今日の講習は、ダンス、よしっ、鏡先生にお任せね、こっちはビデオ係ってことで、・・・と、気楽に時間つなぎの発声練習なんかしてたら、子どもさん急病でお休みしたいって!たはっ、それは、・・・そうですか、わかりました。平然を装って答えてみたものの、えーっと、えーっと、レッスン内容準備してないよぉ。生徒たちには、外郎売りなんかやらせながら、必死で考えた。
まずは、発声の続きで「津軽海峡冬景色」、振り付きで歌ってか。前にけっこうノリノリでできたレッスン、そうか、これをなんとか発展させられないか。曲は間奏にさしかかった。うん?ここが手持ち無沙汰だよなぁ。おお!この間奏にのってせりふを言うってのはどうだろう。そろそろ講習内容もエチュードとかに入らなくちゃなんない時だし、決めセリフも各自考える、なんてのいいかも。なんて、とっさの思いつき、休憩時間にそれぞれ前後の歌詞につながるふさわしい言葉を絞り出してもらって、さぁぁぁて、発表!
これが大当たり!名セリフ、名調子、名演技続出!拍手喝采!感嘆しきり!よくぞ、短い時間でここまで仕上げたもんだ!このまま聞き流しにするなんて、絶対に惜しい。なんとか記録を?そうか、そうか、このブログで紹介してしまえばいいんだ。てことでここに全員分、アップすることにした。あっ、ただ、素で読むと情緒連綿、余韻嫋々なところが気になるけど、それは曲に合わせて作られたセリフだからってこと。力作揃い、「津軽海峡冬景色」を口ずさみながら味わってほしい。ただし、写真とセリフは同期していないので、ご注意を!!写真と前後のセリフは一致してないから。それと、台本作家の性(さが)で一部手をいれちまいました、お許しを!
「幸せになろうと言ってくれたのに、遠くに行ってしまうあなた。たくさんの悲しみで心はいっぱいです。残された私、どううやって生きていけばいいのですか。一人にはあまりに寒い北国の冬です。二人で過ごした楽しい日々が走馬灯のように心を乱します。」
「私はあなたと別れ、故郷に帰ります。悲しくて涙が止まりません。これからは一人強く生きていきます。さようなら、あなた。さようなら、思い出」
「私の心の中は、この北の果ての海のように、暗く沈んでいます。悩みぬいて、あなたのもとを去っていく私を許して。あなたは、あなたは、あなたの人生を歩んでください。私は波立つ海峡をわたり、北の地をめざします。」
「あなたを忘れたくて旅に出たのに、思い浮かぶのはあなたのことばかり。辛い、会いたい、あなたに会いたい。今すぐにでも、あなたに会いたい。もう、だめなんですね。忘れる。忘れる。忘れる。この旅の終わる頃、私は一人に戻る。」
「ああ、ああ、愛する人はもういない。鴎よ、あなたも一人、私も一人。大好きなあなた、またどこかで会えるまで、私は泣きません。さようなら。」
「あーあ、都会の暮らしは辛かったなぁ。北海道の広い大地で来たキツネと一緒に行き直そう。おお、寒い!クリームたっぷりのシチューを飲んで温まろう。」
「あの日、あなたからの突然の別れの話。なぜ、別れなければならないのか。考えはただ楽しい日々を巡るばかり、ふるさとに向けて夜行列車に乗りました。青森駅。海峡を渡れば私は一人。一人生きていきます。さよならあなた。」
どうだい?わずか10数分でできた作品とは思えないだろ?みんな才能豊かだよ。いやぁぁぁ、ひこりゃ、11月公演、生半可な台本は書けないぞ。馬鹿にされないような面白い本、書かなくっちゃ。おっと、この日は、最高齢男性メンバーはお休み。いやぁぁぁ、残念だったなぁ、85歳の別れの言葉、聞きたかった。
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