ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

夜回り水田!?

2020-06-25 16:38:22 | 農業

 おっと、9時回ったか。ほんじゃ出かけっか。

 懐中電灯持って、長靴履いて、夜の散歩!風流だねぇ、って、違うって。田んぼの水を出しに行くのさ。

 家から200メートルほど離れた源さんの田んぼ、地下水汲み上けだし、我が家だけのポンプなんで、欲しい時に必要なだけ出せる。朝だろうと、夜だろうとお好みしだい、恵まれてるねぇ。他の田んぼのように、流量気にしたり、一緒に水利用する人に気兼ねしたりする必要はない。

 なのにどうして?9時から11時の間が水を出す時間って。

 井戸水って冷たいだろ、11℃とかだしね、そんな冷水をもろ浴びる水口の苗は辛いのさ。いっつもブルブル震えてて、温かい水でぬくぬくと育つ暇がない。せめて、日の当たる時間帯とそのぬくもりが残っている間は、そっとしておいてあげたいと思ってさ。ただ、水持ちがあまりよくないザル田なんで、満水にしても1日で抜けてなくなる。と、なると、早朝には田を満たしておかにゃならんわけさ。夕方出して、早朝止める、でもいいにはいいんだが、それだと多すぎる。冷や水あたりの時間も多くなる。助けてくれよぉ、って苗の悲鳴も聞こえてくるじゃないか。必要最小量の出水に留めたい。

 ってことで、水を出すのは、夜間9時から11時の間。夕方見回りして、水の残り具合を確認し、その夜の出動時間を決める。

 なんとも妖しいオッサンの夜間散歩だが、ここらじゃ通行人はもちろん、車だって1台通るかどうかなんで通報される恐れもない。誰も見ていないのをいいことに、畔に上がって苗の様子を眺めたりする。おお、頑張って寒さに耐えているな!とか、水出すから冷たくなるが我慢しろよ!なんて声かけながら、ポンプ小屋に向かう。

 スイッチを入れて、ポンプが威勢よく水をくみ上げるのを確認して、夜回り完了だ。

 さっ帰って、プライムビデオでも見ようかな。今日は、疲れて頭パンパンだから、アクション映画だな、なんてね。

コメント
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