ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

代掻き終えた田の美しさかなかな

2013-05-21 20:38:26 | 暮らし
 まずは写真だよ。

Photo


 美しいだろう!心晴れ晴れするだろう!!って言っても、なに、田植え前の田圃じゃない、そこらじゅう見えるもな、で終わりだろうね。そう、今の季節、市街地を出外れれば至る所に広がっている光景だ。珍しくなんかない。まして、美しいなんて。ただの景色としか見られない人にはそうだ、その通り。

 でもね、こんな風に満々と水が湛えられるまでには、数々、いろいろ、あれやこれやあったわけだよ。

 思いがけず田が乾いていて水が溜まらず、三日にわたってトラクターで水を引っ張ったこととか。トラクターに代掻きローター取り付けられず半日油まみれになったこととか(これ、要するに機械音痴の僕だから)。トラクターが突如エンジンオイルを吹き出して機械屋さんが夜間必死で直してくれたこととか(我が家のトラクター中古で我が家に来て20年、すでに30年近く動き続けている古強者だからそのくらいの不機嫌は当然当然)。田んぼは田んぼで、僕一人で堆肥撒きしたし、臭ぁぁぁい有機肥料も手で撒いた。(ゴム手袋してるけど、その臭いは三日間抜けなかった!)

 通りがかりの人には、ありきたりの5月の風景かもしれないが、田を作る人には、水が張られた田んぼてのは、まずは一段落の到達点なのだ。だから、もう一枚写真!別の田を。

 

Photo_2


 そして、いよいよ田植えが始まる。明後日から。これがまたこれで物語の積み重ねなわけよ。毎年のこととは言え、その年その年の新しい苦労をどうにか乗り越えて、美しい田園風景が広がっていく。行きずりの人にも、ちょっと知っててほしいことだよね。




コメント
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