あるみまんの本日の修行

競技者としては引退しましたが、
楽しく完走する為には、
まだまだ修行が足りません、
楽しみのために日々修行です。

北丹沢12時間山岳耐久レース

2008-07-08 | K嶋レポート
北丹沢12時間耐久レースレポート(本番、第一関門から)

朝6時の時点で20℃を何度か上回る気温と、気になる湿度に
「道志は涼しい」のイメージは感じられない。
スタート前、アルミマンさんの応援、差し入れを受ける。
感謝。

7時スタート。
やはり山に入る前に猛烈な暑さだ。
トレイルに入る直前、寺さんの応援に苦しいながらも自然と笑顔になれる。
感謝。

第一関門神の川ヒュッテには、制限1時間40分前に到着。
混乱の水場で給水。
食事、サプリメントを摂り10分でスタート。
犬越路(1160m)へ。
この道は拳大の石の上りが続く。
犬越路を下ってからは緩い下りの林道が続く。
本来であれば時間を稼げる箇所であるが、
脚の疲労はかなりの状態になっていて、思うように進めない。

スタートから5時間。
太陽が頂点でに。
日陰が無く暑い。
そんな時、応援のメールが届く。
有難い。
気持ちが入る。

途中の砂防堤の滝で頭を冷やすが、勢いがあり全身が濡れる。
最高の爽快感だ!
ここは以前アルミマンさん、カズとMTBで遊んだ場所だ。
懐かしい。

第二関門が気になる。
間に合うだろうか。
走りと歩きを交互に進む。
しかしトンネルを越え少しすると、給水所の幟。
思っていたより手前に関門(神の川園地29.5k)があった。
嬉しい誤算だ。
20分の余裕。

おむすびを食べながら一旦谷へ下る。
口中の水分不足か、上手く飲み込めない。
水で流し込む。
谷底の橋を渡り、尾根の最下端の登り口に取り付く。
最大最悪の登りだ。

短い葛篭織りの道がまさに延々と続く。
上を見ると木々の間を選手達が、右へ左へと進むのが小さく見える。
登りきれるだろうか。

汗が容赦無く流れる。
今日は何回身体の水分が入れ替わったのだろうか。
下を向いていると汗が口に入る。
明らかに塩分が薄い。
何度も汗を拭く。
高湿度で風も無い状態では、こまめに汗を拭き取らないと冷却効果が期待できない。
今回試しに装備したフェースタオル大に切ったセームタオルは、
全コースを通じ、汗拭きにとても役にたった。
片手で絞る程度で給水力が復活する。

どの位登っただろうか。
まったく上が見えない。滅入る。
途中のコース脇には累々?と選手達が首を垂れて休んでいる。
その間を文字通り黙々と、一歩々々高度を稼ぐ。
そんなときでも
「落!」
の叫びに全員が緊張して上を見る。
落石だ。
朦朧と歩いていると石を避けきれず、蹴り落としてしまう。
直撃すれば怪我だけでは済まされない。

やがて最初のピーク風巻の頭(1077m)着いた。
多くの選手達が小屋で休んでいるが、そのまま進む。
歩き易い道だがまったく走れない。
暫く進むと高い山が見えてくる。
知り合いに確認するとコース最高地点姫次(1433m)とのこと。
分かってはいたが、また登りかの思い。
直登に近い道をひたすら登る。

途中休んでいると、まきさんが登ってくる。
やはり相当バテているようだ。
しか顔を合わせるとよく喋る。
この辺で声えを出しているのは鳥とまきさん位か。
不思議な女性だ。
その後同行する。

30kポイント通過。
何とか歩いてでもゴールができそうだ。

途中まきさんが知り合いの女性に会うと、
まるでスーパーマーケットで主婦が話しているかのように盛り上がる。
どこからそのパワーが出てくるのか。
関西女、恐るべし。

やがて登頂。
絶景だ。
知り合いとまきさんのカメラに収まる。
少しの休息の後、最後の分岐点に向かう。

平丸分岐点(1200m)には説明には無かった給水所があった。
一人コップ一杯。
何と人数分を担ぎ揚げたとのこ。
尊い水だ。
当然冷えてはいなかったが、一番癒された給水だ。

ここからはゴールまでの長い下りになる。
暫くはまきさんとその友人と走ったが、どうにも脚が動かない。
歩きに替える。
焦る気持ちを「間に合う」の思いで落ち着かせる。
只々歩く。
次々に抜かれるが、それでも歩く。
「後5k」の標識に、「まだ5kも・・・」の思い。

暫く進むと傾斜が厳しくなる。
そして葛篭織り。
脚への負担がピークになってくる。
初めて下りで休憩をする。

また下り始めて少しすると、
会場の放送らしきものが谷を伝って聞こえてきた。
やがて最初の650m分岐点に。
もうすぐだ。
しかしまだ下る。
脚が悲鳴を上げている。
やがて傾斜が緩くなり山の出口から舗装路へ。

ゴールは走っての思いが強くなってくる。
試しに走るが長くは続かない。
そして最後のトレイルに入る。
ここは短いが極めて足場が悪い。
少し走って足首を捻る。
踏んだり蹴ったり?
泣きっ面に蜂?

やがて森を抜けると多くの応援が。
走らなくては。
あと少し。辛い。
ゴールが見えた。
電光掲示板は10時間を切っている。
そしてゴール。
9時間55分。
長い一日は終わった。
(完走率47.8%)

(応援してくださった皆さん。
大会関係者の皆さんに感謝します。)
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1 コメント

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Unknown (まき)
2008-07-09 06:15:04
いやあ、きつかったです。でも隊長の姿見たら復活です。最後までクチが回ったってことは「行ける」の証拠!
苦しかった分ゴールは嬉しかったです。
お疲れさまでした。
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