ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

蝶々の居ぬ間に

2020-06-06 15:08:43 | 農業

 ちょい、発芽で出遅れたキャベツトリオ、キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー、畑に定植してからはバリバリ元気だ。いつも3、4本は食い倒されるヨトウムシ害も、害虫・ネズミ許すまじの神さんの徹底捜索のお陰で、被害はわずか1本にとどまっている。堆肥も春先と移植直前の2回散布しているので、土壌中の養分もたっぷりで葉の色も濃い。ちょっと、濃すぎるか?って不安に思うほど効いてる。

 タイミングも良かったよなぁ、ちょうど蝶々が一休みしている時期に植え替えて、さっさと寒冷紗で覆ったものな。卵も産みつけられちゃいないみたいだぜ。ただ、雑草だけは、キャベツたちに負けず劣らず、元気溌剌!そろそろ主役の座を奪おうか、って勢いだ。虫も入らぬ、ってことは、人の手も入れられぬ、ってことだよ。

 そろそろ限界だぜ。ここらで雑草を抜き取ってやらんと、収穫にたどり着けなくなる。どうだ?蝶々たち、飛んでるか?

 あっ、2匹(正しくは2頭って数えるらしい)、オスとメスか?いちゃっいて飛び回ってるぞ。こりゃダメか。あの張り切りようで次々交尾して卵産みつけられたら、あっという間に穴だらけになる。うーん、蝶の飛ばない雨の日まで待つか?っても、この先、予報は晴天続き、浮かれ者2匹だ、追い払いつつ草取り決行するか?

 ありゃりゃ、うかれ過ぎて、どっか飛んで行っちまったぜ。よしっ、蝶々の居ぬ間、だぜ。

 紗幕の一部をめくり上げてね腕を突っ込んで、株の周りの草を抜き取る。一面びっしり!それでも、このところの乾燥で、根は浅い、良し!焦ってキャベツたちの葉を掻いたりしないよう、そこは注意だ。もちろん、どっか遠出してる蝶々の恋人の飛来にも気を配る。カリフラワーの株近くも丁寧にさぐる。去年はここを見過ごして、収穫時にも草まみれにしてしまった。

 よしよし、蝶々はここらのことなど忘れてほっつき歩いて、いや、すっ飛んでいる。思い切って紗幕を剥ぐって作業しよう。こうすれば、見落としも少ないし、ブロッコリーたちの葉を痛めることもない。おっと、葉を折っちまった。逞しく育ってるように見えるが、紗幕トンネル育ち、意外と華奢なんだよな。紗幕の片側を外して、上から全体見通しつつ草を取る。これは楽だぜ。作業も一気に捗って、1列終了。おおっ!きれいになったぜぇ。化粧して見違えた女優のようだ。急いで片側閉じ、土を乗せてトンネルを元通りにした。

 あと1列。こっちはすべてキャベツだ。

 ブロッコリーたちと違って、葉を横に広げているので、雑草の蔓延る面積はかなり小さい。1株あたり、数回手探りするだけで、きれいになる。葉の下の草はか細くて、このまま放っておいてもキャベツの邪魔建てはできそうもない。風が出てきて、紗幕があおられるのが気に障るくらい。と、気をよく仕事を進めていたら、おっとっと、蝶々の恋人の片割れが舞い戻ってきたぜ。

 どうした?振られたのか?喧嘩したのか?一緒に戯れてろよ。そんな、1匹くらいで飛び回ったったて、すぐに追い払えるんだからな。ほら、そっちに、董立ち始まった小松菜の葉あるだろ、そっちの方が大きくて食べでがあるぜ。なんて、声を掛けたら、いつの間にか、また居なくなってしまった。なんか、元気のない蝶だな。きっと、今は彼らの季節じゃないんだろう。あるいは、死の間際、最後の2匹なのかも。

 どっちにして、いい時を草取りできた。キャベツはすでに結球が始まってる。

 この葉の濃さなら追肥もいらんだろう。あと、数週間!虫食いなしのキャベツ、待ってるからな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする