ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

いいのかなぁ?責任追及社会

2015-03-29 10:19:16 | 世の中へ
 そうそう、コント書かなくちゃ。月一コント、願かけたわけでも、お約束したわけでもないけど、続けられればそれに越したことはない。となると、題材どうする?セクハラVsパワハラなんての考えてみた。女性上司がパワー有り余り系の人で、その部下たちはへなちょこ男子系。やるき満々の上司のパワハラに巧みなセクハラで対抗する、なんて筋立てどうだろう。悪くないとは思うんだけど、地域性ってことでは、サラリーマンものって、観客に切実感ないんだよね、置賜の田舎じゃあ。

 もう一つ頭にあるのが、責任追及社会ってやつ。最近やたら責任追及厳しいじゃないか、その先端はクレーマーだけどね。いじめ追求や教師の暴力って問題も時に度を超してんじゃないの?って感じることもある。世の中、犯人捜しが当たり前、責任者出てこい!って声高な叫びがあちこちで飛び交ってる。

 最近の判例二つ。校庭で蹴ったサッカーボールが外を通行中の男性に当たって大けがをさせた。監督責任ってことで子どもの保護者が賠償を命じられたって。も一つは、プロ野球見に行ってファールボールが顔面に当たって片目失明、球団への賠償請求が認められたって例。ええーっ!本当かよ??ってのけぞってしまった。

 子どもがサッカーやったり野球やったりてほほえましくはあっても、とがめ立てされることじゃない。まして、保護者に監督責任って!どうすりゃいいの?ボール遊びさせるな、てか?こんなたまたまの危険なんて、鬼ごっこしてたって縄跳びしてたって、道ばたでおしゃべりしてたってあり得るだろ。急に飛び出したらそこに自転車走ってきて衝突!なんてこと考えたら切りがない。ファールボールの件について言えば、野球見に行ったら野球に集中してなよって話だ。せめて打撃の瞬間くらいはね。

 で、こうも責任追及されると、校庭では遊び禁止とか、ボールを使った体育はダメとか、校庭も球場も馬鹿高いフェンスで囲む必要有りとかなってくわけだ。つまり、過剰反応、行き過ぎ対応って奴だ。そうそう、教師は生徒にメールするな、なんて通達も出た。性的トラブル防ぐためって、おいおい、先生はみんな性犯罪予備軍かよ?

 あっちでもこっちでも、きつーく責任追及されると、どうなる?子どもたち外遊びダメ、体育はいつでも体育館、親は子どもに付きっきり、外には出さずゲーム漬け。球場フェンス高ぁぁくなって、選手は檻の中。危険防止のアナウンスは一球ごとでうるさいばかり。よそ見しやすい人向けの檻ボックスなんてできるかも。先生だって大変だ。授業以外生徒に話しかけてはいけない。笑顔だって向けられない。ハグなんて即免職だから。

 これってどう見たって、コントの世界だろ。面白いもの書けると思うよ。なんでもかんでも、犯人捜しするなよ、無理に犯人仕立てると、その行き着くところは過剰管理社会だぜ、窮屈で息苦しい世の中になるよって皮肉いっぱい詰め込むかな。

 責任、責任と騒ぎまくる風潮って、なんかせちがらくてせせこましくてうんざりだなぁ。自分のせいか、他人が悪いか、自己責任と他者責任、実はこの間にどっちつかずの曖昧領域が広く深く広がっているんじゃないのかなぁ。自然災害とか、交通事故とか、日常のアクシデントとか、・・・不運とか、つきがなかったとか慰めの言葉を選びながらやり過ごさざるを得ない場合がたくさんある。今の世の中、この曖昧さが我慢できなくなってんだろうな。

 あっ、でも、原発事故についちゃ正反対。まるっきり責任追及されてない!許せんぞ、これは!でも、コントにはならないな。
コメント
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