ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

追い込みと制約と

2011-11-19 23:46:12 | 教育
 先日NHKの番組「プロフェッショナル」で、三谷幸喜が言っていた。仕事の流儀は、自ら追い込むことと制約の中で楽しむこと。ちょっと言葉は違うかな?内容としてこういうこと。

 今日の食育子どもミュージカル『どんでん森は、どっきどき』長井市公演は期せずして、その二つへの挑戦となった。

 まず、追い込むこと。今回の公演はなんと主役を含め代役が4人!そのうち3人は1年生!ありえねぇぇぇぇ!!

 前にも書いたが、3年生二人が大学受験、2年生一人が検定試験。あれ?なんで4人代役?その秘密は玉突きだ。つまり、主役の代役には他の3年生、その役を1年生、実は妹、が引き受けた、とこういう訳。いくらなんでも主役の代わりは3年生でなくちゃ務まらない。てことで、4人の代役。

 代役指名はすでに2ヶ月前から言い渡してあったけど、実際稽古はわずかに1週間。それも農業クラブ県大会の準備で超多忙の僕がほとんど見てやれないって中での本番だった。

 心配したかって?いいや、全然!絶対うまくやってくれるって信じてたから。まぁ、本役さんと同じには行くはずはない。でも、観客から見透かされることは無いはずだって思っていた。

 結果は予期した通り、まずまずの出来となった。後半の3曲なんかは、歌い終わった時に拍手が湧いたし、劇見ながら涙をぬぐってくれる人なんかもいたしね。おっと、今日の観客はすべて大人、長井市の食生活改善推進協議会の30周年祝賀記念祝典に招かれの公演だった。

 成功の要因はまさしく、「追い込む」こと。無理矢理代役を振られて、喜び恨み、苦しみ悩んでの数週間だったはずだ。そして、ぎりぎりいっぱい頑張った数週間でもあったと思う。引くに引けない、逃げるに逃げられない。追い込まれてのそんな窮地が彼女たちを大きく成長させた。その必死さがまずまずの舞台につながった。やはり人間追い込まれないとダメだよなってことをつぶさに感じた今日の公演だった。さて、僕は本当に自分を追い込んでいるだろうか?

 もう一つの制約は?これは写真見て欲しい。
Img_2309

 どう見たって、式典会場でしょ。会場は長井市の「はぎ苑」結婚式場だ。会場は天井が低く、普段バックに使っている9尺のパネルが立たない。しかも中途半端なステージもある。上にはシャンデリアとか、金屏風とか余計なものも付いていた出てたりりして。

 さぁ、どうする????ここに舞台作るんだ。装置の搬入をしながら、考える、考える。しかも、リハーサルが終わった後は式典会場仕様に戻さなくちゃならない。使える時間もトラックのトラブルでわずかに一時間!!この間に配置を決め、立て込みを完了してリハーサルまで済ませなくちゃなんない。

 久しぶりに緊張した。で、最終的にこんな舞台に仕上がった。

Img_2311

 どんな会場でも、無理!と弱音はかない。ダメと言わない。絶対やる。これが置農演劇部のモットーだ。今日のように制約が大きければ、大きいほど燃えるんだよな。見事!時間内にリハーサル終了。

 
 さらに、終演後は、10分ですべての装置道具を搬出するっていう難題もクリアー。久々にやったー!感のある公演だった。明日は今年度最後の演歌ショー。全員出演で1時間半の公演すべてビデオ撮影する。って言ったら、衣装さんが、ダンス衣装アイロン掛けてきますって、そうそう、3年生はそうやってひとつひとつの公演を大切にけじめつけて行くんだ。しっかりと思い出に刻みつつね。






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