ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

気になる?入試倍率

2015-02-27 09:45:22 | 教育
 県立高校の入試倍率が発表された。おっ、なんと!置農、高いじゃん!食料環境が1.39倍、おお!他の二つの農業系学科も定員には満たなかったものの悪くない。置農全体でならすと定員を5人オーバーってことになる。まっ、普通、第二、第三志望を他学科で応募するから、試験で5人が落ちることになる。選考で外れる5人には同情する。頑張れ!でも、学校、あるいはその教員としては、正直歓迎なんだよなぁ。だって、落ちるかもしれないってわかれば、必至で勉強するだろう、合格した時の満足度も高くなるし。置農入れて良かったぁ!って素直な気持ちで入学してくれるってことだもの。

 退職して2年経つていうのに、未だこの関心の深さ、入試倍率って受験生と保護者だけが気にするものじゃないんだ。高校の教員も大いにきにしている。中でも序列で下位にある学校の場合はなおさらだ。少子化だから、年々受験生の数は減っていく。それに合わせて県の教育委員会も学校の整理・統合を進める。序列だけが問題になるわけじゃないけど、定員充足率の低い学校ほど整理の対象になりやすいわけだ。だから、戦々恐々とする。

 農業高校はさらに分が悪い。農業そのものがつまはじき状態で、後継者なんてほんと数えるほどしか必要とされていない。入ってくる生徒の圧倒的多数が非農家出身だし、進路希望も農業系以外だ。望まれてもいないのに存続させる意義あるのか?って常に槍玉にあがるってことになる。だから、農業高校の、中でも農業教員の危機意識は高いんだ。

 どうしたら魅力在る学校になるか?農業を職業としてでなく人間教育として生かすにはどうすればいいのか?それ以上に中学生が行きたくなるような魅力的な高校にするにはどうしたらいいのか?農業教員の頭の中には常にこのことが渦巻いている。

 カリキュラムにある内容はもちろんだが、教えなさいと決められたものだけやってたって、生徒の心はつかめない。まして、受験生の気持ちを引きつけるなんてとても無理だ。だから、探る!夢中で取り組む!高校の魅力を発信するにはどうしたらいいか、考えて実践する。

 小松駅の無人化を阻止するために、町の活性化を進めるプロジェクトに生徒・教師・地域住民一体になって取り組む。地域の特産品紅大豆の普及を図るため、独自の加工品の開発を目指す。他にも、地域の自然環境保全活動に加わったり、猿害防止を地域農家とともに考えたり、ほとんどの生徒・教員が、何かしら地域に貢献できる活動に取り組んでいる。部活動だって負けてられない。演劇部がその好例だが、ホッケー部はじめ運動部も文化部も活発に活動してできれば実績を上げたいと願っている。

 そんな活気がようやく地域の中に、中学校に浸透してきたってことだ。それが今年の高倍率につながった。元気な置農!なんかできそうな置農!今、地域では置農の評判は鰻登りだ。置農に活気が戻って地域社会も生き生きしてきた、あちこちで聞かされる。

 これから子どもの数はますます少なくなる。従来の評判や序列にあぐらをかいて殿様商売してればいいって時代は終わりだ。学力上げればそれでいいってわけにはいかない。生徒たちが、そこで学んで良かったと深く納得できる学校、それが求められてるって思う。

 って、なんかマジな教育論になってしまったけど、言いたかったのは、先生たち、入試倍率、すっげー関心持って見てるってことと、中でも農業高校はそうなんだよ、ってこと言いたかったんだ。

 
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