ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

マーマレード作りで春が来る!

2015-03-25 09:47:18 | 暮らし
 雨が降って、雪がずんずん溶けていき、土が顔を出し、感じるんだなぁ、春が来た!ぬかりない自然の歩みとは別に、春を実感させるもの、人それぞれにあるはず。我が家だと、味噌作りと、じゃーん!マーマレード作りだ。

 今年も水俣から甘夏が届いた。、奪われた海から山に向かった水俣病の患者さんたち、その営みを支える無(省)農薬の甘夏だ。むろん、ワックス掛けなんて姑息な装いとは無縁の逸品だ。川西町の町長原田さんが大量に購入し希望者に分けている。彼ら夫婦の、若き日より今に至る水俣へのこだわりの活動として。

 酢っかいものは苦手なので、生食はあまりしない。なのになんで、春の訪れ?それはこの甘夏でマーマレードを作れるからさ。数年前までは大変な手間暇掛かるマーマレード作りだった。皮を剥ぎ、中袋から実を取り出す。中袋と皮を煮詰めてペクチンを抽出し、皮の薄切りと実を混ぜ砂糖を加えて煮上げる。ながらく頼ってきたこの製法、色合いは良好なのなだが、面倒なことととろみが不十分なことが大きな難点だった。

 で、昨年、目から鱗の新製法に出会った。皮を煮詰めるところは同じだが、中袋はなんと!実と一緒に煮てしまうという方法なんだ。いや、種は取り除くよ、当然。それとそのまんま煮りゃいいってことでもない。一旦火に掛けて柔らかくしてからフードプロセッサーで中袋、実ともどもペースト状にすりつぶしてしまうのだ。そうか!袋だって食べられないわけじゃない。ペクチンまるごと利用できる。これはいいかも?

 この方法、実は温州ミカンのジャム作りとして教わったものなんだ。温州ミカンなんて絶対ジャムにできないって思いこんでたから、出来たときは、いやぁ、驚いたね、だって、美味い!だもの。出来た製品の色は透明感は失われるものの、パステル調のやさしい色合い、味の方も、実の酸味が適度に和らげられてまったりとした風合いに仕上がる。甘夏マーマレードは、これに煮こぼして苦みを除いた皮を薄切りして加えればいい。



 今回は、一年分作り置きするぞってことで一気に甘夏20個を原料に注ぎ込んだ。できたジャムは大小の瓶取り合わせて23個。贅沢だよなぁ!早速、今朝の朝食はホットケーキに出来たてマーマレード!幸せな一時過ごせた。



 そうそう、皮はすべて使うともさもさしてしまうので、1/3を使い、残りはシロップで煮詰め糖分を十分染み込ませてから乾燥して、オレンジピールにする。こちらはお菓子やごはんパンのフィリングに味わい彩りを添えてくれる。



 マーマレードで始まった春一番、6月のイチゴ、7月のブルーベリーと自家製果実のジャム作りが続く。
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