ステージおきたま

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河川清掃、今年は?

2021-07-05 10:52:22 | 地域文化

 7月第一日曜日は河川清掃ボランティアの日。事前連絡は簡単なチラシが入っただけ、これでみんな集まるのか?

 なぁんて、心配はいらない。田舎の住民は律義なんだ。もう何十年もこの日は川の土手の草刈り、って擦りこまれてるからな、隣組全員、橋の上に集合した。いやいや、違う。今年は見えない顔が2つ、高齢の独居バアチャンは暗黙で免除だ。80歳過ぎ、腰は曲がってるわ、足元はおぼつかないわ。無理して作業に加わって怪我されてもなぁ。70過ぎのジイサンが中心、シニアに近づきつつある女性も二人、戦力は年々ダウンし続けてる。

「以前は土手の両岸すべて草刈りできたになぁ」

「今じゃ片側の半分もできやしねぇ」

これが挨拶代わり。

それでも、若い衆二人が加わったので、ずいぶん心強い。

 いつも通り、各自、1時間を目途に草刈り開始。全員が草刈り機を動かすから、お互い離れた個所を刈る。追いついては横をすり抜け前に出る。その繰り返しで刈って行く。そのやり過ごしが面倒なので、こちらは一人で下流から入ることにしている。

 まずは丈高く繁った葦を刈り払い、なぎ倒して進む。

 数年前までは、こんな藪がずっと続いていたのだが、今はがらっと様変わりだ。20メートルほど藪を切り開くと、きれいに刈り払われた部分に出た。田んぼ沿い、イノシシ除けの電柵が張り巡らされている部分だ。草が伸びて接触すれば電流は地下に流れ害獣撃退の効果はなくなる。田んぼの持ち主が、事前に丁寧に草を刈ってくれているのだ。

 こいつは楽だ。イノシシ出現の怪我の巧妙ってもんだな。土手上は草刈り終わっているので、川の法面上部を刈ることにした。万が一増水したときにゃ、水流を邪魔せずに済むだろう。って、この川で水溢れるか?

川床、露出してるしぃ。去年はもっと流れがあって、横の放水路からも怖いくらいの勢いで流れ落ちてた。今年は、どこもかしこも水不足だ。冬場、積雪多かったから夏までは大丈夫たろうって思ったのに、積雪ゼロの前年よりも水がないなんて!6月半ばからは定期的に降ってんのに、山に水が溜まらない。一方は土石流、こちらは渇水。気候変動の影響は一筋縄じゃ行かない。

 刈った草が川に落ちないよう気を付けながら刈って行く。いやいや、当人が転落しないようにだな。足元悪いし、傾斜面だもの。

 あらっ、7時に1分前。うーん、あと10メートルで、先の小屋まで終われるがぁぁぁ、止めた。無理のきく歳でもないしなぁ、なんて、年々弱気になって行く。刈った土手を戻りつつ、対岸を見れば、もう何年も手が入らずジャングル状態。なんかなぁ、片側だけ刈ることに意味あるのか?田んぼも作らないようになれば、水は川に直に流れ込む。この川の荒れ方だと下流はひとたまりもないだろう。かと言って、町が河川の整備をすべてできるわけもないだろうしなぁ。

 溢れては手直しして応急処置、手が回らずに別の個所が破れ、・・・なんてことを繰り返しつつ山村は荒廃していくんだろうな。住民のボランティアにおんぶしてたってダメさ。ジジババばっかり、負ぶえるほどの体力は残っていねえのさ。

 

 

 

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