ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

問題の書!『女帝 小池百合子』を読んだ!!

2020-06-09 12:51:05 | 本と雑誌

昨日の床屋談義。アベノマスク、やっ来た。でも、もう良いのいっぱいあるから、子供の給食当番用にする。そうかい、また南京虫出たって言うからよく見た方がいいよ。10万円助かったけど、1回じゃねえ。そうそう。と、床屋のお姉ちゃんに相づち打ってたら、安倍さん早く小池さんに代ればいいのにね。って、おいおい、それはどうも違うみたいだぜ。

 ちょうど読んでた『女帝 小池百合子』によれば、小池も安倍ちゃんに負けず劣らず嘘つきの破廉恥漢、男じゃないけど、いや、男みたいなもんか?みたいだよ。カイロ大学主席卒業ってほぼ大ぼら確定のようだし、それ以外にも、2度の飛行機事故であわや命の危機ってのも日付合わず、自称芦屋のお嬢様?うそっ、芦屋の近くに住んでたほとんど詐欺師同然の食い詰め親の娘だったりとか、最新情報を提供してあげた。

 いやね、最初はさぁ、ええーっ?そんな暴露本?信じていいのか。別に読みたかねえなぁ、どうでもいいじゃないか学歴詐称なんて。ってそっぽ向いてたんだ。ただ、小池についちゃ、気に入らぬこともあんのさ。関東大震災時時の朝鮮人虐殺、この慰霊祭にそれまでの都知事の慣習破って、追悼文を出さなかったんだよ。今年は、会場の使用許可さえ出し渋ってるみたいなんだぜ。

 被災者はみな同じですから。って同じじゃねえって!!!流言飛語に煽られた日本人に寄ってたかってリンチされた無実の朝鮮人や中国人と、地震・火災で亡くなった人と、どうして一緒になるんだよ。命落としたって点はご冥福祈るにやぶさかじゃないが、せっかく震災を生き延びたのに自警団みたいな人らに嬲り殺されたなんて!それも、井戸に毒入れて回ってる、なんてデマのせいでだぜ。あっ、今でも、井戸の毒の話し、本当のことだって言い張ってる人いるが、歴史学者でそれを認める人っていないから。

 どうも、小池って、虐殺そのものをなかったことにしたい、日本人悪さするわけない派、日本人凄い!派の一員らしいんだ。つまり、ネトウヨ!?そのこと、そっと覆い隠したまま、知事になり、さらには総理、なんて声までかかるとなると、おいおい、安倍ちゃんの完全な後継者じゃんかよぉ!そんなら、ちっとは、人となり知っておいてもな、って手に入れたんだ、この本。

 でね、この本、都知事選挙に向かって、とてつもない爆薬になるぜ。いや、しなきゃならんだろ、ってのが驚愕の読後感だ。

 そのカイロ大学首席卒業って学歴詐称、つい出来心勘弁ね!なんて代物じゃないってことがわかった。若き日の小池の出世物語すべての推進力がこの嘘にあったんだ。あっ、嘘かどうかわからんだろ、って人はこの本読んでくれ。決定的な新証言が反論不可能な形で、日を追う形で詳細に列記されている。アラビア語をマスターし、難関のカイロ大学、小池以前に日本人の卒業生はただ一人それも留年続きで7年かかった、をなんと4年で首席卒業し、アラブの政府高官たちとも面識あり、しかも二十歳そこそこのお嬢様、との触れ込みにマスメディアの記者たちが飛びついたのが、きっかけだし、その後もその虚構の強みを最大限に活用して成り上がっていった人なんだ。と、なると、この初発エネルギーにして、エンジンともいうべきカイロ大学卒業は、お嬢さんのお遊びじゃすまないってことなんだぜ。

 もう、止めて!嘘つきは安倍ちゃんでたくさん!

 この本は、学歴詐称の暴露だけが目的じゃない。小池って女性が、いかなる意識で、どう潮目を読み、どう流れに乗り、どう舟を乗り換えて、どう人を捨て、いかにして自分の道を作ってきたか、テレビのアシスタントから、キャスター、新人政治家、環境大臣、防衛大臣、都知事、政党の党首、ついには総理大臣をもうかがうまでになったか。多くの証言をおさえつつ解き明かしてくれている。

 そこで、驚きの読後感。なんと、安倍ちゃんと似ていることか!

 まず、希代の嘘つき!バレてもしらを切り通す図太さ!廉恥心の欠如!勉強不足!歴史改竄主義者!無知!民主主義への不感症!隣国への蔑視!権力掌握の巧みさ!唯我独尊・お山の大将・裸の大様!政治家としての政見のなさ!上昇志向!権力至上主義!大学での致命的学習不足!お祭り政治!やったふり・見掛けの重視!マスコミ掌握力!新自由主義者!規制緩和至上主義者!当然原発再稼働賛成!辺野古推進!自己責任論者!弱者切り捨て!強い者への媚びへつらい!・・・

 違いもいろいろある、例えばお友達に対する姿勢とか劣等感の対象とか、にしても、この政治家としての姿かたちの似通り方!もう、頼むよ、せっかく安倍ちゃんの黄昏が見え始めたのに、また、同じ穴のムジナだぜ!

 中でも、弱者切り捨ての非情さ!役に立たなくなった者たちを見捨てる躊躇なさ!これは強く印象に残った。水俣病患者やアスベスト訴訟の人たちに対する二枚舌の冷徹。阪神淡路大震災時のマニキュア事件、被災者の陳情をマニキュアを塗りながら聞き、塗り終わった途端に、陳情者を締め出した!なんかは、この本を読んだ多くの人が取り上げているショッキングなエピソードだ。その心根の闇を知る出来事も目に留まった。 

 エジプト留学中、下町のアラビア語学校に通うのを数回で止めた、という話し。理由、バスに乗ってる人が汚くて蚤がうつるから!

 こういう人に、政治の舵取りを任せたいとは思わねえんだよな。

 

コメント
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