ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雪ょ、融けろ!

2018-03-28 09:50:29 | 農業

 一気に春だ!家を完全に覆っていた軒下雪も見る見る山が低くなってきている。よしよし、この調子、頼むぜ、お天道さん。季節は、真冬の迷走ドカ雪から、ようやっと御馴染みのリズムを取り戻しつつあるようだから、このまま待ってたっていいんだが、できれば、菜っ葉くらい畑に撒きたいし、トマトやナスなんかは今から育てにゃ間に合わない。

 近くの熱心な農家の畑を見ると、一部燻炭が撒いてあって、そこだけ周囲とは雪解けの進行具合が違う。おお、これほどの効果があるのか、融雪剤!だったら、家だって。だが、なぁ、燻炭できなかったんだよな。今年は上手く行ったと油断したら一晩で1/3近くが燻炭通り越して灰に成っちまった。できた燻炭は稲の苗土用にぎりぎりいっぱい。仕方ない、ストーブの灰で代用するか。と、苦肉の策だったが、燻炭から進んだものとは言っても、灰は灰。太陽エネルギーをとっ捕まえる力はほとんどなかった。

 うーん、こりゃ遅れるなぁ。せめてハウスの中だけで融かさにゃ。隣りの旧鶏舎横の除雪で、雪を全部ハウス内にぶっ飛ばしてるから、周囲よりも格段に多いのだ。はて、困ったなぁ、ハウスの中を歩き回っていたら、おっ、こりゃなんじゃ?この微かに頭が覗いているのは?ハウスのフレームに沿って、膨らんだビニール袋が並んでいる。

 そうだ、思い出した!1回目の失敗で、これでは春に困ると、もう一度燻炭焼きをやったんだったぁ!うわーっ、迂闊!うへーっ、間抜け!うほーっ、呆けてるぅぅぅぅ!たった4か月前にやった作業忘れてるなんて!老化現象急速進行中!ってことたぜ。

 でも、良かった。これなら畑に撒ける。ハウスの融雪剤に十分だ。余分が見つかったとは言ってもそこは限られた量。けちりにけちって、2袋、ハウスの中と菜っ葉を播く狭い畑だけ燻炭を播いた。

 さて、その効果だが、

 これが凄い!見る見るうちに融けて行くじゃないか!こりゃ感動だ。モミが焦げただけのこの黒い粒、どんだけ太陽エネルギー吸収するんだよ。これなら、数日中に種まきできるぞ!

 いよいよ、農作業再開宣言の時来るたる!だぜ。

 でも、ぐうたらに染まった体の方は、まだ雪解け不足。そう、この季節、問題はいつだってそこなんだ。始発のスターターをどうやって回すのか?バッテリーに労働意欲はしっかり充電できているか?ここ数日は、働き者と怠け者のせめぎあいが続くな。

 

コメント
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