町田市議会議員 山下てつや “獅子奮迅”

てつやではたらく“山下てつや”が日々の活動や出来事、お知らせしたいことを報告します。

株式会社ダイキアクシス バイオディーゼルオイル製造販売事業を視察

2015年02月17日 | 活動日誌

とうおん次世代エネルギーパーク 株式会社ダイキアクシス 廃食用油を利用したバイオディーゼルオイル製造販売事業を視察しました。

このバイオディーゼル事業は、松山市内の工場にて行わていますが、もとは、本社が東温市にあり、現在も拠点があることから、とうおん次世代エネルギーパークに名を連ねています。そのため、視察場所は、松山工場となりました。

廃食用油は、家庭ごみとして処分されるか、そのまま廃棄されると水質汚染や下水処理への悪影響の原因になりますが、同社では、一般家庭や外食産業から出される廃食用油を精製し、バイオディーゼルオイルの製造及び販売事業を手掛けています。松山工場では自社による精製・販売、そして、全国の自治体などに向け、精製プラントの製造・販売事業を行っています。

同社は、もとは、排水浄化プラントを手がける会社でしたが、この技術を使い、環境に優しい事業として、バイオディーゼルの精製プラントを開発。行政や事業者が回収や燃料利用のしくみを整備することで、廃食用油をバイオディーゼル燃料として利用することを可能にしました。品質は、軽油と同等品で、現在は、バイオーディーゼルオイルのみで使用するケースとJIS規格に適合させるために軽油に混合して使用するケースがあります。しくみの整備には、市民や市民団体、企業などを巻き込み廃油を回収することや燃料として使用することに理解を得ることなど、さまざな協力体制が必要となりますが、実施されると環境意識の高まりにより、定着しやすい特徴もある取り組みです。

事業を開始した際には、軽油税が非課税となることから価格競争力があると考えられましたが、自動車メーカーが、このオイルを燃料として使用した場合、エンジントラブルの補償をしないという判断をしたことから、軽油に5%の混合を限度とすることで、JIS規格における正式な軽油として認められることになりました。JIS規格に認められたことにより、製品として導入しやすくなりましたが、混合品は、課税対象となることから、ユーザーのコストが大きく上昇したために、価格メリットによる販売が見込まれなくなったことが、事業拡大の大きな障害となっている。しかしながら、廃棄物の再利用をしたエネルギーであり、環境意識の高まりの中で、自治体や市民団体、企業の後押しを受けながら、徐々にではあるが、導入が増えてきているとのこと。

町田市においても、リサイクル広場などで、天ぷら油などの回収を行っています。入札により業者を決定して引渡を行なっています。その用途は、肥料や飼料などに使われたり、バイオディーゼルに使われるケースもあるとのことです。バイオディーゼル事業では、廃油の回収から精製、販売、使用など、一連の流れ知り、リサイクル品であることの理解を進めることが事業拡大のひとつのポイントであると考えられます。今後、仮に、リサイクル広場に、この事業を持ち込むとなれば、オイル自体の使用ができる環境整備が必要であり、この点では、行政側が、積極的に使用していくことも検討してもよいのではないかと思います。

 

 

 


とうおん次世代エネルギーパーク オオノ開發株式会社 木質廃材炭化プラントを視察

2015年02月17日 | 活動日誌

とうおん次世代エネルギーパークに名を連ねるオオノ開發株式会社東温事業所における木質廃材を利用した炭化事業を視察しました。

オオノ開發は、主に、土木、解体、廃棄物処理を事業とし、最終処分場を有する会社です。本社は、松山市内ですが、東温市河之内の山林に、東温事業所といわれる広大な事業用地を有しています。現在では、フレップとうおんと呼んでおり、フレップは「Frep」 Future recycle palantの略で、資源循環型社会の構築が求められる中、時代ニーズを反映した廃棄物処理への取り組みを表現した名称としています。

フレップ東温には、各種分析、計量法に基づく計量事業などを行っている環境科学研究センター、複合リサイクルプラントの展開、安定型埋立処分場、管理型埋立処分場などの事業を行っています。複合リサイクルプラントには、焼却炉が2系列、木屑破砕処理施設、炭化プラント、汚染土壌分別処理施設、ドラム缶専焼施設などがある。

今回の視察では、主に、炭化プラントでつくられる炭化品について話を伺いました。炭化プラントに投入する木製チップは、解体現場の木質廃材、木屑、剪定枝、間伐材などからつくられます。所内に持ち込み、機械選別によりゴミや金属などを取り除き、破砕処理機にかけ、木質チップに加工。その後、炭化プラントに投入され、400~800℃の低酸素状態の回転炉の中で、炭化されます。

この炭化プラントは、焼却炉の熱を利用し、炭化の際に発生する分解ガスは、焼成用に利用されています。このプラントには、焼却炉が2系列ありますが、1系列の廃熱が炭化プラントに利用され、もう1系列が、電力プラントに利用されています。全体として、極めて高いエネルギー回収率を実現しています。

炭化品は、土壌改良材の原料として利用されます。、同社の培土事業部で製品化され、製品は、JAが引き取り、稲の苗床の土作りに使われ、付加価値が高い利用がされています。