ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

校内公演まであと4日!

2009-02-02 22:07:41 | 教育

 忘れてた訳じゃない、絶対!僕の仕事は、まずは、子どもミュージカルの台本書くことだったから。そう、ほったらかし、いえいえ、部員たちにすべてまかせていた。今回上演するのは、大垣ヤスシ作『交番へ行こう』とタカハシナオコ作『白犬伝:ある成田物語』の2作品。

 『交番へ行こう』はお巡りさんが主役のちょっぴりほろりのコミカル舞台、中年のおっさん巡査とおせっかいなスーパー店長という味のあるキャラクターががっしり両脇を固め、そこに青年巡査の純情が交錯し、最後は、二人乗り自転車が宙を飛ぶという奇想天外さでなかなか面白い。一年生の女子が中年のスーパー店長のおっさんをやるって点が心配だったが、これが結構はまり役?でなかなか面白い。問題は、どうやって自転車を飛ばすかだね。あっ、もちろん、僕なりの秘策はアドバイスしたけどね。

 『白犬伝』は、うーーーん、なんだってこんなの選んできたの?今時の高校生が?って作品だ。作者のタカハシさんごめんなさい。だってねえ、これ僕の世代の話しだよ。ズバリ!三里塚闘争なんだから。わかってんのかいな、演出さん。だから、ちょっと、いえ、かなり手強い。例えばね、団結小屋に泊まり込んでる大学生をスカート姿で出してたりしてね、うぉっと、そいつはねえぞ!仕方ないので、当時の世相や活動家の生活ぶりなんか、克明に話して聞かせた。まっ、今日の稽古では、さすがにジーパンになってたから安心したけど。台本には、「闘争に命掛けてるから、」なんてせりふが、ぽんぽん飛び出してきて、僕の方がどぎまぎしてしまう。でも、せっかくやるんだから、当時の若者の切迫した真情を少しでも表現できるよう、せりふにしっかり力を込めること、っていうアドバイスをした。

 でも、未熟ながらも、自分たちで考えよう、創り上げようという意欲は十分に感じられる仕上がりだ。特に、舞台装置は良くできていて、ほほー、なかなかやるじゃない、と、感心させられた。やっぱり、全国・東北は無駄じゃなかった。それなりに学んでいたよ。

 今回は、二年生が意識的にそうしたのかどうが、一年生が中心的な役を担っていて、それもこの公演の意義を高めている。初めて任される大役に必死で応えながら、着実に上達していっている。おっ、こいつ、次回使える!なんて感じた一年生も少なくなかった。

 なにはともあれ、舞台に立つことだよ。たとえ、友達が10人程度見ているだけの公演でも、舞台は舞台だ。観客の目にもろにさらされることで、役者は少しずつ命を吹き込まれていくんだ。今週の金曜日、16:30~19:00。会場は置農の視聴覚室だ。部外者の鑑賞も歓迎だ。ぜひ、新チームの記念すべき最初の舞台を見てやってほしい。

 って、言っても、結局、2,30人なんだよな、観客。えっ、十分じゃないかって?まあ、そういうことだね。

コメント
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