんから
逆に実感できるイメージを見つけることからスタートするといいかもしれませんね。またプレッシャーを感じるのは目標が大きすぎて、脳が拒絶反応している証拠だと思います。プレッシャーを感じない程度に目標を小さく細切れにしてみてはいかがでしょうか」とアドバイスをいただいた。

 <小さな目標>といっても・・・
 とりあえず、歌詞に関係ありそうな本を書棚に探した。生方のぶゑさんの<はじめて短歌をつくる>が目にとまった。
 そういえば10年ほど前、シニアSOHO普及サロン三鷹に在籍していたころ、短歌を勉強したことがあった。
 ・・・何を隠そう、講師小島ゆかり先生の魅力にひかれたという不純な動機だったのだが・・・
 そのころの記録を引っ張り出してみた。
 ぼくも1首提出して添削を受けている。

 パソコンにコネクトされてキミの目はWWWを遊泳中
    →パソコンにコネクトされてキミの目はWWWを泳ぐ
     (遊泳中より泳ぐが締まる。コネクトというPC言葉が新鮮)

 そして先生の解説。

短歌を作ることは楽しいことです。しかし本当の楽しみは努力することで得られます。作ることは大切ですが、ヤミクモに作るのではなく、経験者、プロなどの作品を見て、自転車や水泳を覚えるように、身体で短歌のリズムを覚え、言葉を吸収することが必要です。
 あらかじめ皆さんの資料を拝見させていただきましたが、なかなか意欲のある方が多いのに意を強くしました。なかにはパソコンという題で歌ったものがあって、面白いものがたくさんありましたが・・・

 ぼくのものにも関心をもっていただけたのかな?と励みになったことを覚えています。

 しかし、ぼくにとって、短歌は小島ゆかりさんの魅力を超えるものとはならなくて、先生の講座終了とともにぼくの短歌作りは終了してしまいました。
 その時買った生方たつゑさんの本も読むことなく、本棚の飾りとなってしまいました。

 いま、これらを読み返してみて、<歌詞を作ること>の第一歩は、経験者、プロなどの作品を見て、リズムを覚え、言葉を吸収することが必要だと実感しました。

 ミニミニ講座のとき、<歌詞を作ろう>と思ったきっかけはイルカの<なごり雪>の(現代風抒情的なしっとりとした)歌詞がが大好きだったのでと言いました。
 そしてピンクレディの<ペッパー警部>のような飛んでいる歌詞も好きなんですと付け加えました。
「阿久悠だよね。津軽海峡冬景色もそうでしょう?」
「阿久悠っていろんなのたくさん書いてるよね。すごいよね」みんなから声が上がりました。

「彼は天才だね。だけど、先人の歌詞を数多く勉強したらしいよ」と作家先生が付け加えました。
 ぼくは、阿久悠氏の本を図書館から借りてくることにしました。

 とりあえず、細切れの最初の目標が定まりました。