ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ごはんパン作り、子供ら、うんめぇぇぇ!

2015-08-08 11:57:42 | 教育

 今年も頼まれた、ごはんパン作り講習会。米沢平野土地改良区が主催する「みずとくらしの歴史発見」の一環としてごはんパンを子どもたちと作って欲しいとの依頼だ。随分力の入った取り組みで、パン作りの前後には、ダムや水管理施設、農場、畜舎など、盛りだくさんの見学が分刻みで組み込まれている。お金もたっぷり注ぎ込まれているようで、引率の職員の他に県の農業関係職員やら学童保育の先生方やら、子どもたちに劣らぬ人数が付き従っている。今回の参加児童は、南陽市沖郷小学校の学童クラブの子たち30名。

 昨年は高畠町和田地区の研修施設「ゆうきの里さんさん」で行ったので大変だった。まず、狭い、暑い、極めつけはオーブンの性能が劣悪。二回目の今年は引き受ける条件として置農の施設を利用することを提案した。設備も整っているし、広さもたっぷり、何より窯が良い。一度に天板4枚が焼けるし、熱の回りも均等だし、温度設定もきっちりしている。勝手知ったるかつての仕事場、どこに何があるかないか、すべてお見通しなのも好都合なのだ。置農を利用することになり、温室や畜舎の見学もコースに組み込むこともできた。担当者には願ってものことだったのではないだろうか。

 ごはんパン作りに与えられた時間は、11時50分から30分間で生地こね上げ、昼食休憩と温室見学の後、13時25分から13時40分の15分で分割・成形、二次発酵中は畜舎に行ってきて、帰って来た時には焼き上げておく。熱々を試食して、残り一個は袋に詰めてお持ち帰り。すべて合わせて3時間20分だ。きついぃぃ!

 こう限られると、子どもたちがやる部分を十分に吟味しておかなくてはならない。材料は班毎にすべて計量しておく、ただし、入れるものがわかるように、容器も別々だ。一番の問題は、ごはんをフードプロセッサーでペースト状にすりつぷす工程だ。ここはとりわけ時間がかかるから事前に済ませておかねばならないが、かといってすべてやってしまうとごはんそのものが目にとまらない。ごはん使ってんだからねぇってことを目で見て納得してもらわないと意味がない。そこで、一班分だけ取って置いて子どもらの前で実演することにして時間を節約した。

 あとこね方、分割、成形の実演も最小限度にとどめ、子どもたちにできるだけ任せる。少しくらい膨らみ悪くても、形がいびつでも、自分で作った方が満足度も大きい。一人2個の割り当てのうち一つはきちんとしたクリームパン、もちろんクリームは手作りカスタードクリーム。もう一つはナッツやらチョコチップスやらレーズンやら、自由に使って思い思いのパンを作ってもらう。ここがパン作り講習のクライマックス!アンパンマンやら渦巻きパンやらオリジナルパン製作に没頭する。昼食時、駄々をこねていた子もそんなこと忘れたようないい笑顔で創作に取り組んでいた。そう、こういう笑顔があるからパン作り講習は止められない。たとえ、公演の翌日だって!

 焼き上がったパンを口いっぱいに頬張り、うめぇぇ!美味しいぃ!満足の笑顔がはじける。最後の一言、これご飯が入ってんだからね、ごはんパンだから美味しいんた゜からね!難しいこと言うことなし。ごはんがパンになる!これだ覚えもらえば講習の目的達成だ。

 午前中の時間押しをしっかりカバーして、ほぼ予定通りの時刻に戻してパン作り終了。やっぱり仕事は一に段取り、二に準備だなぁ。

 

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