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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

本日の、いや昨日だけど、の成果!

2020-07-12 11:06:01 | 農業

 おおぅ!雨あがった。よしっ、草刈りだ。

 裏の畑の周囲を刈って回る。ついでに、我が家との間の道路?誰も道路だなんて思っちゃいない。我が敷地の一部、それが地域の人たちも含めて共通の認識だ。だから、当然、こっちで刈る。誰もしてくれないからね。

 道路だって証拠に、その道をたどると公民館にぶち当たる。そうそう、この周囲も草刈りしとかなくっちゃ。放っておくと、公民館役員あたりに除草剤撒かれちまうんでね。機先を制して、あまり雑草が生がらないうちにきれいにする。地下水を飲用に使用している我が家としちゃ、除草剤が地下浸透して水脈に紛れ込むのは避けたい。でも、農薬散布に手慣れた人たちには、その不安まったく通じないから、ここはもう、実力行使以外にないんだぜ。

 数年前には、ついうっかり先を越されて撒かれちまったんでね、早目、早目の先の一手だ。一度除草剤吸い取った土地てのは、生える雑草も一気に変わって荒地にへばりつくような草しか生えない。その恐ろしさに気づかない人たち。論争は無駄だ。そんな殺伐とした土にも、雑草生えないでいいね、って言う人たちだから。

 次はぁぁぁ、そうだ、加工トマトの敷き藁を拡張しよう。この雨続きもあって、モンスター級の勢いで育っている。もちろんすでに実も着いてる。今は、まだ軽いので上に伸びあがっているが、実るに従い横に倒れてくる。転ばぬ先の杖、いや、倒れた時のベッドの用意だ。通路も完全に敷き詰めた。これで、実が土に触って腐る心配もなくなった。たった10数本の加工トマトだが、こまめに収穫すれば50キロ以上取れる。トマトってやつはほんと野生の逞しさなんだよ。

 次は、ずっと気になってたサツマイモ周りの除草と、これからぐんぐん伸びて行く蔓の領土を確保しておく仕事。さらに、その先の落花生も草取りと土寄せもしてしまおう。山吹色の花も咲き始めたものね。

 これが受粉するとするすると首を伸ばして地中に入り込み、そこで実として育っていく。だから、落花生。去年、生食用のオオマサリが上手にできて楽しめたから、今年はさらに色気を出して、乾燥ピーナッツ用の千葉半立ちも植えている。オオマサリの逞しさには及ばないが、暖かくなって生育も進んできた。周囲に土を寄せて、楽に花が土に潜り込めるようにする。この先、雑草繁らせるなんて、御法度。常にさらさらの土で周囲を周囲を保つ。

 よしっ、終わった。ほぉら、雨降って来た。いいんだよ、それで。今日やりたいことはほぼ終われたから。午後はのんびりだぜ。いつもこう都合よく、お天道様、見守ってくれると助かるんだけどな。

 

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またもや離れ猿、来襲!

2020-07-09 13:33:21 | 農業

 夜明け前の薄明。うむ?なにやら騒がしいぞ、裏の畑。山鳥のケーン、ケーンって鳴き声とも、カラスどもの騒ぎとも違う。やたら切羽詰まった悲鳴、嬌声が、ギャッ!グギャッと響き渡る。何かと戦ってるのか?いや、どうやら一匹のようだぜ。

 そうか、わかった!サルだな。きっと10日ほど前、ジャガイモを強襲、強奪した一匹サルだ。味をしめて、またもややって来たか?

 おっ、遠ざかって行く。隣の家の畑に向かったか。そうだろ、我が家のジャガイモは4種類4列、すっぽりネットで覆って、隅は丸太で押さえ、随所にペグを打ち、上からトンネルフレームで補強してあるからな。前回の襲撃被害からしっかり対処したんだぜ。おっ、戻って来たようだぞ。うわーっ、なんだその凄まじい鳴き声は!?そうか、苛立ち怒りの怒声か。せっかくの目の前の獲物、手が出せないからな。ふふふ、諦めろサル知恵め。ネットが怖くて太刀打ちできまい。さっ、続きの夢を見ようかい。

 ゆっくりと朝寝を楽しみ、田んぼの水など見て回って、そうか、我が鉄壁の防御網を確認しようか。

 えっ?!ネット、はぐれてないか?慌てて近寄ってみる。や、や、やっぱり!やられてるよ。ネットを一部たくし上げて、中の株を引っ張りだしてある。ネットが足りず、短い白寒冷紗で間に合わせていた部分がやられてる。やるなぁ、こちらの弱みを見透かしやがったぜ。

 そうか、あの大騒ぎは、わっはは、やったぞ、ジジイ!この程度の妨害なんかにすごすご引っ込む離れ猿様と思うなよ!たわけめ!って嘲笑の高笑いだったんだ。くそくそくそっ!人の寝こみを襲いやがって。

 よくよく検証すれば、なんと長いペグまで引っこ抜いてある。よほどのバカ力発揮したんだな。そうか、それほど必死だったってわけだ。一人流離う離れ猿の身、食いものも思うにまかせず、空腹の絶頂だったに違いない。と、すると、あの叫びは渾身の力を振り絞る気合いだったかもしれんな。野生の暮らしも大変だ。

 なぁんて、同情しちゃおれんぞ。今朝の略奪で、残るは3/4弱!これはどうでも死守せねばならん。

 この方法が破られたとなると、新しい対策を講じなくては、とも思うが、収穫まであとわずか2週間。いや、10日も待ってくれればいいんだ。このネット防御を強化して乗り切ろう。

 頼む!離れサル。お前のサバイバルに向けての知恵と執着心は十分にわかった。残りのジャガイモは我が家の一冬通した貴重な備蓄食料になるんだ。なっ、すでに何日分かは提供しただろ。あとは、勘弁してくれ。そんな民家で悪さばっかしてると、害獣駆除の対象になっちまうぜ。

 

 

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見て見ぬふりも大切だ!除草機押し3回目

2020-07-04 13:43:21 | 農業

 2回目押してから、ぴったり2週間。ここらじゃないか、3度目押すなら。根の傷みも回復したろうし、雑草たちも満を持して伸び出しているだろうからな。ここを逃せば草に覆われたちまち作業が辛くなる。梅雨とは言っても、ここ数日、なんとか曇り空で勘弁してもらえそうだしな。

 田の外から見渡す限り、イネ列の畝間はきれいなもんだが、見かけに騙されちゃいかんのだぜ。入ってみりゃ、なかなか大変なのがわかる。退治し残りや除草後に芽生えた雑草たちが逞しく立派に生がってやがるのさ。徹底的に押て土がらみひっくり返したはずなのに、まったく!この残党たち、危機を生き延びただけに根の張りもがっしりだ。油断すると除草機も草の上をつーっと空滑りしちまう。そうはさせじと、足腰、腕肩、ぐっと力を入れて押通す。なんか、2回目より大変だぜ。ただ、ここで楽すりゃ後々とんでもない災厄が待っている。声かけ、気力を振り絞って一押し、また一押し。

 さらに厄介なのは、イネ株に身を隠すように育った株間の雑草たちだ。ここは除草機の盲点だ。手で取るか、Qホーという長柄の鎌で刈り取るしかない。コナギが主だが、こいつは、お日様が大好きなので、イネ株が分げつ増やして広がれば、日陰になって生育は衰える。が、オモダカとホタルイはどんどん上に伸びて行くので、イネに負けるなんてことはまったくない。それどころか、生命力はイネより強いから、放っておけば、でかい顔してイネを子分に従えちまうんだ。

 だから、除草機押し3度目ともなれば、えっさやっさと除草機押しながら、このオモダカ、ホタルイを引っこ抜くという地味ぃぃぃな作業が欠かせない。またあった。ほれ、そこにも隠れてやがる。抜き取った草は、畔の近くなら、放って捨て、それも叶わぬ中心部だと、茎から根っこをちぎり取りその場に置き去りにする。なんたって雑草の生命力だ、根つきのまま放置すれば、おお九死に一生感謝!とばかりに根を張るから、厄介なのだ。茎の繊維が柔らかいオモダカなどは、両手を使わずとも親指に力を入れて両断できるが、ホタルイって奴は、茎といい発根力といい雑草の負けじ魂に満ちているから、見つければしばし手を止めて両手を使って引きちぎらねばならぬ。これが実に面倒くさい。

 見つければ歩みを止めて、ホタルイ処理、この連続でほとんど進めない。初めのうちこそ、こまめに立ち止まり根切り作業に精出していたが、疲れてくると、もう、いい加減嫌になってくる。が、見つかれば、抜かないわけにはいかない。またか、またあったか。二歩、三歩進めば、さらに顔を覗かせる。もうとことんうんざりしてきて、農業高校教員時代先輩から教わった生徒指導の極意を思い出した。

 教科指導でも生徒指導でも決して力を抜かぬその教師の中の教師が言っていた。教師は、時に見ざる聞かざる!が大事、ってね。生意気盛りの生徒たち、無礼で許しがたい暴言もちょくちょくだ。テレビならモザイクかかる言葉とかね。厳しい指導をする教師に対しては特にそんな反撃が多い。その小癪な言葉をいちいち聞きとがめてたら、とても生徒との関係は築けない。聞こえても聞こえふり、見てても知らんぷりも時には必要なんだって。まぁ、たしかにそうでもしなくちゃ精神的平穏を保てないのが、教師の仕事でもあったなぁ。

 ほれ、このホタルイの図々しさも小憎らしい生徒の暴言や無法な行為と同じだぜ。時には見逃したっていいんだ。見えても、そこにいるのなんて知らないよぉ!って素通りしてもいいんだ。そう思い直したらずっと気が楽になって歩みも進んだ。まずは、終わらせることたぜ。一日中田んぼで屈みこんじゃいられないんだからさ。

 だからって、全無視!ってのは逆に苦労を先延ばしするだけなのは、生徒指導と同じ、時にはこっぴどく手を加えてやりながら、小ぶりな奴は見逃す。これだよ。この難しい判断を繰り返しながら、3度目の除草機、押し終えた。

 あっ、この時に見ざる聞かざるの極意って、神さんの小言をやり過ごすのにも効果的だよな。

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玉ねぎ董立ちだぁ!

2020-06-29 14:05:31 | 農業

 今年こそ上手く行くぞ。苗もぶっといやつたくさんできたし、肥料もリン酸どっさりの骨粉でばっちり。春先の生育も順調そのもの、草なんかに負けるもんかい、2回、徹底的に取りつくした。敷き藁もたっぷり敷き詰めて、さぁさ、あとはどこまでも大きくなっておくれ、遠慮はいらんぜ。

 期待を一身に集めて、すくすく育つ玉ねぎ!いいぜ、いいぜ!

 あれっ?葉の中心がなんか萌えてない?これって、もしかして、董?なに、花咲いて種着くってえの?

 そ、そんなぁ、そりゃないだろ。まだ、これから大きくなって、中玉、大玉を目指そうってえのに、次世代に命先送り?

 調べてみると、苗を大きくしすぎたり、肥料を過剰に与えると早めに董立ちが始まるんだって。ええーっ、ふつうの作物と反対じゃないか。貧栄養で、もうこれ以上育てません子作りに専念しますすぅぅぅぅ、ってのが自然の摂理だと思ってたぜ。まだまだ優雅に生がれるのに、焦って子孫にバトンタッチするこたぁないじゃないか。この世の春を満喫して、立派な体を見せつけてくれよ。

 ったって、それが玉ねぎの生理ってもんなんだな、仕方ない。が、君らの願いのままに董立ちさせるわけにゃいかんのだぜ。玉ねぎの子孫繁栄を目指して栽培してるわけじゃないのでね。悪いが、そっちが董立ちを急ぐなら、こっちも収穫を早めよう。期待してたのになぁ、もっと大きくなると思い描いてたのになぁ。

 まっ、去年のように草に負け粒も小さくほとんど取り立てもならず諦めてしまったのからすれば、いいじゃないかぁ、この出来!同時収穫のニンニクも期待外れじゃあったが、まあ、中小合わせりゃ1年贅沢に使い尽くせる量はありそうだ。ともかく、掘り上げて、ベランダで陰干ししよう。

 玉ねぎは収穫後実バエが入るので、残った茎を切り落とす。ニンニクは茎を束ねて軒下に吊るす。

 よしっ、これで1年分のたくわえができた。

 だが、待てよ。紫玉ねぎはまったく董立ちしてないぜ。ってことは、品種によるのかもしれないな。わかった。種を吟味し、あまり早播きせず、肥料も控えめ、これが今年の課題だぜ。

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やや、イノシシ?それとも、カモシカ?

2020-06-28 19:41:54 | 農業

 ジャガイモ、やられたぜぇ!

 4種類のうち、赤ジャガ、掘っくり返されてる。むろん、イモは食われて無惨な有様だ。

 だれだ?犯人は。イノシシか?

 なんとこんな家裏の畑にも出たのか?すぐ近くは県道、母屋からは10数メートル。向かいの家だって、道路超えてすぐだ。山裾ってわけじゃない。一応、ここらの集落の中じゃ、玄関口に位置する畑だぜ。もちろん、樹林とかもない。隠れ家なんて見渡す限り見当つかない。しいて言えば、北側は畜産農家の牧草畑、1メートルほどの草丈の草原が広がっていて、そこが通り道ってことはありうるが、その先だって家屋敷が幾つも点在しているんだ。進撃、出没の条件は乏しいだろう。

 乱暴狼藉の現場を詳しく検証する。

 イノシシにしちゃ、掘り方がおとなしい。あの鼻先ブルドーザーのような傍若無人さじゃない。ちらと、人間じゃないか?って、そりゃないか。たかだか5株ほどだ。それも赤ジャガだけが目当て、うーん、・・・。

 取りあえず、これ以上の襲撃に備えるために、イノシシが嫌う木酢液を散布することにした。

 お隣のKさんから、カモシカが畑から走り出てきましたよ、って情報提供あり。カモシカですよ、絶対!って言い張るけど、カモシカは大豆や野菜の葉っぱや茎は食べても、イモを掘り起こしたりはないんでね、それはない。カモシカとのお付き合いの薄いKさんのような若い人は知らんだろうが。

 2日後、木酢液防御線はあえなく破られた。さらに赤ジャガの列を食い進み、隣の男爵にも食指を伸ばしやがった。

 が、なぜか、赤ジャガほどの完食率ではない。食い散らし、食べ残しがかなりある。

 うーん、この味へのこだわり?1株ごと掘り起こす律義さ、そばに放置された葉や茎!そうか、こりゃ、サルだぜ!

 株引っこ抜いて、イモだけ食い散らす。山の群れからはぐれた離れサルの仕業だ。群れで襲われれば、こんなちっぽけなジャガイモ畑、一晩で食い尽くされるものな。一匹でそこらの牧草の中でじっと潜んで食い扶持を探してるんだ。うん、サルしかない。収穫前のやや未熟なイモや実を狙うのも、奴らの常套手段だったぜ。桃を手広くやってた時も、もうちょっと待てば、完熟の獲物手に入るのによ、って恨めしく思ったもんだった。

 そうか、サルとなると、これは知恵比べだぜ。臭いなんかで、騙せる相手じゃない。

 よおし、ここは完全防御で行こう。ジャガイモ4列すべてをネットで覆う。ただ、被せただけじゃ掻い潜って入り込み悪さするに決まってる。端にペグを打ち込み、上からトンネルフレームで固めて、どうだ?!ここまでやっても潜り込んでくるか?

 そうか、ネットを持ち上げる、ってことも考えておかねばな。だったら、サルの出没ルートの側を丸太で押さえる。どんだけの大物か知らんが、こっちがやっとこ持ち上げられる重量をどかしたりはできんだろう。

 と、ここまでやっても不安は残るが、これでもダメなら、そん時は2週間早いが収穫しちまうしかないだろうな。

 まったくもう、せっかくの初物、まさかサルの食べ残しをあさって食うとは思わなかったぜ。

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