ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ライザップの新しい取り組みは有りだと思う!

2018-03-08 09:22:40 | 世の中へ

 2,3日前、テレビでライザップの社長の特集やってたんだ。

 なかなかユニークな人だねぇ、社長なのにオフィスにテーブルも椅子も持ってないとか、自分の失敗人生譚を手作り冊子にして社員に読ませたり、とても倍々ゲームで億万長者に成りあがった若者とは思えない。

 ライザップ、ほら、松村邦洋とかエドはるみとか、ダイエットビフォーアフターの衝撃宣伝動画で御馴染みのトレーニングジムさ。完全個室だとか、マンツーマンシステムとかも売りだけど、一番のポイントは、「結果にコミットする!」って、あれだよ。最後までつまり成功するまで責任持ちますよ、ってやり方、ノウハウを切り売りして後は利用者任せっていうこれまでのダイエットプランとかシステムとは根本から違う。そこが受けた。

 社長の言うにはこうだ。誰でも可能性は持っている、だが、それを突き詰められないのが人間だ、だったら、その可能性追求のお手伝いをさせていただきましょう、とことんまで付きっ切りで。たしかに!

 そのライザップ、すでに様々な業種に首突っ込んでるらしいんだが、今度は、もっと思い切った分野に飛び込もうとしてる。それは、地域の健康・医療の分野だ。

 高齢化が進行中の地方での悩みは、なんたって、住民の健康維持とそれに伴う医療費の増大だ。どこの自治体も、予算の多くの部分を、高齢者医療に裂かざるを得ない苦しい状況が続いている。半病人で長生きされるのは自分も他人も大いに困るってことなのだ。

 そこでライザップの提案、住民の健康増進に結果までコミットしましょ、ってこと。何年間での実現かは聞き逃したが、ともかく一定期間の間、ライザップが健康教室などの開催・実施を通して住民の健康寿命を高め、医療費を削減する。その減少した医療予算の半額をいただきましょう、ってビジネスなんだ。上手いところに目を付けたよなぁ、これは!

 年寄りとして周囲を見回してみるに、わざわざ健康を損ねるような暮らししてる人多いんだもの。その一番が、運動不足!これ間違いない。家でテレビ見て背中丸めてないで、歩いたり、走ったり、畑仕事すればいいのに、って感じることしょっちゅうだ。トレーニングしてる経験からも、ジムで見かける同輩の様子を見ても、運動してる人は元気だよなぁって、つくづく思う。

 だから、家こもりの年寄りを引っ張り出して、健康習慣を身に付けさせられれば、病院のお世話になる人は減る。自治体の医療費も当然下がる。そんなことはわかってるんだ。だから、町なんかも健康教室とか100歳体操とか手を代え品を変えして、健康習慣アップに取り組んでいるんだ。でも、なかなか成果が上がらない。年寄りは頑固だからねぇ、体動かすの億劫だからねぇ。

 そこでライザップだ。そのダイエット事業成功のノウハウを地域健康医療に生かそうってことなんだな。果たして、結果まで責任持てるシステムを作り出せるかどうか、難題は大いにある。それは、地域社会が抱える問題の多様さそのものだ。家族の問題、交通の便、食生活の乱れ、地域社会の希薄化、不健康な習慣・・・これらを乗り越えて初めてライザップの健康増進システムも機能することになる。

 難しいだろうなぁ、と危ぶむと同時に、地域では考えても見なかったアイディアで道を切り開いてくれるかもしれないとの期待も大きい。ライザップのイメージは、高齢者の中ではまだまだ胡散くさい。でも、後10年すれば、年寄りも世代交代する。ダイエットやジムにも親近感を持つ人たちが増えて来るに違いない。そこまで長い視点で試行錯誤を重ねつつ地道に取り組んでいけば、これまでと違う高齢者社会が生まれてくるかも知れない。

 なぁんてことを、ジムのマシーンで走りながら思ったたりしたね。

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