ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

手抜きの罰

2009-02-06 22:13:16 | 教育

 あったりまえのことだけど、手抜きはやっぱりダメだ!楽した分だけしっぺ返しも返ってくる。今日終了した置農演劇部校内公演の話しだ。

 結果は、せりふがつまる、せりふがとぶ、小道具が出ない、小道具が準備されていない、音が遅れる、照明が間違える、場転が長い、見ているだけで、どんどん沈み込んでしまうような2時間だった。

 今年は、東北大会が終わった後、子どもミュージカル東京町田公演もあって、実質3週間で2本の舞台を作ることになった。だから、時間がないことにもっともっと危機感を持つべきだったんだ。いくら、手慣れてきているからって、3週間で芝居仕上げるのはどう見ても無理な相談だった。なのに!!!悔やんだって遅いよ!

 それも、3年生が抜けて1,2年生だけでの取り組みだったからね。彼らにどんだけ力があるか、十分見通すべきだった。しかも、風邪やら、体調不良やらの続出。いやいや、そんな不利な条件で、彼らはよくやったと思う。目一杯楽しみなが頑張ったと思う。

 でもね、大切な部分が欠けていたんだよ。まずは、せりふをきっかり入れること。その次に動きを付けて何度でも通しをすること。小道具や音響、照明のチェックを早めに済ますこと。それでなくとも時間がないんだ、ぱっぱと片づけて行かなくちゃ、間に合うはずがない。そのことをもっと早くから気づかせてあげるべきだったんだ、顧問が。

 で、やっぱり、一番責任あるのは、顧問二人なんだな。二人の指導分担が中途半端だったこと。生徒への目配りが欠けたこと。結局、責任はそこなんだ。僕としても、子どもミュージカルの台本書きにこと寄せて、本番1週間前までまったく見てやらなかった。その間指導した顧問Nも生徒の実力を買いかぶって、任せすぎた。その結果、後手後手に回っての時間切れ、あちゃちゃ!ってことになっちまった。

 僕の指導も上手くなかったね。細かい演技や演出の手直しにかまけすぎた。もっと全体を見て、物の出ハケや、小道具、衣装の確認を徹底すべきだったんだ。もれがないか、しっかりチェックしてやるべきだったんだ。

 部員たちは結構、頑張ったって達成感もあったようだし、3年生から褒められて、気を良くしたようだったけど、水差すようで可哀想ではあったが、厳しいダメだしをさせてもらった。なんのかんの言ったって、本番1週間前にせりふが入っていなくて、良い舞台になるわけはないんだ。絶対出さなくちゃならない、大切な小道具出さずに演出なんて言ってられないんだ。終わってから泣いたって仕方ない!泣くなら本番前の苦しさで泣くべきなんだ。

 と、ここまでは、甘え抜きの自己批判とダメだし。でも、これって要求水準の高まりってこともあるかも知れない。どの舞台も着実に出来が向上しているからね、生徒たちだけで作る校内公演でもより高いレベルを求めてしまっているっとことなのかなぁ。間違いなく、2年生は上手くなったし、自信にもあふれていた。一年生も初の大仕事を、おおやったじゃない!ってくらいに成し遂げていた。去年までなら、そのことで満足したんだと思う。それだけで、よくやった!って褒めたと思う。実際、うん、いいぞ!って部分は少なくなかった。なのに、今回はなんで?、って、中心になった2年生はぼやいているだろうな。

 でもな、それが成長ってことなんだ。それが向上ってことなんだよ。今までの仕上がりに満足しない、飽くなき探求心!ぎらぎらのやったるぜ精神!これで行こうじゃないか。さあ、次は子どもミュージカル、今度は、ぎっりと締め上げるぞ!納得いくまで仕上げるぞ!覚悟はいいかな、各々方!

 

 

コメント
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