今年はもう出なくっていいや、ねほだれ大会。正直、かなりがっかりだったからな。
高畠のねほだれ大会って言ったら、笑いの殿堂!田舎町の吉本劇場!?、まっ、これは言い過ぎだが、とにかく800人収容のホールで入場券が手に入らないって大人気の恒例イベントなんだ。何が凄いって、笑わせずになるもんか!大爆笑、撃ちてし止まん!の気迫で、町内の芸達者・コメディアンが手ぐすね引いて待ちわびる、そんな大会だからだ。ドタバタあり、くすぐりあり、ど突きあり、変装あり、もう、笑いのためなら何でもありのエネルギーに満ち溢れた一大芸能博覧会なのだ。
コントも売り物にしてる菜の花座、おっかないけど、ここはいっちょ、他流試合か!と意気込んで参加した去年の大会。
こ、こ、これが笑いのびっくり箱か?大演芸大会か?かくし芸大全か?
うーん、残念至極!菜の花座のコントを除けば、爆笑のチームはほとんどなし。歌やダンスやスライド使用のショートストーリー、どう見ても、地域の学芸会?観客の方も、往年の超満員伝説はどこ行った?せいぜいが6割、7割の入り。ああ、これって、川西町の芸文祭と同じじゃん、出演者の知り合いが、知った顔見たさとお義理で来てんだぜ。
そうか、ねほだれの時代は終わったんだな。馬鹿に命かける地域芸人は、もうみんな老人ホームか墓場で一席設けてんだぜ、きっと。出演団体も町内の地域グループ中心で、置賜グローバルの菜の花座なんて、場違いもいいとこだった。ごめん、お邪魔しちまって!もう、出してくれ!なんて駄々こねないから。
そのねほだれ大会事務局から、出演オファーが入った。ははーん、きっと出演団体集めに苦労してんだな、開催決まった以上、なんとか形整えたいって去年出演の団体に電話かけまくってんだろな。だがなぁ、菜の花座としちゃ、去年の二の舞なら、お断りだぜ。ねほだれじゃねえもんな。笑いはどこに行ったのよ、ってずばり言ってやった。態度、でかっ!普段、そんなずけずけ言う人間じゃないんだが、去年の有様が、あまりにもあんまりで、もの凄くがっくりがっかりしてたから、正直に思いを伝えたんだ。
相手の反応、「そうなんです、だから菜の花座さんに出て欲しいんです。以前のねほだれを取り戻したいんです。」って、おいおい、外交辞令のよいしょとは言え、そこまで言うのかい。そんな、すぐ図に乗るタイプだからな、いい気にさせちゃいけねえぜ。まっ、たしかに、昨年だけに絞って言えば、名演技はあるにはあったが、ねほだれの王道?邪道?を行ったのは、菜の花座の婆さんコントだけだった。今年もぜひ、って言葉はあながち口から出まかせのおべんちゃらとも思えない。
まず、予定してなかったことなので、出演メンバーの意向を聞いてみなけりゃね。出し物は、当然、婆ばあもの。ほれ、川西芸文祭でも大爆笑だった『さらば四婆!』あれだろう。他に3本、爆笑コントの手持ちはあるが、アェーの観客相手に、それもジジババ相手となりゃ引き算してもこれだ。
あとは、出演者しだい、さぁどうなるのかねぇ、若い奴ら。そう、平均年齢24歳が死んじまった婆さんたちを演じるんだ。出るとなりゃ評判の舞台になること請け合いだぜ。おっと、ぜひ見てみたいって人は、YouTubeをチェックしておくれ。