とうおん次世代エネルギーパークに名を連ねるオオノ開發株式会社東温事業所における木質廃材を利用した炭化事業を視察しました。
オオノ開發は、主に、土木、解体、廃棄物処理を事業とし、最終処分場を有する会社です。本社は、松山市内ですが、東温市河之内の山林に、東温事業所といわれる広大な事業用地を有しています。現在では、フレップとうおんと呼んでおり、フレップは「Frep」 Future recycle palantの略で、資源循環型社会の構築が求められる中、時代ニーズを反映した廃棄物処理への取り組みを表現した名称としています。
フレップ東温には、各種分析、計量法に基づく計量事業などを行っている環境科学研究センター、複合リサイクルプラントの展開、安定型埋立処分場、管理型埋立処分場などの事業を行っています。複合リサイクルプラントには、焼却炉が2系列、木屑破砕処理施設、炭化プラント、汚染土壌分別処理施設、ドラム缶専焼施設などがある。
今回の視察では、主に、炭化プラントでつくられる炭化品について話を伺いました。炭化プラントに投入する木製チップは、解体現場の木質廃材、木屑、剪定枝、間伐材などからつくられます。所内に持ち込み、機械選別によりゴミや金属などを取り除き、破砕処理機にかけ、木質チップに加工。その後、炭化プラントに投入され、400~800℃の低酸素状態の回転炉の中で、炭化されます。
この炭化プラントは、焼却炉の熱を利用し、炭化の際に発生する分解ガスは、焼成用に利用されています。このプラントには、焼却炉が2系列ありますが、1系列の廃熱が炭化プラントに利用され、もう1系列が、電力プラントに利用されています。全体として、極めて高いエネルギー回収率を実現しています。
炭化品は、土壌改良材の原料として利用されます。、同社の培土事業部で製品化され、製品は、JAが引き取り、稲の苗床の土作りに使われ、付加価値が高い利用がされています。