ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

晴耕雨読、そんなもんじゃありません!

2016-07-26 09:15:12 | 暮らし

 よしっ、降って来た!そのまま、そのまま、そのまま降り続けるんだ!

 畑はからからで野菜たち、ぐでーっと熱射病状態、植え替えたばかりのセロリの苗も瀕死の有様。田んぼも水がちょろちょろとしか来なくなった。どうか、どうか、お願いだから雨よ、降り続いてくれ。

 田畑ばかりじゃない。こっちの心と体も農作業の雨天順延を心から願っている。炎天下の作業がもう何日続いたことか。いい加減にしてくれよ、頼むから休ませてくれ!体がもたん!って、勝手に休めばいいじゃん?それ正しい。なんも給料もらって畑仕事してるわけじゃないんだから、疲れたら休め、嫌なら寝てろ、それ真っ当な言い分だ。でも、それ間違ってる。農業てもんの実態を知らない戯言だ。

 甘かないんだ、農業は。一日手を抜けば、雑草たちは倍に生がる。青虫はこれ幸いとキャベツの葉を食い進む。ぎりぎり精一杯のせめぎあいなんだ。ひとたび優位に立てば、嵩にかかって押し寄せてくる。劣勢の中での逆転劇には、がむしゃらな努力が必要になるんだ。草いきれの中、四つん這いで草を取るとか。

 だが、もっと大きいのは、心の問題だ。強迫観念って言ってもいい。晴れたら田畑に出る!心のスイッチがそのようにセットされてるんだ。他の選択肢なんか準備されていない。雨でもないのに、家になんかいたら、無賃乗車でもしてるようで居たたまれない。

 雨が降れば、諦めがつく。というより、よし、休んでよい、とお許しが下る。しばらくぶりの休養にくつろぐことができる。だから、雨よ、降り続いてくれ!

 ってこんなに雨乞いしてるのに、上がっちゃったよ。もう!田んぼの除草、行くしかないか。不足気味の水を引っ張るために、水路拡張作業も必要だ。大豆畑周囲の草刈りだって。・・・・

 晴耕雨読、悠々自適、そんなのどこの話しだよ!

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野菜たちの波状攻撃!

2016-07-25 08:58:54 | テレビ

 食え、食うんだってそんな攻められたって、食えるわけないだろ、一人なんだぜ。採りそびれたキュウリたちが、ほれこの通り。毎朝、キュウリを見回るのが恐ろしい!

 いや、食ってるよ、毎日食ってるんだ。糠漬けだろ、

キュウリもみだろ、サラダだろ、1日2本は必ず食ってる。だがなぁ、キュウリって煮物とか炒め物とか向かないだろ?いや、知ってるよ、中華でキュウリ入れたりするての、でも、あまり好きじゃない。やっぱりキュウリはあの歯ごたえ、あのみずみずしさが命じゃないか。塩蔵して、冬前に調味漬けにするって方法もあるが、そこまでキュウリの保存に入れ込みたくはない。ということで、せっかくの実りを無駄にして、ごめん、キュウリ。

 やはり、一人暮らしで自家菜園を食い尽すてのは無理があるなぁ。初なりの坊ちゃんカボチャ、ちっちゃなの1個、煮ものにして毎日食べてるけど、三日経ってもまだ残ってる。最期まで食べきれるか、うーん、食中毒との戦いか?でも、カボチャは生なら保存できるからまだいい。キュウリ並みに元気なズッキーニなんて、数本食べる間に10本以上がへちま状態だから。緑と黄いろの苗を1本ずつ植えただけなのに、なぜか、あたり一面ズッキーニの密林になってるし。

 怒涛のトマト攻撃も始まりつつある。今のところミニトマトによる先制攻撃だけだが、いずれ中玉、大玉が押し寄せてくるだろ。おっと、加工トマトも満を持している。思い余って、菜の花座の稽古に持ち込もうと思ったが、虫の知らせで思いとどまった。案の定、他のメンバーが持参して、しきりに勧めていた、やっぱり。いずれトマト加工の日々が続くことだろう。

 お裾分けでもすりゃいいんだよ、て言ったって、ここいらじゃみんな、自分で育ててるから、声かければ逆に倍も持たされて帰されかねない。残る手段は、親戚、知人に送ることだが、まさか、キュウリ、ズッキーニ数本、トマト数個ではありがたくもないだろう。送料の無駄ってもんだ。ここはまず、トウモロコシとか、ジャガイモとか人参とか採れたら、一緒に送るしかない。

 ああ、そうだ。トウモロコシも分不相応に作ってしまったんだ。どうせ発芽しなかったり、枯れたりするだろうと踏んで20本近く播いたら、ほぼすべて順調、さらに、時期を外した晩生も10本以上、こいつも生ものだからね、保存するには煮て実をほぐして、冷凍か。だから、冷凍庫満杯なんだってば。

 さらに、さらに、メロンも豊作、スイカもまずまず、どうすんだよ?スイカ1個、一人で食い尽せっていうのか?一夏、スイカとメロンだけ食って暮らせっていうのか?

 おーい、町場の人、欲しけりゃ声かけてくれぇぇぇ、無農薬、有機栽培の野菜たちが待ってるぞぉぉぉぉ。

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前途多難!で済まされると思うのか!!本番まであと1週間『クロスロード』

2016-07-24 09:08:35 | シニア演劇

 わかっちゃいたんだ、セリフ突っかかるって、動きに戸惑うって。シニアはなぁ、一筋縄にゃ行かんのだよ。覚えたことが出てこない。その日の調子で、反応が鈍くなる。わからなくなりゃ途方にくれる。お互い固まったまま緊急停止!あ~あ!まっ、通せたことは通せたけどね。

 プロローグとエピローグはヤバイって思ってた。どうしても人数そろわず稽古の回数も少なかったから仕方ない。と、納得してはいるものの、婆さんたちが大人数でがやがやわいわい大騒ぎするシーン、こういうごちゃっと混乱した状況って苦手なんだなぁ、年寄りたちは。静かに相手とやり取りしている分には、巧みにセリフを操る役者たちも全員が動きつつランダムに叫ぶとなると、もう、頭がこんがらがってしまうみたいだ。

 若い連中なら、頭と体って連動していて、動きながらしゃべったり、議論したり、叫んだりも苦にならない。が、年寄りは、認知様式が違うようなんだ。頭の一隅にきっかり整理してしまい込まないと覚えられない。身の回りだって同じこと、若い奴らはごみ溜めみたいな部屋だって目指すものはすぐに見つかるけど、歳よりは箪笥の引き出しにきちんと整理整頓しておかないことには、どこに何を置いたかわからなくなる。これと同じことだ。動きの認知と言葉の認識とが脳の別の領域にあって、その間の伝達神経が歳とともに減少してくってことなんだろう。体で覚えるってことも苦手だなぁ。だからダンスだって頭で踊る。だからリズムに乗れていない。これは運動認知域の柔軟性の有無ってことかな。

 それと経験ってのは大きい。以前から踊ってたとか芝居やってた、となると自然と身についている部分はかなり大きいから、記憶力の減退や運動能力の低下も、経験知でカバーできる。しかし、菜の花プラザシニア団のシニアたちは、シニアになって初めて飛び込んだ演劇世界、蓄積ってものがとても少ない。となると、一から十まで頭で覚えるしかない。乏しい脳記憶細胞を総動員してだ。これはやっぱり大仕事なんだと思う。

 なんて、評論家ぶって解説しててどうする。何としても仕上げにゃならない。もうこうなれば繰り返ししかない。嫌ってほど繰り返し、やり直して体と脳に叩き込むしかない。シーン全体の雰囲気を感じ取ってもらうしかない。

 幸い、主役に絡まる部分は順調に来ているから、後は、最初と最後、それと歌と踊りだ。最後の追い込み5日間の連続稽古、ぎたぎたと追い込んでいくしかないだろう。

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シニア5期生、今宵は演歌の語りで勝負!

2016-07-23 08:52:40 | シニア演劇

 今日の講習は、ダンス、よしっ、鏡先生にお任せね、こっちはビデオ係ってことで、・・・と、気楽に時間つなぎの発声練習なんかしてたら、子どもさん急病でお休みしたいって!たはっ、それは、・・・そうですか、わかりました。平然を装って答えてみたものの、えーっと、えーっと、レッスン内容準備してないよぉ。生徒たちには、外郎売りなんかやらせながら、必死で考えた。

 まずは、発声の続きで「津軽海峡冬景色」、振り付きで歌ってか。前にけっこうノリノリでできたレッスン、そうか、これをなんとか発展させられないか。曲は間奏にさしかかった。うん?ここが手持ち無沙汰だよなぁ。おお!この間奏にのってせりふを言うってのはどうだろう。そろそろ講習内容もエチュードとかに入らなくちゃなんない時だし、決めセリフも各自考える、なんてのいいかも。なんて、とっさの思いつき、休憩時間にそれぞれ前後の歌詞につながるふさわしい言葉を絞り出してもらって、さぁぁぁて、発表!

 これが大当たり!名セリフ、名調子、名演技続出!拍手喝采!感嘆しきり!よくぞ、短い時間でここまで仕上げたもんだ!このまま聞き流しにするなんて、絶対に惜しい。なんとか記録を?そうか、そうか、このブログで紹介してしまえばいいんだ。てことでここに全員分、アップすることにした。あっ、ただ、素で読むと情緒連綿、余韻嫋々なところが気になるけど、それは曲に合わせて作られたセリフだからってこと。力作揃い、「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら味わってほしい。ただし、写真とセリフは同期していないので、ご注意を!!写真と前後のセリフは一致してないから。それと、台本作家の性(さが)で一部手をいれちまいました、お許しを!

 「幸せになろうと言ってくれたのに、遠くに行ってしまうあなた。たくさんの悲しみで心はいっぱいです。残された私、どううやって生きていけばいいのですか。一人にはあまりに寒い北国の冬です。二人で過ごした楽しい日々が走馬灯のように心を乱します。」

 「私はあなたと別れ、故郷に帰ります。悲しくて涙が止まりません。これからは一人強く生きていきます。さようなら、あなた。さようなら、思い出」

 「私の心の中は、この北の果ての海のように、暗く沈んでいます。悩みぬいて、あなたのもとを去っていく私を許して。あなたは、あなたは、あなたの人生を歩んでください。私は波立つ海峡をわたり、北の地をめざします。」

  「あなたを忘れたくて旅に出たのに、思い浮かぶのはあなたのことばかり。辛い、会いたい、あなたに会いたい。今すぐにでも、あなたに会いたい。もう、だめなんですね。忘れる。忘れる。忘れる。この旅の終わる頃、私は一人に戻る。」

 「ああ、ああ、愛する人はもういない。鴎よ、あなたも一人、私も一人。大好きなあなた、またどこかで会えるまで、私は泣きません。さようなら。」

 「あーあ、都会の暮らしは辛かったなぁ。北海道の広い大地で来たキツネと一緒に行き直そう。おお、寒い!クリームたっぷりのシチューを飲んで温まろう。」

 「あの日、あなたからの突然の別れの話。なぜ、別れなければならないのか。考えはただ楽しい日々を巡るばかり、ふるさとに向けて夜行列車に乗りました。青森駅。海峡を渡れば私は一人。一人生きていきます。さよならあなた。」

 どうだい?わずか10数分でできた作品とは思えないだろ?みんな才能豊かだよ。いやぁぁぁ、ひこりゃ、11月公演、生半可な台本は書けないぞ。馬鹿にされないような面白い本、書かなくっちゃ。おっと、この日は、最高齢男性メンバーはお休み。いやぁぁぁ、残念だったなぁ、85歳の別れの言葉、聞きたかった。

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『クロスロード』まで9日!

2016-07-22 09:00:12 | テレビ

 迫って来たぞぉぉぉ!公演まで10日を切った。明日は初の通し、と言ってもフレンドリープラザの舞台は使えない。いつもの稽古場、狭いフロア、幕もなければ、楽屋もない。せっかくの力作装置・大道具も持ち込むことさえできない。まあ、やれるのは役者たちのやりとりと早着替えと小道具、それと音のチェックくらいのものかな?いいの、いいの、上等よ。通してみれば粗も見える、勘違いもはっきりする。残りの1週間で手直ししていけばいいんだから。

 今回の芝居は、ちょっと特殊な作りになってる。台本構成のシニア仕様だ。主役と舞台回しの役以外は、各シーンに分散してメンバーを配置してある。各シーンをつなぐのは主役のダンサーだけ、4つあるキャバレーシーンは、時代も違えば店も違う、もちろん、ホステスも客も異なるって形だ。こうすりゃ、役者一人一人の出番を限定できるはず。セリフも少なく、動きも極少に抑えられる。記憶力の減衰に悩むシニア役者たちにはありがたぁぁい仕組みだ。でも、シニアも人それぞれ、セリフ苦手、勘弁してよ、って人は1回の登場にし、頂戴出番!って人には2つのシーンを準備した。こんなシニア向け工夫を施した仕掛けになっている。セリフと出番の傾斜配分てことね。気、使ってるわけよ作者も、みんながそれぞれの「ちょい無理」程度でてられるようにって。

 ダンスも情け容赦なく、3グループに分けた。まずは若者並みに踊れるソロダンサーを最前列に、2列目にややダンス力が落ちる3人を置いて、最終列にはダンス苦手って人たちに並んでもらう。振付も3パートに分けて難易度も違えてもらった。ランク分けされるてのは、当人にしてみりゃ嫌なことだったかもしれないが、心を鬼にして?区分けして良かったと思っている。リズムが取れない人も何もかも一緒、平等て、そりゃ違うよね。そんじゃ出さないか?それもシニア演劇としちゃやっちゃいけないことだ。みんなが出る、苦手なこともちょっとやる、得意なことはどーんとやる、これでなくちゃね。

 ダンスは上手く行ったが、芝居の方は失敗した。記憶力に自信ない人は1回の登場、これは良かった。でも、そんなあやふやメンバーを1シーンに集めてしまった。これは大きな誤算だった。他のシーンは、セリフもやり取りもスムーズで、演出もさらに高いレベルを目指してダメ出しできるのに、このシーンだけは、動いては止まり、止まっては顔を見合わせる、行き詰ってはまた元に戻る、さっぱり稽古が進まない。もう、時間ないから、ともかく終わりまで通して、って感じでやり過ごした。だれか一人でも記憶力のたしかな役者を入れておけば、巧みにアドリブで回してもらえるのに、そんな配置を考慮していなかった。

 考えなかったよなぁ、出番とセリフ少なければ、なんとかやり遂げてもらえると思っていた。が、甘かった。まだまだシニアを見抜く目が足りなかった。次回以降へ大きな教訓だな。だからって、このまま本番迎えるわけにゃいかない。明日の通しは目をつぶるとして、そこから1週間、ギターっと絞めることにしよう。シニアに対しては珍しく、セリフ入れること、自分たちで稽古を積み上げることをきつーく、言い渡した。

 と、こんな状態ではあるんだけど、確実に面白くなってきてもいる。残りの日々、一気にレベルアップ、皆さんご満足いただける舞台に仕上げますから、どうか、どうか、お忘れなく!菜の花プラザシニア団『クロスロード』公演7月31日(日)午後2時開演だから。

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